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文化財の活用方法を考えてみたい
はじめまして、rekimokuと申します。
日本中世史を勉強しています。史料からわかることを紹介していきたいと思いますが、あわせて文化財のデジタルコンテンツが研究の世界だけでなく、一般社会に活用できないか、活用方法についても提案できればと思っております。よろしくお願いいたします。
初回のこの記事では、文化財のデジタルコンテンツの活用に際し、もっとも手軽に検索ができるサイトの紹介です。
「JAPAN SEARCH」というサイトをご存知ですか?「JAPAN SEARCH」とは、日本国内の博物館や図書館が所蔵している文化財の情報を検索できるサイトです。
国立国会図書館は「国立国会図書館デジタルコレクション」、国立公文書館は「国立公文書館デジタルアーカイブ」というをデジタルアーカイブをもっています。
これらのデジタルアーカイブを利用することで、各施設が所蔵する文化財の情報を得ることができます。とりわけ、上記の2つのサイトではデジタル画像で閲覧することのできる文化財が多数あり、その場に行かなくても文化財にアクセスできます。
ただし、各施設のデジタルアーカイブは、当然のことながら検索対象が所蔵品のみとなります。同じ作者の作品や書籍が他の施設にないか調べる場合、各デジタルアーカイブで検索しなければならないのです。
ところが、「JAPAN SEARCH」は各アーカイブに連動しており、本サイトから検索をすれば、諸施設所蔵の文化財を横断的に検索することができるのです。
例えば、「JAPAN SEARCH」で「姫路城」と検索してみると、NHKアーカイブスが所持している写真や国立国会図書館が所蔵している姫路城絵図などが検索結果として表示されます。
各施設のデジタルアーカイブでいちいち検索するのは手間です。そんな面倒を「JAPAN SERCH」は一瞬で解決してくれるのです。
文化財を調べるうえで、「JAPAN SEARCH」はもっていこいのツールだとご理解いただけたかと思います。ですが、"文化財について調べようと思っている人"や"図書館で資料を探している人"にとっては便利かもしれませんが、そんな動機がない場合は、さしてありがたみのあるサイトではありません。
ただ、同サイトには、一般の人が文化財のデジタルコンテンツを活用していくうえで大変便利な機能があります。次回以降では、その機能について紹介したいと思います。