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読書嫌いが贈る東野圭吾ランキング
私は子どもの頃、本が大好きだった。
低学年の頃はかいけつゾロリ。中学年の頃はズッコケ三人組(これはややマニアックな自覚あり)。
高学年になると青い鳥文庫で、色んなシリーズものを読み漁った。
パスワードシリーズ、若おかみは小学生、○○は名探偵!、黒魔女さんが通るなどなど。中でも、はやみねかおるの「夢水清志郎」と「怪盗クイーン」シリーズが一番好きで、彼らのことは中学生になっても追いかけていた。
同年代の方は、聞き覚えのあるタイトルがあるかもしれない。
しかし、今思えば鬱に近い状態となったことが原因で、一転して読書嫌いに。一切読書しなくなり、10年以上経ってまた読書(というか東野圭吾)に没頭するようになった。
基礎があるとは言えど、「一度読書が嫌いになった」分、読書復帰のハードルは高かったとも言える。そんな私を読書の世界に呼び戻してくれた、
◇東野圭吾作品の個人的ランキング(ネタバレゼロ)
を今日は発表したい(前置き長すぎ)。徹底的にネタバレは避けるので、抽象的な感想ばかりになりますがご容赦を。
【1位】
幻夜
迷いに迷ったけど、「読み進める手が止まらなかった」という意味で1位。「白夜行」の続編という紹介をされることもあるが、直接繋がりは無いし、私はこちらの幻夜を先に読んだ。個人的には、寧ろ幻夜を先に読み、白夜行を読み、また改めて幻夜を読むのが一番楽しめると思っている。勿論、白夜行も激推しです。
【2位】
秘密
子を持つ父の目線で描かれている作品。子どものいない女の私でさえ泣かずには居られなかったので、家族がいる方はもっと感情移入しながら読めるのではないだろうか。
【3位】
変身
読んでいて、まるで自分が主人公と同化するような、不思議な気持ちになった作品だった。これほどまでに、人間の心の内側、そしてその変化に迫った作品を編み出せる東野圭吾、恐ろしい。
◇番外編
【書かれた時代にビックリ】
天空の蜂
原子力発電所を題材とした作品。東日本大震災が落ち着いた頃に書かれたんだろう、と読んでいる最中は思っていたが、1995年発刊と読後に知って鳥肌が立った。一切色あせないどころか、時代の先を行く作品。
【スキー・スノボがしたくなる】
白銀ジャック
ゲレンデの描写が素晴らしい。勿論、内容も秀逸。ウィンタースポーツは作者の趣味ということで納得した。運動大嫌いの私が、友達に頼んで初スノボへ連れて行ってもらったほど、私に影響を与えた。ほかの雪山シリーズも傑作だ。疾風ロンドが一番有名かな?
◇その他の名作5選
紹介せずにはいられない、特に大好きな作品たち。
パラドックス13
ミステリーは苦手な人でも絶対に楽しめるエンタメ。SF?
手紙
なぜ受刑者の気持ちがこんなに分かるのか?
流星の絆
一人っ子の私にも刺さる、兄弟愛。そして、恋って理性じゃコントロールできないんだよね。
ナミヤ雑貨店の奇蹟
感動が詰め込まれている。とにかくすごい(語彙力)。
分身
漢字2文字のタイトルの作品は、全部あっと言わせてくる(雑)。
敢えて、知名度の高いガリレオシリーズと加賀恭一郎シリーズはランキングから外しました。これらはどれを読んでも、途中から読んでも絶対に外さない。ベタだけど容疑者Xの献身がやっぱり一番好き。
読書嫌いにこそ、ぜひ東野圭吾作品を読んでほしい。
他にオススメの作品や、感想等がありましたらぜひコメントくださいね。
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