シャットカルマ(浄化法)とは? ヨガ対談#4
こんにちは。ヨガの学びをサポートしている古典ヨガ講師REOMAです。
先日行われたパーソナルヨガプログラム「Yogic Jorney Of Life」にて受講者のYUKAさんとのヨガ対談の中でこんな質問がありました。
『ジャラネティ(鼻洗浄)を代表とするシャットカルマ(浄化法)にはどのような意味があるのでしょうか?』
ヨガやアーユルヴェーダ関係に興味がある人なら一度は見たことあると思うのですが、シャットカルマ(浄化法)とはジョウロのような容器を使って鼻腔を水で洗い流したり、カテーテルを鼻から口に通して上下にしごいてるアレです。
客観的視点から見るとエッ!?と目を疑うような行為ですが、その行為の芯には何があるのでしょうか?
今回はこのシャットカルマ(浄化法)を解説していきたいと思います。
シャットカルマとは?
・プラーナの滞りを解消する6つの浄化法
シャットカルマとは
インドの古代文字サンスクリット語で
シャット”6”、カルマ”行い”という意味であり、
プラーナ(気)の滞りを解消する、
6つの浄化プラクティスのグループになります。
それではこのシャットカルマを読み解くために必要なプラーナ(気)に対して知識を深めていきましょう。
プラーナとは?
・プラーナとは万物の根本にある働きそのもののエネルギー
プラーナ(気)とは、
万物の根本にあるエネルギーのことであり、
私たちはこのプラーナを視覚では捉えることはできませんが、
様々な性質を持って働いたときにその姿を見ることができます。
プラーナが姿を表すと、それは水であったり、火であったり、風であったり、電気であったり、様々な姿として見る事ができますが、
プラーナの本質を捉えるために、想念の姿としてのプラーナを例にして読み解いていきましょう。
・例 ー 想念として現れたプラーナ
まず、万物に属する私達の心が想念を生み出したとき、プラーナは想念のエネルギーとして働きを始めます。
そして働き始めた想念のエネルギーは、言葉として音のエネルギーや、行動として運動エネルギーに変換され、その働きが安定して万物の大きなプラーナの流れの中に落ち着くまで動きを続けます。
それは川の流れが時々で姿を変え、最終的には大海に辿り着いて川としての働きを終わりにする事のようなものでしょう。
例から分かる通り、プラーナは様々な姿形に変化をして動きを続けますが、根本に存在するプラーナそのものは変わらないので、プラーナとは万物の根本にある働きそのもののエネルギーと言っても良いでしょう。
・身体の中にはプラーナの流れ道ナーディが存在する
そしてプラーナはヨガ思想の中では身体の中をまるで血流のように流れていると言われており、なんとその数は7,2000の通り道があると言われていて、
その中でも主要な3本の通り道が、
・スシュムナー(体の中心にある太い通り道)
・ピンガラ(男性性を司る通り道)
・イダ(女性性を司る通り道)
と言われています。
プラーナの滞りを解消するシャットカルマは、身体に流れるこれらのナーディ(気の通り道)に対して、循環を促進させるようなアプローチになります。
・プラーナが滞ると病気の元となる
それではそのナーディ(気の通り道)を流れるプラーナ(気)が滞るとどのようなことが起きるのでしょうか?
例えば、
沢山のやるべき事に追われて頭の中がいっぱいになってしまった時、想念のエネルギーが解消される事なく頭の中で滞り、頭痛や知恵熱となって肉体面でも不調が現れます。
他にも、言いたいことがあるのに環境や立場によってそれらが言えない時、想念のエネルギーは喉元で滞り、発声不良や、喉のつっかえとなって肉体面でも不調が現れます。
このようにしてプラーナ(気)の滞りは肉体面でも不調を起こす事になり、最悪の場合病気の元になってしまいます。
そのため、シャットカルマは肉体面の不調の元となるプラーナ(気)の滞りを解消する一種の予防医学とも言えるでしょう。
6つの浄化法の紹介
最後に、シャットカルマで紹介される6つの浄化カテゴリーを簡単に解説していきます。
ネティ:鼻腔の洗浄と浄化。(鼻洗浄やカテーテルを使った鼻腔洗浄がここに含まれます。)
ダウティ:消化器官の洗浄と浄化。
ナウリ:腹部の内臓マッサージ(片岡鶴太郎さんがTVで紹介していたお腹を凹ませて動かすのがこれです。)
バスティ:腸内の洗浄と浄化。
カパルバティ:呼吸法による脳の浄化。
トラタカ:目、精神の浄化。
以上がシャットカルマとして紹介されている6つの浄化法です。
一見、あっと驚くようなことが紹介されていますが、インドのアシュラムでヨガを学びに行くと経験することもあると思うので、こんなことするんだ〜と頭の片隅に入れておいてください。
まとめ
以上がシャットカルマ(浄化法)についての解説でした。
シャットカルマを説明する上で、プラーナ(気)の事や、ナーディー(気の通り道)についての補足の説明を行いました。
一見、何をしているのかよく分からない鼻洗浄等のシャットカルマ(浄化法)ですが、その行為の芯には沢山の効果効能が隠れている、高度なヨガのプラクティスの1つであることを理解してもらえれば幸いです。
最後に、シャットカルマ(浄化法)は肉体的なアプローチだけではなく、プラーナ(気)の不調を解消し、ヨガの学びを深めるための高度なヨガのプラクティスになので、シャットカルマ(浄化法)を行う際は有能な指導者のもとで方法を学び、安全に行える環境での実施をお勧めします。
以上になります、ありがとうございました。
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パーソナルヨガ『YOGIC JORNEY OF LIFE』ホスト
ー 古典ヨガ講師 REOMA ー
古典ヨガを学び、ヨガの真髄を伝えております。
Instagram : yogi_reoma_japan
受講者
ー Yuka ー
Instagram: i.am_yogi_yuka
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