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シラスとホタテのジェノヴェーゼピザ 潮の香りとミネラルたっぷりのシチリアの島ワイン

子供たちからピザが食べたいとのリクエストが入り近所のスーパーで既製品のマルゲリータなどとともに、手作りピザ用の生地を購入。
お手製ピザには釜揚げシラスとホタテをジェノヴェーゼソースの上にたっぷり散らす。冷蔵庫に残っていた水菜も参戦させる。

焼く前のピザ
焼いた後にも追い水菜

それでもシラス、ホタテ、水菜が余ったので、バター味のフライドにんにくとレモン系ドレッシングを振ってサラダに。

合わせたのは、イタリア ロンバルディア州のフランチャコルタ(シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロ)、シチリア島の地場カリカンテ品種、サルディーニャ島のトルバート品種の3種類。
シラスとホタテをたっぷりと使用したサラダとピザと合わせた結果、シチリア島のワインの潮やミネラルに富むニュアンスと、磯の香り豊かな食材との相性が素晴らしかった。

それにしても最近、白ワイン飲用率が高まっている。もっと言うとイタリアワイン飲用率、ヴェルメンティーノ飲用率も。
シーフードとワインの相性の探求を進めると自然とそうなっていくのか。
以下の1月に購入したワインの内訳をみても自分の嗜好の変化に驚く。
ワインに入れ込み始めた15年前から5年前ほどまではボルドーに偏重して重めのワインをかなり飲んでいたが、気付くとこんな変化を遂げている。
たまたま1月がこうなっているのかもしれないが、フランス、日本のワインももっと登場頻度が高かった。
たまのワインであれば重くてインパクトの強いカベルネ主体のものが欲しくなるかもしれないが、ここまで毎日のようにワインを飲んでいると自然と嗜好も変化してくるのかもしれない(シーフードのテーマの影響も大きいが)。
ちなみに最近飲んだボルドーは1ヶ月前のクリスマスに開けたシャススプリーンだった(2013年)。

1月は16本のワインを購入していて、10本が白(以下が内訳。インドワインは飲む必要があったので特殊事情)。
暫くヴェルメンティーノ中毒は続きそうだ。

イタリア: ヴェルメンティーノx2
イタリア: カリカンテ
イタリア: フランチャコルタ(シャルドネ93%、ピノ ノワール7%)
イタリア: ピノ・グリージョx2
インド: ソーヴィニョン・ブラン
オーストラリア: セミヨン
オーストラリア: スパークリング (シャルドネ93%、ピノ ノワール7%)
フランス: マルサンヌ

ちなみに赤ワインは、ほとんどイタリア(特殊事情のインドを除く)。
シーフードに合う赤ワインは、白ワインから探すよりもハードルが高いがもう少し積極的に試してみようかな。
イタリア: ネレッロマスカレーゼ
イタリア: ガリオッポ
イタリア: カンノナウ
インド: シラーx2
スペイン: メンシア

さて、それぞれのワインと料理との相性について。

クズマーノ, アルタモーラ, エトナ ビアンコ, カリカンテ イタリア, 2020, 2,464円
Cusumano, Alta Mora, Etna Bianco DOC, Sicilia, Italy

創業以前はバルクワインを生産していたが2000年に元詰めに参入。いきなり創業年のヴィンテージのフラグシップワイン(ノア)でトレビッキエーリ(著名ワイン評論誌ガンベロ・ロッソで満点の三つ星グラス)を獲得し注目される。その品質とコストパフォーマンスの高さでも人気。今回のワインはヨーロッパ最大の活火山であるエトナ山の北斜面の畑で栽培されたブドウから造られる。
香りには潮のニュアンスをたっぷり。グレープフルーツ、ライム、スウィーティーの果実香。青い果皮の柑橘香がピンポイント海藻、ヨードが支配的、微かにスモーキー。セルフィーユの軽快なハーブ、アカシアの黄色いフラワリーな香りも。
風味にはみずみずしくフレッシュでハリのある活力のある果実味、シャープな酸味、中盤から余韻にかけてほろ苦さがゆるゆると残る。ミネラルのニュアンスに富む魅力的なワイン。
シラスとホタテの水菜サラダに。ワインのミネラルに富むニュアンスや潮の香り、塩味が、釜揚げシラスと生のホタテの磯の香りに絶妙に調和。ワインのハーブのニュアンスは水菜としっかり握手。相性: ★★★★☆
シラスとホタテのジェノヴェーゼピザに。ワインの潮の香りがシラスに活力を与え、シラスの旨味が口内に溢れる。ワインの青い果皮のニュアンスを含む柑橘香とジェノヴェーゼソースとの相性も非常に良い。相性: ★★★★☆

レ・マルケジーネ, フランチャコルタ, ブリュット, ニテンス, イタリア, NV, 2,970円
Le Marchesine, Nittens Brut, Franciacorta, Italy, 12.5%

イタリア・ロンバルディア州でネゴシアンを家業としていたピアッタ家が1985年に設立したワイナリー。ステンレスタンクで発酵させたワインを24ヶ月超、瓶内二次発酵(+熟成)。ブドウはシャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロを使用。
香りにはフレッシュなグレープフルーツ、レモンなど快活な柑橘香、柑橘果皮のビターなフレーバー、ほんの微かに酵母の香り、ほしわらや海藻などのヨードのニュアンスも。
風味のなかの果実味の主張は控えめでほろ苦さ、切れ味のあるシャープな酸味、ミネラルのニュアンスに富む。果実味豊かなタイプとは一線を画し一貫してドライ。
シラスとホタテの水菜サラダに。ワインのドライで植物的なニュアンスに繋がると思いきや、水菜の風味が軽いため通り過ぎて一気にシラスとホタテに接近する。生のホタテの少しまったりとした磯の香りとの相性は期待を下回る。相性: ★★★☆☆
シラスとホタテのジェノヴェーゼピザに。ピザ生地にはワインの泡の刺激が、ジェノヴェーゼソースには植物的でドライな風味が調和。相性: ★★★★☆

セッラ&モスカ, テッレ・ビアンケ, トルバート アルゲーロ, サルディーニャ, イタリア, 2020, 1,638円
Sella & Mosca, Terre Bianche, Alghero Torbato, Sicilia, Italy, 2020, 12.5%

“テッレ・ビアンケ”は「白い大地」という意味。石灰質の多い白い畑に由来。
香りにはグレープフルーツ、ライム、グレープフルーツの果皮、微かなハーブや微かにほしわらの植物的なニュアンス、ポジティブな酸化的なニュアンスも。グラスを回すとマルメロ、アプリコット、黄色い花も豊かに、潮の香りがふわりと。
風味には果実味はやや控えめでほろ苦さ、塩味やミネラルのニュアンス、突出した個性はないがバランスに優れる、磯の香りに包まれるようなワイン。
シラスとホタテのジェノヴェーゼピザに。ふわりと調和するが、特筆すべき相性のポイントは見つかりづらいか。ワインに含まれるマルメロやアプリコットのニュアンスはシラスとの相性はさほど良くない。相性: ★★★☆☆

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