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子どもの詩

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自分の子どもに育てられている大きな子どもの詩です。 子どもの掛けがえのない今を残しておきたいから作ります。いつかのあなたに届くといいな。
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#育児

♯子どもの詩 ある晴れた休日

♯子どもの詩 ある晴れた休日

あなたがまっすぐ線を引いた
もういろいろ描かれた紙の上が
さらに埋まっていく

もう冬のようで
暖かい日差しと
冷たい風が
混じっている
そんな昼下がり

あなたはパパを待っている
あなたのご飯を買いに出掛けたパパ

大きく風が吹いた
あなたの短い髪が大きくなびいた
風を振り切るように
あなたは立ち上がる

あなたは
走り出した
もう待っていられなくて
靴も履ききっていないまま

どこにいるかわか

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♯子どもの詩 ある休日の朝

♯子どもの詩 ある休日の朝

私はもうとっくに起きているのに
苦しいくらいあなたは顔を
私の顔に
くっつけてくるから
私はまだ起きることができない

無理やりくっつけた顔と顔の間は
温かい

目を瞑ると
さっき見ていた夢を思い出せそうで
でもやっぱり思い出せなくて

諦めて
あなたの寝顔を見たいと思ったけど
顔と顔がくっつく距離では
それもできなくて

あなたの寝息に耳を澄ませる

規則正しく聞こえてくるあなたの寝息を聞きなが

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♯子ども いま何が見えるの?

♯子ども いま何が見えるの?

ある日のあなたが忘れられない

真っ青な空の中を
ヘリコプターが泳いでいる

それを見つけたあなたは
ただヘリコプターだけを見て
全速力で追いかけた

私はあなたが誰かにぶつかったり
転んだりしないか心配だったんだけど
そんな心配は必要なかった

あなたは誰かにぶつかることも
転ぶこともなく
ただ前へ前へと進んでいった

迷うこともなく突き進んでいったあなたには
いま何が見えるの?

さっきいた場

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♯子どもの詩 日常が好きだから

♯子どもの詩 日常が好きだから

あなたと仰いだあの空は
ピンク色だった
淡いピンクが広がるあの空は
どこまで続いているんだろう

こうしてあなたと過ごした静かな時間も
止まることなく進んでいる

あなたは転んだ
そんなに空を仰ぎ見たら
無理もない

私が過ごしたあの時間は
どこにもない
それなら
あなたと過ごしている今の時間は
いったいどこに行くのだろうか
私が過ごすであろうこれからの時間は
どこに進んでいくんだろう

あの空が

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♯子どもの詩 あなたとの日常

♯子どもの詩 あなたとの日常

さっきテーブルの下に潜っていたのは
馬油を塗っていたんだね
てっかてかだったあなたのおでこ
いつの間にか顔に馴染んだみたい
私がそう言うと
パパが自分のお腹を指さした
脂ぎったヒートテック
パパに塗り付けても
あなたからはまだ馬の匂いがする

今日は何するの?
今日は何をしようか?
あなたとの日常が今日も待ち遠しい

♯子どもの詩 今日の晩御飯

♯子どもの詩 今日の晩御飯

せっかく作ったあなたのリクエストは
まったく手をつけられることなく
私たちをじっと見つめいていた
ふりかけご飯が美味しくて
お代わりをしたあなたに食べてほしかったから

あなたに却下された私のリクエストは
あなたに確認されることがなく
今日の晩御飯になる予定
あなたのリクエストを
私が食べながら
シチューが食べたかったって思ったよ

