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生産性オバケと、退屈だった育児

第1子が生まれてはじめの1年間は、子どもとずっと向き合っていることをたまらなく退屈に感じることがありました。
愛しい大切なお子なのに、つまらないと感じる私はおかしいんじゃないか、母親失格なんじゃないかって本気で悩んでいた時期もありました。

同じ動き、同じ遊びを続けるお子をただただ見守るしかない。手持ち無沙汰に感じるあまり、スマホ片手にSNSをみながらあやしていることも時にはありました。上の空で声をかけたり、気が向いた時に変顔して笑わせたりしていた程度です。
早く次のお昼寝の時間にならないかなと時計をチラチラみるも、まだ15分しか経っていない。時間の流れが途方もなく遅く感じたのを覚えています。

1年半ほど過ぎたころでしょうか。ようやく、我が子と一緒に過ごす時間が楽しいと思えるようになってきました。ただやり過ごすのではなく、一緒の空間にいることに喜びを感じながら向き合うことができるようになります。時の流れもあっという間です。何が変わったのか?少し考えてみました。

一つ目は、子の身体的成長にともなう必然的な変化です。
子どもが成長して遊びの幅が広がり、大人も楽しいと思える遊びを一緒にできるようになったこと。パズルやブロック、お絵かきなどは私も一緒に没頭してしまいます。
また、言葉が出てくるようになり、問いかけたら反応が返ってくるようになったのも大きいかもしれません。乳児の頃は、話かけようが本を読み聞かせようがあまり反応がありません。時折見せてくれる笑顔にとろけることはありましたが、基本は反応が薄いので、なんだか肩透かしを喰らった感じがしていたのです。
そして、上の子が1歳半の時に下の子が産まれ、危険回避という意味で目が離せなくなったこと。お姉ちゃんとはいえ上の子もまだ1歳。弟を抱っこしてくれようとして落としそうになったり。牛乳を大人しく飲んでいたと思ったらソファの上で飛び跳ねてぶちまけられたり、ブロックで遊んでいた姉が、弟にブロックを奪われて号泣したり。とにかく!平穏を保つために目が離せなくなったのもあります。


そしてもう一つ、これは私の内面の変化です。
子が生まれるまではちょっとした生産性お化けだった私。生まれてからもしばらくは、ぼーっとする時間が惜しい、ぼーっと子供の相手をしている自分がだらしないと感じてしまっていました。この時間、何か作れるんじゃないか?何か勉強できるんじゃないか?何かアウトプットしなきゃいけないのに。
見えない何かに追われて、常に焦燥感を抱いていました。

それが、子育て1年半を過ぎ、ぼーっとする時間も、実は大切なんだと気づけたんです。ぼーっとすると、心も頭も軽くなるんです。そのことに気づいてからは、積極的にぼーっとしながら、潔く子どもと一緒に遊ぶことに没頭できるようになりました。

「何か生産性のあることをしなきゃ」という思いから解放され、ようやく心から育児に取り組めるようになった気がします。

同じような悩みを抱えている方、いらっしゃらないかな?いないかもしれませんが、どなたかのお役に立てれば幸いです。


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れいこ
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