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見て見ぬ振りしていた休職したことへの不安と罪悪感
三連休の中日はアバター®︎ウィザードコース基礎1日目。
外は天晴れ秋晴れ。
「本当はハイキングに行きたいのに・・・」という気持ちを抱えつつ、先週から引いてしまった風邪が治り切れず、疲れが取れない状態のまま、悶々とした気持ちでPCに向かう。
そう、ウィザードコースはオンラインコースなのだ。
コースに集中するため、部屋の遮光カーテンを閉め、東南角部屋の窓から燦々と降り注ぐ太陽光をシャットダウン。
この時の私はまだ、何が統合するために浮上するのか、知る由もなかった。
見て見ぬ振りしていた休職したことへの不安と罪悪感
講座は午前10時ちょうどにスタートした。
アバター®︎ウィザードコースの創始者であるハリーの講演内容を聞くうちに、自分の中に休職したことの罪悪感が芽生えてきた。
2023年の冬至に受けたインスピレーションに従い、ハイヤーセルフと一直線につながりながら、毎朝の通勤中、坂を登りながら真剣に休職に入るベストなタイミングを問い続けた。
ベストな休職日を私は通勤中の坂道を登る私の右横を通り過ぎる車のナンバープレートから受け取った。
その波に乗り、その通りの日に申し合わせたような出来事が起こり、私は理想的なタイミングと流れで休職に踏み切った、と思っていた。
しかし、その後、私の中に疑問が湧くようになってきていた。
「本当に休職したタイミングは私にとってベストだったのか?」
「私のエゴで、ものすごい迷惑をかけてしまったのではないか?」
「もっと内観し、内的探求を行なった上で休職した方が良かったのではないか?」
「もしかして、休職そのものが間違った選択だったのではないか?」
休職してから1年以上持て余し続けていた内的葛藤は、ハリーのトークの中に出てきた「自分に責任を持つ」というフレーズによって、ピカッとスポットライトを当てられたかのように明るみになったのだった。
スポットライトを当てられた内的葛藤の中身は、不安と罪悪感だった。
フロート:統合しない結果生まれる固定化された注意状態
この内的葛藤の心理状況は創造的研究の第二原則、フロートに見事に当てはまった。
フロートとは、ある現実を統合しない結果として生じるものであり、関連づけられないまま放置されているデータや現象、もしくは既知のどんなカテゴリーにも属さないデータや現象であり、注意を固定させるものだ。
フロートは確信のなさを創り出し、意図的に考える能力を閉ざし、馬鹿げた行動を引き起こすという。
フロート状態においては、注意散漫、混乱、疲労感、苛立ち、継続意欲の欠如、無理やりやらされている感じ、自己破壊的、といった兆候が見られるという。
私の場合に当てはめると、休職に入る前の状態がまさにフロート状態だったことが見えてきた。
フロートのある状態で決断されたことは、正しい(望んでいる効果を生み出す)よりは間違っている(望んでいる効果を生み出さない)場合が多い。
もし決断するのが難しく思える場合には、フロートのある状態であると認識することが大切で、正確で完全なデータを入手することでフロートを処理することで、決断はより明確になるという。
ハリーの言葉に私の体感は重くなり、めまいがした。
休職した目的を振り返って整理する
私は、休職することによって何を望んだのだろうか?
