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バーベキューでお刺身にガーリックと熱々ゴマ油、エンペラーサーモンのホイル焼き、ホッケの開き 南仏の”濃”ロゼ
ゴールデンウィーク中にバーベキュー。その前日、OKストアに自転車を走らせお刺身セットを購入。ブリ、マグロ、サーモン、ホタテ、エビ入り。これにニンニクのみじんぎり入れて熱々にしたゴマ油を豪快にかける算段だ。そして間髪を入れずにロゼワインでトドメを刺す。春、バーベキューといえばロゼ!
ふるさと納税で届いたエンペラーサーモンも持ち込む。ノルウェー産で、過密養殖を避け、自然に近い環境で育てられたアトランティック・サーモンらしい。刺身でも食べられるもので、火を入れ過ぎないように気をつけてホイル焼きにしよう。
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バーベキューに持ち込んだロゼワインはフランス南部ローヌのなかの南部タヴェルでギガルが造るもの。ギガルのよく目にするローヌのロゼのものと比較して色調が力強い。タヴェルはローヌの中の限定的な地区、ローヌはタヴェルなどを含むより広い地区のブドウで造られる。
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タヴェルは抽出が強めで色素量が多く、非常に濃い色合い。見た目から予想される通りワインのストラクチャーがしっかりとしていて、タンニンにもそこそこ力がある。
ギガル, タヴェル・ロゼ, フランス, 2020, 14%, 2,248円
E.Guigal, Tavel Rose, France, 2020, 14%
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南ローヌのロゼワインのみを産出するタヴェル地区で造られたワイン。ロワールのロゼダンジュ、プロヴァンスと並ぶフランス三大ロゼ。平均樹齢約25年のブドウを使用。手摘みで収穫の後、一晩マセラシオン(果皮浸漬)。果汁を引き抜き発酵。ステンレスタンクで約6ヵ月間熟成。ブドウ品種はグルナッシュ(60%)、サンソー(15%)、クレレット(10%)、シラー(10%)、その他(5%)。
香りにはハリのあるチェリーやほのかにチェリーリキュール。果実香のボリュームはとても穏やか。ほのかに果皮や樹木の落ち着いた奥行きのあるフレーバー、微かにフラワリー。
味わい。若干の粘性あり、アルコール高めで喉に熱さを。果実味は抑制が効き穏やか。酸味もやや穏やか。中盤から余韻にビターネスがはっきり、余韻にしっとりとしたタンニン。
アルコールの強さとストラクチャーの強さはお肉にも合わせやすそう。
さてニンニクが乗ったお刺身たちに熱々のゴマ油を。
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瞬間的に熱せられたガーリックのこうばしくスパイシーなフレーバーに良いつながり。ただ、ブリ、サーモン、ホタテはこのロゼのパワーの前にやや圧倒される。相性: ★★★☆☆(ブリ、サーモン、ホタテ)。
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エビの甲殻類特有のグリップのあるフレーバーは力強く、ガーリックに合わさってもしっかりと魅力を放つ。むしろ魅力倍増。ロゼの力強い酒質と柔らかなタンニンがエビとガーリックに調和。マグロの鉄分を含む赤みの力強いフレーバー、風味にガーリックが合わさった余韻にロゼを。ロゼの力強いストラクチャーがマグロとガーリックのパワーにも屈さずにバランス。相性: ★★★★☆(エビ、マグロ)
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真ホッケの開きも焼いて合わせたが、ホッケの磯の香りと豊かな脂とは、このロゼの力強い酒質のリズムが噛み合わない。ロゼの懐の広さでケンカはしないが。相性: ★★★☆☆
エンペラーサーモンにバターのかけらを乗せてアルミホイルで閉じる。そのまま火にかける。
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ロゼとサーモンはお互いに似た色調。外観も風味も鉄壁の組み合わせだが、このタヴェルのロゼは一般的なロゼに比べて酒質が強く、ケンカはしないがどうもしっくりとはまらない。ワインが勝ってしまう。ガーリックとカリブの調味料ジャークで味付けをするとソースにはロゼの酒質がバランス。ジャークはこちらの中で紹介。
ただ、そこからサーモンへの繋がりや調和が期待レベルまではいかない。相性: ★★★☆☆