もしシチューだったら
あなたは食べてくれたのかな
今日の朝ご飯も

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♯家族の詩 私の彩り

♯家族の詩 私の彩り

あなたが帰ってきて
お部屋がぽっと明るくなった
その後パパが帰ってきて
心の中まで明るさが広がった

あなたとパパで
やっと見える
行き先がなかった私の旅路
どこに行くか
何があるか分からなくても
光があれば
進んでいける
あなたとパパの両方が
私の彩り

あの時知らなかったあらゆる感情が
今の私の中心で
私の全て

お帰りなさい
そしてありがとう
あなたとパパのいる
何でもない日常が今日も続いて

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♯子どもの詩 ごめんねとありがとう

♯子どもの詩 ごめんねとありがとう

日曜日
お腹が痛いと言い張るあなたが
無理やり仕事だったパパを
連れ戻した

お腹が痛いのは親の気を引きたかったからかもしれない
そう話す医者の話に
身体が悪くなくてよかったと思えるだけではない
何かが私たちを変えた

お腹が痛かったはずのあなたは
よく食べよく走りよく笑った

パパが仕事に行くのを嫌がって
結局パパはあなたと一緒にいた
一昨日のパパが
いつもと違うのに
あなただって気付いていたん

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♯子ども 届かない感情の先にいつも辿り着く

♯子ども 届かない感情の先にいつも辿り着く

あなたは覚えていてくれる?
私が息ができないくらい
あなたは顔をくっつけて
顔が痛いくらい
強く強く
顔をくっつけたあの日

あなたは知らなかったよね
あの時私がパパに少し申し訳ない気持ちだったこと

あなたがなかなか眠れないのを心配していたのに
あんなにべったりだったパパじゃなくて
結局あなたは私のところに行ってしまった

あなたは結局私で安心する
それは私も同じだけど
私はそんな時ずっとこれが

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♯家族 止まった空間

♯家族 止まった空間

パパが好きな場所は
いつの間にか家族の場所で
私たちも好きな場所になっていた

今日は雨が降ると分かっていたのに
無理やり来てみたら
やっぱり雨が降ってきて
結局お外では遊べなくなった

上から降ってくるたくさんの雨は
川が流れる音みたい
溜まっていたかもしれない何もかも
一緒に流れていく
いつまでもいつまでも
降り続ける雨は
いつか止むと思っているから
眺めていられる

忙しいの中に流れてしまっ

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♯子ども どっちかだけじゃ

♯子ども どっちかだけじゃ

あなたは今日も口ずさむ
お手てを振りかざして
身体も揺らして
あなたの口から漏れる歌は
あなたみたいに飛び跳ねている

あなたが走り出した
それはパパが帰ってきた合図
誰よりも早く
あなたはパパのところに飛んで行く
勢い余って危ない時は
よくパパに怒られるけど
どんなに怒られたって
あなたは変わらない
いつもやっぱりパパが好き

パパにべったりなあなた
あなたにべったりなパパ
どっちも同じだけど

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♯子ども 見えると見えないの境い目

♯子ども 見えると見えないの境い目

さっきまでのカンカン照りの
ぎっらぎらの太陽が
積乱雲に飲み込まれた
雨が降って降って降って
雷の音もして
それでもまだまだ雨は降り続けて
どこもかしこも水浸し

そんな日のあなたと一緒の帰り道
その時にはもうすっかり空が明るんでいた
雨の痕跡だけが風景にうまく馴染んでいない
あなたは水溜りを踏もうかどうか迷ってやめた

あなたと一緒に見た虹は
見えると見えないの境い目
私はそれを指差したんだけど

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♯子ども 怖い音

♯子ども 怖い音

最近どこからか聞こえてくる物音が怖い
あなたもパパも私も
みんなが怖い音は
クーラーの故障の音だと決め付けていたのに
昨日そうじゃないことが分かって
ますます怖くなった

それでもまだクーラーから聞こえてくることにしている
パパは窓を叩く音だと思っただなんて言うけど
それは却下
隣は建設中の建物に面していて誰もいないはずだし
ここは4階で
音の方の窓にはバルコニーもない

パパがイビキをかいている

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♯子ども あなたがあなたで本当によかった

♯子ども あなたがあなたで本当によかった

今日はいつも以上に大暴れ
そんな元気なあなたがいつも以上に嬉しい
昨日はまだ痛かったね
一昨日は突然のことで
パパも私もびっくりしたよ
まさかの救急外来で
大学病院に22時過ぎに訪れることになるなんて
あなたも想像できなかったでしょうね

帰って寝るのが深夜0時過ぎ
念のため、あなた以外はもう一度お風呂に入ったけど
あなたは痛くてどうしても服が脱げなかった
私はそれでもあなたにお風呂に入って欲しか

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