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紀ノ国屋おつまみカニと野菜のゼリー寄せ 圧倒的コスパのカニラベルのワインに

表参道で所用の後、紀ノ国屋に立ち寄っておつまみを買う。カニと野菜のゼリー寄せ(80gで880円)。

自宅で開封しガラス皿に乗せて涼やかに。スペインのカヴァ(ロゼ)と、イタリア ロンバルディア州の白ワインに合わせる(リースリング品種)。

スペインのカヴァはシャンパンと同じ瓶内二次発酵方式で作られるが、価格はシャンパンの半分から1/4といったところ。今回のものは一本1,800円ほど。

イタリアのリースリングのエチケットにはカニ、エビ、貝が描かれていて、カニの入ったゼリー寄せにぴったり合いそう。先日、同じ生産者のワインでシチリア島の土着ブドウで作られたワインと、ヤリイカのカルパッチョの相性はなかなか良かった。一本1,600円ほど。

このカニと野菜のゼリー寄せはスプーン三、四口ほどであっという間に食べ終えてしまうので、ひと口ひと口、しっかり味わいながら。ブロッコリーの主張やや強め、ゼリーは穏やかなコンソメ風味。カニの身のところはしっかりとカニを感じる。ブロッコリーがキレイに開いているように見え、ビジュアルを素敵にした分、ブロッコリーの風味がやや支配的か。

まずはスペインのカヴァに。

ダミア, カヴァ, ブルット・ロゼ NV アルティガ フステル, 1,793円
Damia Cava Brut Rose Artiga Fustel, NV, 11.5%

カバの聖地ペネデスでも、最も標高の高いアルト・ペネデスにある自社畑で造られる繊細で爽快なスタイルのカヴァ。一番搾りのみを使用するため、雑味のない繊細でクリーンな味わい。
香りには青果のチェリー、ラズベリーのチャーミングな果実香、ほんのりと干しわらのヴェジェタルでビターなニュアンス、スパイシーなタッチ。
味わいは適度に密度ありつつ重すぎない酒質。果実味を豊かに感じさせつつも一貫してドライでフードフレンドリー。酸味は中庸ながら的確。コスパ最強!トスカニーで購入。

カニと野菜のゼリー寄せにワインを合わせる。ケンカせずしっかり包み込む。さすがドライロゼスパークリング。程よい奥行きはカニのフレーバーを包むが、期待を超える調和ではない。相性: ★★★☆☆

続いてイタリア ロンバルディア州の白ワインに(リースリング品種)。

マーレ・マンニュム, クラボ, リースリング, イタリア, 2021, 13%, 1,573円
Mare Magnum, Riesling, Crabo, Provincia di Pavia, IGT, Italy

マーレ・マンニュムは、10ヶ国で自社のブドウを用いてワインを生産。各国でインパクトのあるデザインのラベルのワインなど、数々の革命的な新しい商品を生み出している。このワインは、ロンバルディア州オルトレポ・パヴェーゼ地区のポー川の南側で手摘みされたブドウを使用。樽熟成は行わず、ステンレスタンクで15度で発酵。

香りには青リンゴ、白桃、グァバのリッチな果実香にライムの果皮のキュッとビターなタッチ、白い花もほんのり。ボリューム豊かで表現力豊か。
味わいにはトロピカルなニュアンスを含みリッチな口当たり。酸味は穏やか、ほのかに残糖を感じる。余韻にミネラル感やほろ苦さ。リースリングを親しみやすく表現。これで1,600円ほどとは圧倒的コスパ。トスカニーで購入。

カニと野菜のゼリー寄せに。野菜の風味とそれに絡むコンソメのゼリーに、ほんのりトロピカルでいてミネラル感のあるリースリングが絶妙。カニの甲殻類特有の力強いフレーバーにもワインの力のある酒質が心地よくバランス。相性: ★★★★☆

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