NYの(新しい)ホイットニー美術館
建築家にとっての「花形」なるビルディングタイプがあったとすれば、それが「美術館」であったことは間違いない。20世紀の巨匠にしても、現在活躍するスター建築家にしても、やはり大体みんな美術館を手がけている。大学の建築学科でも、「ミュージアム」といえば定番の課題だし、私の通っていたところも例にもれず、【3年次の第一設計課題はミュージアム!】と、それこそ何十年も相場が決まっていた。要は、建築家にとって美術館を手掛けることはスターの条件みたいなものだったし、美術品を所有・展示する側とし