🎼メディチ家のカトリーヌが好きだったレモンのグラニテをジャムから作ってみました♪
【聴くクラシック音楽入門】(マガジンにあります)でもルネサンス音楽のことを書きましたので、今回はそのルネサンスの頃のお料理の歴史とそこから考えたお菓子を作ってみました(^-^)
まず、フランスの食事は中世の12世紀まで、焼いたお肉と茹でた野菜のみでした。
14~15世紀頃になるとシチューに近い、色々な具を入れた煮込み料理が登場します。
このころフランスの宮廷料理人であったタイユヴァンはシャルル5世等に仕えて料理法を考案していました。
今は世界三大料理といわれるフランスも当時はフォークや食事マナーなどなく、肉類をナイフで切っては手で食べていました。
そして砂糖も十分にはなく、甘味には蜂蜜を使っていました。
一方、フィレンツェでは15世紀以降に商業などが栄え、イタリア中部を治める共和国になりました。フィレンツェでは特に名門メディチ家が活躍。このメディチ家の一族の中で食文化に変革をもたらした人物がいます。
フランス王アンリ2世に嫁いで王妃となった、カトリーヌ・ド・メディシス。嫁ぐ際に料理人も含めて多くの従者を同行して、その料理技術をフランスに伝えたといわれています。当時はフランスよりもイタリアの料理が最先端技術をもっていたからです。
スープ、ソース類、トリュフ、グリーンピース、アーティチョーク、ブロッコリー、これらの調理法やデザート類、リキュール類などです。
そしてこの時代に、ある2人の人物も食事に関しての本を出版しました。
一人は、文筆家のプラティーナ。サラダを中心とした多くの野菜料理を紹介した「適度の楽しみと健康について」という本。それまでのフランスでは、野菜を生で食べることがなかったため、この新しい料理法にフランスでは大人気になりました。
そしてもう一人、ノストラダムス。多くの方は予言者という事でご存知かと思いますが、医師であり、料理研究家でもありました。健康や栄養に関する研究の一貫で砂糖を使ったデザートの本をフランス語で出版。少なくとも7版を数え、さらにドイツ語に訳され3版刊行される人気作となりました。
これまでのフランスのデザートは、果物や蜂蜜を使った簡単な物でしたが、イタリアで作られていた果物を砂糖で煮詰めた、いわゆるジャムといわれるものや、イタリア生まれのアイスクリームもこの頃に持ち込まれました。
この時代より、フランスの食文化が急速に進化していきます。
さらに、料理名に人名をつける習慣も生まれます。
当時柑橘類の栽培が流行しており、ゲーテはイタリアの事を「レモンの花咲く土地」と称していました。
音楽も愛し、芸術が昇華したこの時代に重要な名門メディチ家一族。メディチ家も多くの「柑橘類」を栽培していました。また、イタリアからフランスへ嫁いだカトリーヌはレモンのグラニーテ(シャーベット)がお気に入りでした。
そこで今回は、メディチ家が栽培していた柑橘類、その中でも彼女の好きなレモンを使ってイタリアからフランスへ持ち込まれたジャムを作り、そのジャムでグラニテを作ってみようと思いました。
さっそくレモンジャムから。
レモンは皮を使うので無農薬のレモンを購入しました。
レモン3個分、皮を剥いて皮についている白い薄皮も苦味があるので出来るだけとります。
レモンは半分にカットして、絞ります。今回は約100ml出来ました。
種も栄養分や味が出ますので使います。これはお茶パックにいれると便利です。
皮は一度、2分ほど茹でて汚れなどを落とします。
茹でたあと、砂糖と皮、絞り汁、お茶パックに入れた種も一緒に中火で煮ます。沸騰してアクが出たら取り除き、10分ほど煮ます。そのあと、種を取りさらに7分ほど煮つめて完成です✨
今度は、このジャムからグラニテを作ってみました(^-^)
リキュールを入れると大人の味になりますが、今回はレモンの香りを楽しみたいなぁと思い、入れませんでした。
一晩冷凍庫におく中で、二回ほど混ぜ直しています。
シャリッと出来上がりました。
イタリアからフランスの風を感じながらいただこうと思います😌
最後までお読み下さりありがとうございます😌
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