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米GDP連続プラス!!


米商務省が29日発表した2021年1~3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、年率換算で前期比6.4%増の高成長となった。新型コロナウイルス流行で制限されていた経済活動の再開を受け、プラス成長が3四半期続いた。個人消費が大幅に伸び、GDPは新型コロナの感染が本格的に拡大し始めた前年同期を上回った。

 GDPの約7割を占める個人消費は10.7%増で、伸び率は前期(2.3%増)を大きく上回った。設備投資は9.9%増、住宅投資も10.8%増でそれぞれ伸ばした。輸出は1.1%減となる一方、輸入は5.7%増。政府支出は6.3%増。

GDPの規模はコロナ危機直前の19年10~12月期の水準をほぼ回復した。経済活動の正常化が進むことで4~6月期も高成長が予想されており、インフレ圧力が強まりそうだ。

そもそもGDPとは…

GDPとは国内総生産のことで、一定期間内に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値のことです。GDPには日本企業が国外で生産した付加価値は含まれません。
つまり、日本が儲けたお金ということになります。

さらに、GDPには、【名目GDP】と【実質GDP】の2種類があります。

【名目GDP】とは、そのままの金額で算出したGDPになります。

しかし、GDPと同様、貨幣の価値も毎年変化するため、他の年のGDPと比較する時に、名目GDPのみでは、正確な成長率が分かりません。

そこで、対象となる期間のGDPを同じ時期の貨幣価値に変換することで正確な成長率の測定ができるようになります。これが【実質GDP】です。
したがって、貨幣価値の変動を考慮せず、名目GDPで経済成長を測ってしまうと、実際はマイナスは成長率なのにプラスの成長率が算出されてしまいます。
ですので、1年間のGDP値を他国と比較する場合は、【名目GDP】を、過去と比べてどのくらい成長しているかを正確に知りたい場合は【実質GDP】を見る必要があります。

【まとめ】

★GDPは、国内のモノやサービスの付加価値の合計金額で「日本の儲け」と言える

★GDP には、そのままの金額を表す名目GDPと貨幣価値の変化を考慮した上で補正した実質GDPがある

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