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機上でスモークツナにレモン醤油とびっこ添え シチリアの島ワインの豊かな表現力

成田空港ラウンジでひと息ついた後、深夜便に搭乗し出国。
離陸直前、機内待機中のドリンクサービスはシャンパンを。老舗のフィリポナのブリュット。

ピノ・ノワールのブレンド比率が高く、上品な黒ブドウのジューシーなコクが染みわたる。すぐさま離陸体制に入るので並々とつがれたものを最後はひと息に。

料理はアペタイザーにスモークツナにレモン醤油とびっこ添え。メインは銀ダラの味噌漬け柚子胡椒を注文。

スモークツナにレモン醤油とびっこ添え
スモークツナにレモン醤油とびっこ添えの断面
銀ダラの味噌漬け柚子胡椒

自宅で軽い夕食、ラウンジで軽食、そして夜も更けたあたりでこの夜食。シーフードだけ食べて早めに休もう。

そしてワインリストはこちら。
・シャンパン(フィリポナ)、
・ロゼ・シャンパン(ジョゼフ・ペリエ)、
・オーストラリア白(ペタルマ, シャルドネ)、
・スペイン白(オロ・デ・カスティーリャ, ソーヴィニョン・ブラン)、
・イタリア シチリア白(テヌータ・レガレアリ, カタラット)、
・フランス ボルドー赤(シャトー・ベルグラーヴ。メドック格付け5級)、
・オーストラリア赤(ヤルンバ, シラーズ)、
・スペイン赤(アリオン, テンプラニーリョ)
・オーストラリア甘口(ニットナウス)、
・ポートワイン

魅惑のワインたちを片っ端から行きたいところだが今回は軽めに。シーフードのお供、兼ナイトキャップにシチリア島の白ワインを。

土着品種のカタラットで造られるワイン。このワインが表現力豊かで素晴らしい。まずは力強く厚みのある果実味、そしてまるで海水を口に含んだかのような磯の香り。ワインが造られた風土の個性を豊かに表現。大好きな味。残念ながら国内では取り扱いがないようだ(もっと飲んでおけばよかったw)。このワインがスモークツナにレモン醤油とびっこ添えに素晴らしい相性!

カタラットは最近、東銀座のイタリアンで飲んだシチリアワインにも用いられていた品種。

ドンナフガータ, アンシリア, イタリア, シチリア, 7,500円(レストラン価格)

また、過去にエビニラ餃子に合わせたシチリアワインにもブレンドされていた。
テッレ・ネーレ, エトナ・ビアンコ, 2,695円
Tenuta delle Terre Nere, Etna Bianco, DOC, Italy, 2020, 12.5%
カッリカンテ50%、カタラット25%、グレカニコ15%、インソリア10%と4種のブレンド。

ワイン、そして料理との相性について詳しく。


フィリポナ, ロイヤル・レゼルヴ・ブリュット
Philipponnat, Royale Réserve Brut, Champagne, France

機内のワインリストから

16世紀から続く家族経営の老舗シャンパーニュメゾン。所有する畑は全部で約17ha。シャンパーニュの中でもピノ・ノワールの産地として名高いマレイユ・シュール・アイ、アイ、アヴネに畑を所有。繊細さと力強さの調和を追求。このワインはピノ・ノワール65%、シャルドネ30%、ピノ・ムニエ5%。
香りにはリンゴジャム、アカシアのフラワリーな香り。ヘーゼルナッツ、ブリオッシュ、様々な香りが複雑に、それでいて重々しさはない絶妙なフレーバー・バランス。
味わいは瑞々しさを保ちつつも密度を持たせつつ重々しくない絶妙なバランス。余韻にほんのりクリーミーさありつつも全体の佇まいを正すシャープな酸味。私好みのタイプ。
こちらは離陸前に飲み、今回はシーフードには合わせず。


テヌータ・レガレアリ, カタラット・アンティーサ, イタリア, シチリア, 2018
Tenuta Regaleali, Catarratto, Antisa, 2018, Siicilia.DOC, Italy

機内のワインリストから

1830年創業。標高900メートルの畑で土着のカタラット品種で造られるワイン。
香りにはピンクグレープフルーツ、オレンジ、マンダリン、厚みやハリ、濃縮感を感じる果実香。穏やかにハーブ香、貝殻を香るような海の香り、包み込まれるような潮の香り、
味わいには厚みのある果実味、酸味とビターネスがやや明瞭に、ほろ苦さや塩味に富むミネラル感が豊富でワインを飲みながら海の恵みを取り込むよう。

スモークツナにレモン醤油とびっこ添えにワインを合わせる。軽く表面が炙られたマグロの力強いフレーバーと旨み。そこに寄り添うやや強めの醤油とレモンのソースがマグロの旨みを引き立てる。料理の余韻にワインを合わせると、若干ワインの風味が優位ながらキレイに一体化。ワインのパワフルな果実味はレモン醤油に同調し、潮の香りはマグロのフレーバー、旨味をさらに踏み込んだプレゼンテーションに。相性: ★★★★☆

銀ダラの味噌漬け柚子胡椒に。大ぶりの銀ダラのやや弛緩した怠惰な脂に、ワインのハリのある柑橘香が心地よいリフレッシュを与える。柚子胡椒との繋がりも良し。ただ、料理とワインの踏み込んだシナジーにまでは行きつかない。相性: ★★★☆☆

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