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スモークサーモンタルタルのサンドイッチ シャンパンの繊細な泡と上品な果実味に
海外渡航先から日本への深夜便に。ホテルをレイトチェックアウトしてから空港に向かう。ホテルではスープ、サーモン、ナッツなどの軽食だけ。
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空港に着き、出国手続きを済ませてラウンジへ。サービスするスタッフを除き、周囲にマスクをしている人はほぼいない。中国系の方が一部着用。これは街なかも同様。私も日本仕様で特に空港などの混雑する場所ではマスクをしていたが、これから日本に観光に行くというドイツ人の初老夫婦から、”日本ではマスク着用が義務なの?”と少々不安げに尋ねられる。せっかくの旅行、その土地土地の空気を思いっきり感じたいはずだろう。ルール上、個人の判断であること、とはいえ電車など混雑場所では特に着用している方が多いこと、花粉症のために着用する方も多いことを伝えた。
今回の渡航先は中東。ラマダン(断食)の真っただ中で、自由にお酒は飲めない。
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また、現地の方は日の出前の食事を済ませ、日が沈むまで基本的に何も口にしない。日没後にようやくまとめて次の食事。我々外国人には柔軟だが、日中は営業しないレストランもある。とはいえ、空港のラウンジに着くとお酒は治外法権となる。
往路便で飲んでから数日ぶりのワイン。野暮ながら比べてしまうと、ワインは成田空港JALサクララウンジの価格帯からは少し上がる。今回は飲んではないがボルドーもあった。シャンパン、ボルドーはワインに詳しくない人でも分かりやすい(サクララウンジも良い産地、良い造り手のワインなので、同じ産地・造り手でもう一つ上のクラスにしてはと)。
・ローラン・ペリエ, ラ・キュヴェ, ブリュット, シャンパン(小売価格約7,000円)
・ハーン・ワイナリー, シャルドネ, カリフォルニア(小売価格約4,500円)
・カッシーナ・ガリティナ, カランティ, イタリア, ピエモンテ(日本での取り扱い無し)
シャンパン、カリフォルニアの白ワイン(シャルドネ品種)は期待通り。イタリア ピエモンテの赤ワイン(バルベーラ品種)は力強いスタイルで好意的に印象に残った。この後のフライトでの食事、ワインもあるので飲み過ぎないように少しずつ。
さて、フードメニューを眺めるとシーフードはスモークサーモンタルタルサンドイッチしかない。これはサクララウンジが一歩上。明太子と鯖の味噌煮があった。
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こちらはお気に入りのパセリのサラダ。元々食べれなかったが、いつのまにかパセリの爽快感がクセになってしまった。ラム肉に載せて食べると最高。
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さて、それぞれのワインとスモークサーモンタルタルのサンドイッチとの相性について詳しく(サンドイッチに合わせたのはシャンパンのみ)。
ローラン・ペリエ, ラ・キュヴェ, ブリュット, フランス, シャンパン, 小売価格約7,000円
Laurent Perrier, La Cuvee, Brut, Champagne, France
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やや落ち着いたイエローの色調ながら濃さは控えめでフレッシュな色合い、細やかな泡が絶え間なく立ち上がる。
香りには穏やかにリンゴジャムやコンポート、軽快にブリオッシュや蜜、ヘーゼルナッツ。様々な要素含みながら重々しさはなく軽快で上品にまとまったフレーバー。
味わいには瑞々しい凝縮感の果実味、そのため明瞭に感じるシャープな酸味。中後半にミネラルやビターネス。微かにまったりとしたタッチもありつつ余韻まで軽快、エレガント。
スモークサーモンのタルタルサンドイッチに。ケイパーとディル、刻んだ玉ねぎがサンドイッチの口当たりを爽やかに、サーモンの脂とマヨネーズをすっきりとまとめる。ワインは香草、玉ねぎ、マヨネーズとの繋がりよい。サーモンのリッチな脂にも寄り添い良い面も立ち上げつつ、わずかながら生臭みも立ててしまう。オリーブオイルを少し垂らしてコーティングして合わせたい。相性: ★★★☆☆
ハーン・ワイナリー, シャルドネ, エス・エル・エイチ, エステート・グロウン, アメリカ, カリフォルニア, サンタ・ルシア・ハイランズ, 2018(小売価格約4,500円)
Hahn Family Wines, Chardonnay SLH Estate Grown Santa Lucia Highlands, California, U.S.A, 2018
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香りには焼きリンゴや焼きとうもろこし、香ばしく厚みのある香り。樽香はやや明瞭、アカシアのフレーバーが絡み香りをボッテリとさせず、キレイに。
味わいは酸味はやや穏やか、蜜のような甘みにバターのような膨らみ、リッチ。鼻腔を抜けるバニラとロースト香のビターなフレーバー。まったりと持続力のある余韻。
カッシーナ・ガリティナ, カランティ, イタリア, ピエモンテ
Cascina Garitina, Caranti, Piemonte, Italy
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バルベーラ品種で造られるワイン。
香りにはプラムやダークチェリーのコンポート、熟度の高さが凄まじい。全房発酵か微かに茎のアクセント、おおらかな樽香、ほのかにミント系の爽やかなフレーバーの引き締め。
味わいには熟度の高い果実味、アルコール度数高く喉に温かみ。的確に折り込まれた酸味がボディバランスを保つ。舌にはりつくようなタンニンあり若干暴力的なフィニッシュ。