ウィザードコース初日であぶり出された休職したことへの不安によって、私は必然的に内観へと導かれた。
【休職した目的その1】本当の自分に一致する生き方にシフトするため
「こひしたふわよ(心地よい、惹かれる、しっくりくる、楽しい、腑に落ちる、ワクワクする、喜び)」を感じることを指針に行動し、あぶり出されるネガティブな周波数を統合することで、本当の私により一致する生き方にシフトするため。
当時、目の前の仕事が嫌で嫌で仕方がなかった私にとって、仕事から距離を置くことが最優先であり、最大の「こひしたふわよ」だった。
事実、休職を決意した日の帰り道、いつもの重苦しい足取りが嘘のように、背中から羽が生えたかのように軽やかだった。
【休職した目的その2】本当に自分の魂がやりたい仕事を見つけるため
とにかく、ハイヤーセルフからの啓示に従い、自分にとって惹かれる、ピンと来る、しっくり来る、ワクワクする、喜びを感じることに行動を一致させる中で、自分の魂がほんとうにやりたいことが見つかると思った。
その中で今一番しっくりきているのがアクセス・コンシャスネス®︎だった。
問いかけやマントラなどのバーバルプロセスと、32のタッチポイントに触れることで制限やジャッジのエネルギーを解放するボディプロセスが組み合わさったものだ。
「こひしたふわよ」の感覚に従い、人に施術するプラクティショナーの資格を取った後、自宅をサロンとして開放し、人に教えるファシリテーターの資格を取った。
ありがたいことに、開業告知をしたら即、友人が予約を入れてくれ、その後も少しずつ友人や知人からの予約が入り始めている。
リンパドレナージュや整体と違い、優しく触れるだけのボディプロセスは、高齢の両親(母73歳、父83歳)の身体にも負担がなく、効果もしっかりと得られるので、本当にありがたい。
さらに、自宅サロンに来てくださったお客様に、数年前からリト史織先生の元で学び、インストラクターの資格も取った生玄米パンやスイーツでおもてなしすることで、喜んでもらえる嬉しさもある。
そして、「美味しい!教えて!」というリクエストに応じて、自宅で生米パン料理教室も開講する流れができた。
このアクセス・バーズの個人セッションと講座、生玄米パンのおもてなしと講座の2本立ての相乗効果は想定していなかった嬉しい出来事だった。
個人セッションや講座のリクエストは平日も多く、休職してフリースケジュールだからこそ対応できることを実感した。
朝早くから夜遅くまで、週5日間働いていた自分にはできなかったことだ。
休職したからこそ、アクセスバーズを学び、深められていること、そして、生米パンとのマリアージュも実現できる展開にまで至ったことを認識できた。
そして、残された1年半という期間、2025年という1年は、この相乗効果と好循環のエネルギーをしっかり定着させる期間にしたいと思った。
2024年が個人サロン経営者としてスタートし、あらゆる可能性の種まきをした1年であるならば、2025年は個人事業主としての経営基盤をしっかり固める時期であると言える。
具体的には、アクセスのボディ・プロセスを徹底して身につけよう。
そして、真のリラックスをナビゲーションするファシリテーターになるのだ。
【休職した目的その3】ストレスから食いしばる悪癖から歯を守るため。
ストレスから歯を食いしばる癖が見つかったのは7年ほど前。
ちょうど仕事的には順調で、国内外出張も多く、1ヶ月のうち半分は海外という時期でもあった。
組織の中で一丁目一番地と言われる一番ハードな部署の中間管理職としてのプレッシャーも大きかったが、部下と上司との信頼関係を築くことにも尽力した。
毎日が刺激的だったが、絶え間ない緊張とプレッシャーの連続、自分の人生を生きていない気がする違和感と空虚感は、私が思っている以上にストレスだったらしい。
冬のある日、食べたお餅に硬いものがくっついていると思ってよくよく見たら、欠けた自分の歯だった。
慌てて歯医者に行って言われたのが、ストレスから来る食いしばりだった。
その衝撃的な日以降、私の中でリラックスが至上命題となった。
「力を抜いてください。リラックスしてください。」
歯医者に何度言われても、1ヶ月に一度、通うたびに虫歯が見つかり、歯を削られる。
理由は、食いしばりによって歯に細かい亀裂が入り、そこから細菌が入って虫歯になるのだと言う。
間食を一切せず、甘いものも控え、玄米菜食を中心にした食生活を送り、食後30分経ったらすぐに丁寧に歯を磨くようにしていた私は、虫歯が見つかる度にショックで茫然自失した。
小学校の頃、虫歯がなく歯並びが良いことで歯科優等生して表彰されただけに、母から授かった大切な歯をどんどん失っていくことが悲しかった。
こうなったら、ストレス要因を取り除くしかない。
本当の私(こひしたふわよ)に一致しない要因は全て手放すことを決意した。
真っ先に思い浮かんだのが、仕事だったが故に、休職したのだった。
ところが、休職して1年経っても食いしばりはなくならなかった。
仕事は関係なく、緊張癖は目の前の現実にのめり込む意識の位置に起因していることがわかった。
つまり、どこまで行っても、自分の中が原因であり、外は関係ないのだ。
