見出し画像

『言葉の層を超えるファンタジー』 影山知明さんの「2024年に出会った10の言葉」に参加した話

イベントに参加してから少し時間が経ってしまいましたが、記録しておきたいと思います。

参加したイベントはこちらです。

昨年12月に、待ちに待ってた新作、 #大きなシステムと小さなファンタジー  を世に送り出された影山知明さんのソロライブ。

この「xxxx年に出会った10の言葉」は、2009年から毎年続けられている年中行事とされていることで、影山さん曰く「これを済まさないとその年が終わらない」と。今回はカレンダーが2025年に入ってからの開催となりました。

僕自身は、前回に続いて2年連続2度目の参加です。前回の記事はこちらです。

影山さんがライブでご紹介された10(+次点あり)の言葉から、印象に残った言葉、そこからの気づきを書き留めておきたいと思います。


花の咲く店

ここで挙げられた「花」は、日本の伝統芸術「能」における”花”でした。

今、検索してみると、最初に遭遇したのがこの説明です。

舞台上の魅力のこと。世阿弥は自身の芸論で「面白さ」「珍しさ」と同じであると論じる。理想的な花としては、少年の可憐さや貴婦人の優雅さに代表される「幽玄」の美があり、幽玄を深化させたところに「妙花」「冷え」「無文」などの段階・状態があるとした。今日高い評価を得ている世阿弥の数々の著述には、高度な花を一生涯に渡って持ち続けるための数々の秘策が記されている。

https://db2.the-noh.com/jdic/2014/07/post_406.html

この解説では、花とは何か、が語られていますが、今回のライブでは、その花がなぜ、どのように生まれるのか、実現されるのか、というお話がありました。

それを実現するのは、贈り手と受け手の相互作用、お互いの関係性。

「お店」でも、お店の人とお客さんとの相互作用が”花”を咲かせる。贈り手が届けるものは華美なものである必要はない、むしろ何かに絞り込むこと、所作一つでもいいかもしれない、それが受け手がしっかりと受け取ってくれれば「花」が咲く。

そういうことの積み重ねが日々新しい「花」を咲かせていくのだろう、と思いました。贈り手だけ、受け手だけでは「花」は咲かないんだ。

アプリヴォワゼ

サン・テグジュペリ #星の王子様  で最重要テーマの一つ。ということを、このライブで初めて知りました(大汗)。

「アプリヴォワゼ」で検索してみると、noteでもいくつかの記事が見つけることができました。

グーグルで検索すると、こんな解説が見つかりました。

アプリヴォワゼ は「心が通い合うような、そんな絆ができている状態」って受け取りました。

そんな状態をつくり、育てるのが「ともに時間を過ごすこと」。

『大きなシステムと小さなファンタジー』で言うところの”存在の層”。

”言葉の層”について、影山さんは「言葉はいつも舌足らず」とおっしゃいました。確かにそうかもしれません、言葉では本当に全てを伝えるのは難しい(もしかしたら無理なのかも、、、)と気づかされました。とはいえ、全てにそれを持ち込むことはできません。だから、言葉だけでは100%伝わっていない、という意識を持っておくことが大切なのだろう、と。

そして、大切な人のためには自分の考えていることが少しでもその通りに伝わるように共に時間を過ごすことの重要性を認識させられました。

見ないようにしたら見える わかるのをやめようとしたらわかる

主体的でありながら受容的であることの大切さ。

問いの強さ。問いが強すぎると、制限ができてしまう。どこか外に開く、何かがその問いに流れ込むようなユルさが必要なのだなあ、と。

『大きなシステムと小さなファンタジー』で”ほどく”と”結ぶ”という言葉が出てきました。

僕なりの解釈、認識ですが、ほどく は、問いを立ててみる、結ぶ は、そこに(一旦の)答えを出してみる、そんな感じです。

感じているのは、きつく結びすぎてはダメだなあ、ということです。ほどけなくなってしまう。結び目がきつくなればなるほど、ほどくことに恐怖を抱いてしまうだろう、ということです。ときどきほどくことができるくらいの結び目にしておかなきゃ、って。

そんなことを再確認しました。

大きなシステムと小さなファンタジー

この言葉が最初に世に出た文章を影山さんがご紹介してくださいました。

そして、この言葉は『ゆっくり、いそげ』で既に出ていた、と。

あれれ? 何度も読んでいるのに、そうだっけ?と。

97ページのコラム3のタイトルが”大きなシステムと小さなファンタジー”でした。大変お恥ずかしいのですが、今回、影山さんがそのお話をされるまで気づいてなかったのです。

これ、もしかしたら、僕自身が結び目をキツくしていたからなのかもれしれません。『ゆっくり、いそげ』も、あらためて読み直してみなきゃ、と思いました、結び目をほどきながら。


アーカイブ配信中です。

#大きなシステムと小さなファンタジー  を読んでみての感想記事をつくりました。よかったらお越しください。

この記事のタイトル『言葉の層を超えるファンタジー』。noteのエディターのAI
につけてもらいました。

ここから先は

0字

あなたは「お金がスキな投資家」ですか、 それとも「会社がスキな投資家」ですか。 このメンバーシップは…

ホンネのつぶやき掲示板プラン

¥200 / 月
初月無料

「ここだけの話(音声)」もお届けします

¥596 / 月
初月無料

この記事が参加している募集

チップを頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://tfk.yumeshokunin.org/