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はじめまして。rekimokuです。日本史が好きで、文化財のデジタルコンテンツを使って何かしたいなと思っています。よろしくお願いします。

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最近の記事

1日1文化財コンテンツ No.6 石山古城図

使える文化財のデジタルコンテンツを紹介。 No.6は石山古城図です。 大坂城の前身である大坂本願寺にて、顕如と織田信長で繰り広げた石山合戦の布陣図を描いたものです。 史実に即したものとは言い難いのですが、石山合戦や当時の大坂の様相がうかがえる史料です。 絵図の中心の左上に「石山御堂」とありますが、それが大坂本願寺のことで、大坂城の所在地になったところでもあります。中心の右側には「四天王寺」があり、ここは大坂本願寺を攻める織田軍の本陣が置かれたところになります。 ただやや

    • 1日1文化財コンテンツ No.5 井伊直政像

      使える文化財のデジタルコンテンツを紹介。 No.5は井伊直政です。 No4で松平忠吉の像を紹介しましたが、今日はその義父である井伊直政の像を紹介します。 直政の部隊は、旗や甲冑が赤で統一されていたことから、「井伊の赤備え」と呼ばれていたことで知られています。 本画は、豊臣秀吉の軍勢と徳川家康が戦った長久手の戦いを描いた屏風絵の一部で、下絵段階であるため、彩色が施されていないところが多くありますが、直政周辺の武士の旗が赤くなっているところから、直政の赤備えを描こうとしてい

      • 1日1文化財コンテンツ No.4 松平忠吉像

        使える文化財のデジタルコンテンツを紹介します。 No.4は松平忠吉。徳川家康の子で、関ヶ原の戦いで、No.3で紹介した島津義弘勢と戦い、負傷した人物の肖像です。 『関ヶ原合戦絵巻』に描かれた松平忠吉の像です。 唯一、家康の子のうちで、関ヶ原の戦場に立った人物です。この戦いでの傷がもとで若くして亡くなってしまいますが、凛々しい若武者として、黄と青の色鮮やかな甲冑姿で描かれています。 忠吉所用の甲冑で関ヶ原の折にも着用したと伝わる銀箔置白糸威具足は、徳川美術館に所蔵されて

        • 1日1文化財コンテンツ No.3 島津義弘像

          使える文化財のデジタルコンテンツを紹介する本記事。 No.3は、No.1で鳥居元忠、No.2で元忠が戦死した場所・伏見城を紹介したので、今日は伏見城の戦いで攻め手に加わっていた、No.2でも少し登場した島津義弘の画像を紹介します。 島津義弘の肖像といえば、衣冠束帯姿の肖像画が有名です。 しかし、それ以外の画像がなかなかみあたりません。 島津家の九州北上戦や朝鮮出兵、関ヶ原での敵中突破など、武人としての義弘の著名度はかなり高いと思いますが、その姿を描いた像がなかなか見当た

          1日1文化財コンテンツ No.2 伏見城図

          「1日1文化財コンテンツ」の2日目で紹介するのは、No1に関連し、鳥居元忠が石田三成率いる軍勢を迎え撃って戦死した伏見城の城絵図です。 慶長5年(1600)7月17日、石田三成は徳川家康に対抗すべく毛利輝元を総大将として大坂城に迎え、家康を詰問する罪状を発表し、家康への宣戦布告をしますが、それと同時に、伏見城へ使者を送り、城番をしていた鳥居元忠に退城を促します。 元忠は三成の勧告を拒絶。2日後の20日には三成等の率いる軍勢が伏見城を攻撃します。しかし、なかなか城が落ちなか

          1日1文化財コンテンツ No.2 伏見城図

          1日1文化財コンテンツ No.1 鳥居元忠

          フリーで使える文化財コンテンツの紹介。今日は『関ヶ原合戦絵巻』に描かれた鳥居元忠。  ジャパンサーチで「鳥居元忠」と検索しても表示されない画像です。タイトル等では探せないコンテンツって多いですよね。 さて元忠は、最近、大河ドラマ「どうする家康」で、伏見城に籠城し、夫婦ともども戦死する姿が描かれ、人気を博しているそうですね。 伏見城内で、妻が元忠に城の守りについて進言をする場面があったそうですが、つい最近、それを記した史料を目にしたのですが、なんという史料に記載されていたの

          1日1文化財コンテンツ No.1 鳥居元忠

          使える文化財コンテンツ 事例1 上杉謙信像

          所蔵施設への申請なしに、無償で使える文化財のコンテンツが「JAPAN SEARCH」というサイトから検索可能であることをお伝えしましたが、ではいったいどんなコンテンツがあるのか、具体例を紹介していきましょう。 歴史のなかで人気が高いのは、やっぱり戦国時代。 そこで戦国武将で使える文化財コンテンツを紹介します。 今回は「上杉謙信」をみていきましょう。 上杉謙信の肖像画といえば上図のような法服を着たものが著名ではないでしょうか。あくまでこれはオリジナルの写しですが、この画像を

          使える文化財コンテンツ 事例1 上杉謙信像

          商用利用できる文化財デジタルコンテンツの探し方

          申請なしに、無償で利用できる文化財の画像があることを、先回お伝えしました。でも、それがすぐ見つからないんじゃ話になりませんよね。それでは、使える画像の探し方を紹介することにしましょう。 探し方といってもまったく難しいわけではありません。使うのは、私の記事の最初に紹介した「JAPAN SEARCH」です。 「JAPAN SEARCH」のトップ画面を開くと、検索バーとスライドで文化財画像が表示されますが、やや遅れて下の方に次の画像のようなメニューが表示されます。 そのうちの

          商用利用できる文化財デジタルコンテンツの探し方

          増えている商用利用できる文化財デジタルコンテンツ

          先回は「JAPAN SEARCH」というサイトの紹介をしました。 文化財のデジタルコンテンツを所蔵施設単位ではなく、横断的に検索できることを紹介しました。ただそれだけだと、「だから何なの?」、「専門家のツールにすぎない」と思われる方がほとんどだと思います。そこで、一般の方が使えるツールとして紹介を試みたいと思います。 ところで、文化財の画像の利用でハードルが高いと思っていませんか? 冊子やチラシに文化財の画像が自由に使えたらなと思いつつも、利用申請が面倒、使用料が高そうとい

          増えている商用利用できる文化財デジタルコンテンツ

          文化財の活用方法を考えてみたい

          はじめまして、rekimokuと申します。 日本中世史を勉強しています。史料からわかることを紹介していきたいと思いますが、あわせて文化財のデジタルコンテンツが研究の世界だけでなく、一般社会に活用できないか、活用方法についても提案できればと思っております。よろしくお願いいたします。 初回のこの記事では、文化財のデジタルコンテンツの活用に際し、もっとも手軽に検索ができるサイトの紹介です。 「JAPAN SEARCH」というサイトをご存知ですか?「JAPAN SEARCH」とは

          文化財の活用方法を考えてみたい