それでも、休職したことで身体が緩んだことは間違い無く、また、食いしばりの真の原因が見えたのも、休職したからこそだったと思う。
仕事に対する抵抗そのものを統合する
振り返れば、2021年5月に「統合」というキーワードで並木良和先生に出会って以降、自分の本心に目が向くようになった途端、目の前の仕事が嫌になり、やる気を失った。
そして、休職に踏み切るまでの2021年から2023年の約3年間と言うもの、私の仕事に対する姿勢はフロート状態そのものだったのだ。
20年以上も働き続けた仕事だったが故に、結果を出すことは簡単だったが、上司からの指摘にはイラついて反抗したし、能力のある部下に甘え、依存するような傾向が見えていた。
そんな状態だから、当然、人間関係に軋轢が生じた。
化粧もノーメイクになり、服も毎日同じ服を着るようになっていた。
この「嫌」という抵抗こそを統合する必要があったのだ、と今ならわかる。
統合されていないからこそ、フロート状態が起きているのだ、と言うことを当時の私には知ることができなかった。
当時の私は、日々の仕事によって体験する嫌な気分や体感を並木先生から教わったLDLAという手法を使って統合していた。
でも本当は、仕事に対する抵抗そのものを統合する必要があったのだ。
仕事に対する抵抗そのものを統合し、ニュートラルな視点に立った時、初めて明確な判断ができたのだろう。
アバターコースで習った創造処理手順というツールを使えば、ものの2分もあれば簡単に統合できたことが今ならわかる。
その結果、もしかしたら、休職するタイミングが違かったのかも知れないし、休職自体をしなかったかも知れない。
それでも、今の私は休職したことは自分にとっての真実であり、正しい選択だったと思う。
あのまま仕事を続けていても、負の連鎖が続いていただろうし、私が離れたことによって職場にも良い影響を与えたと思う。
休職したからこそ、1コースで9日間の日数を要するアバター®︎、その次の9日間のマスターコース、さらに続く6日間のインテグレイテッドコースと最短・最速で
受けることができたのだ。
今の気づきも、アバター®︎を受講したからこそ得られたのだから。
ただ一点、休職を踏み切った時のきっかけに、当時、モラハラと逆パワハラをしていた部下のメールを使ったのは、間違いだった。
部下のメールは私の観点から見たら理不尽で非生産的なもので意味をなさなかったが、他人を巻き込まず、あくまで自分自身の問題として休職をすべきだったと後悔している。
心の中で深く謝罪するとともに、和解のための歩く統合を行うと決めた。
休職は働き方を再編成するために必要なモラトリアム期間
ハリーが提唱する創造に再編成という第三原則がある。
以前の意識構造にはない情報が入ってきた時、その新しい情報を取り込むためには、意識の構造を再編成する必要があるのだ。
振り返れば、2021年5月に並木良和先生が教える統合(LDLA)に出会った時、私の中で意識の構造の再編成が起きたのだった。
それまでは本当の私に一致して生きるなんて、考えたこともなかった。
もとい、本当の私が何なのか、非二元や禅の教えで学んではいたが、生き方の根本からひっくり返されるようなものではなかったのだ。
ウィザードコースでは、新しいデータが入ってきた時には2つの要素が必要だと習った。
新しいデータを取り込むために意識が再編成される間の無防備な感覚に耐える忍耐力
以前慣れ親しんだ安心できる領域(コンフォートゾーン)を出て行く勇気
私にとって休職期間は、それまでの古い働き方から新しい働き方へと移行するためのモラトリアム期間であることが見えてきた。
それは、22年間続けてきた「お金のために本当は自分がやりたくないことを我慢して嫌々やる働き方」から、「自分にとって心地よく、惹かれ、しっくり来て、楽しく、腑に落ちて、ワクワクして、喜びを感じる働き方」へと再編成するために必要な期間。
「やりたくないことを無理して我慢してやるストレスと緊張とプレッシャーにまみれた働き方」から、「本当に心からやりたいことをリラックスして楽しく心地よくノーストレスとノープレッシャーでやる働き方」へとシフトするために必要な期間が休職中という今なのだ。
同じ方向転換であっても、退職という急な曲がり角を選んでもいいし、休職というゆるやかな曲線を描くカーブを選んでもいい。
私の場合、22年間続けてきたサラリーマンという古い働き方から、フリーランスの個人事業主という新しい働き方へのシフトにかける時間を休職期間に当てたかった。
私にとって休職は、古い働き方から新しい働き方へ、もっと言えば、古い在り方から新しい在り方へと移行するための、存在の仕方そのものの根本的な意識の再編成を確実に行うための手段なのだ。
ウィザードコースのおかげで、休職という選択をした自分への心許なさや不安が
あぶり出され、内観することで統合することができた。
そして、ウィザードコースを受ける時間的余裕と自由を手に入れることができたのも、休職のおかげなのだ。
受講前までの今朝は窓の外の晴れた天気が恨めしかった自分だが、一日が終わろうとする今、明日の2日目の受講が楽しみな自分がいる。