大学を一年休学して、本を3冊出版しました!
先日、私が休学を一年間して感じたこと、こらから休学するという人に向けて出来るアドバイスを全て詰め込んだ記事を書きました。
2万字を超える超大作になったのですが、『さすがに一つの記事にしておくには文量が多すぎるかな』と自分で読み返してみても思ったので、半分に分けることにしました。
有料記事にて『休学する人へ伝えたいこと』はまとめていたので、『休学して私が何をしていたのか』の部分を無料で公開したいと思います。
有料記事の方には、『休学大全』という名前を付けました。私が「これから休学する人は知っておいた方がいいな」と思うことは全て盛り込んだ記事になっています。
もちろん留学方法やインターンへの参加方法などは各自で調べて欲しいですし、『休学して何をするのか』は自分の意志で決めてください。
私が記事にまとめたのは、どの休学方法だったとしても頭に入れておいた方がいいと思うものです。
量が多くて読むのは大変ですが、休学始める前に読んでいるのと読んでいないのとでは、全然自身が出来ることの範囲や量、休学後の満足度が変わると思います。
今回の記事では、アドバイスや個人的な意見ではなく、私が実際に休学して一年間何をしていたのかについて書いていきます。
これだけでも、休学する人にも十分に参考になるのでは(なればいいな)と思っています。何か相談したいこととかあれば、Twitterのリンクをプロフィールに載せておくので、そこから相談してください。
丁寧に対応させて頂きます。
さらさらと眺めてみて、参考に出来るところがあれば、取り入れてみてください。では、いきましょう!
私はなぜ休学したのか
まず先に。
なぜ私が休学したのか?
それは、
『本を書きたかったから』
です。
「え、どういうこと?」となると思いますが、私は小説やエッセイを含めた『文章を書く』ということに全エネルギーを投下するために、休学することにしました。
私は、執筆休学をした人です。
休学の期間と場所は?
私は大学二年生の後期にあたる半年間(2022年10月1日から2023年3月31日)休学申請を出していたのですが、その前の6月から自主的に休学(?)すると決めたため、実質ほぼ一年間大学はお休みしていました。
大学で授業を受けていた時は一人暮らしをしていたのですが、休学中は私の大学では学費がかからなかったので実家に引き返してきていました。
一人暮らしのときはそんなにまともな食事をしていなかったのですが、ちゃんとした食事が出てくるのがものすごく有難かったです。
生活基盤って、本当に大事ですね。
家族に感謝です。
これから復学してもう一度一人暮らしするのですが、家事は去年よりもしっかりとやっていこうと思います。
休学して何をしていたの? (主な8つ)
先程ちらっと説明しましたね。ただ、実際やっていたのは執筆活動だけではないので、順に説明していこうと思います。
1.小説やエッセイの執筆
一年間、とにかく私はひたすら文章を書きまくりました。
小説、エッセイ、詩、論説文、形式を問わず、自分の中から溢れてくる言葉を全部言葉にする勢いで、書き続けました。
私はいずれ、世界を旅する作家になって、生涯かけて『俺の聖書』の執筆を続けていきたいと考えています。
説明しだすとキリがないので割愛しますが、とにかく『文章を書く仕事がしたかった』んです。
私は大学一年生の冬に数か月引きこもっていた時期があって、そのときに『文章を書く仕事がしたい』『作家になっていいものを書きたい』と思いました。
そして、翌年の春から大学に戻ってきつつ、大学と並行で本の制作を始めたんですが、あまりにも本制作に熱が入って来たので、「一回これ一本に絞ってやってみよう」と決断しました。
そうして休学が始まったわけです。
この記事の一番最後に、一応作品の紹介をしているので、もし気に入ってもらえたら読んでみてください。
2.古典文学の読書
もちろん、書くからには本を読むこともしていました。
私は執筆の方に力が偏っていたので毎日のように読んでいたわけではありませんし、そこまで量は多くないのですが、『古典文学』と言われるものを読んでいました。
具体的に言うと、夏目漱石や太宰治、坂口安吾や芥川龍之介を始めとした近現代の作家や、サンテグジュペリやドストエフスキーといった海外の作家の本も読むようにしていきました。
時代や国境の壁を越えて人々に読み継がれている作品には、どういったものが書かれているのか、凄く興味深く読んでいました。
3.たくさん寝る
私は休学中、最低でも8時間、多いときでは10時間くらい寝ていました。それは、療養という側面もありますが、執筆経験からすると、そっちの方が効果的だったからです。
(さすがに10時間は寝すぎたかなとも思いますが汗)
よく寝ている方が、一気に筆が進むんです。多いときは一日で1万5千字書けたり、執筆中に複数のアイデアが同時に浮かんで、5つぐらい短編小説の原石とその原型が生まれたりします。
逆に、6時間睡眠のときや、疲れが溜まっているとき、忙しくてゆったりとした時間が流れていないときなどは、確かに書けはするんですが、読み返してみてびっくりするほど『浅いな』と思わされるようなことしか書けなかったので、よく寝るようにしました。
質の低い文章は、どれだけ書いてもあとからごっそり削除することになったので、凄く苦い思い出です。
4.定期的な運動 - 空手
優先順位を考えた結果、週四日ある練習全てに参加していたわけではありませんが、定期的に練習には参加し、試合にも出させてもらいました。
といっても本当にたまにでしたが、、
たまに運動することで、汗を流してさっぱりしてました。
運動すると、脳の記憶を司っている部分が発達するとかなんとか、そういうのを脳科学の本で読んだ気がします。
全国公という私立の大学を抜いた全国大会で、団体組手で優勝できたのは、凄く嬉しかったですね。
(私が特別強いわけではないのですが、メンバーが強くて、勝ち進むたびに『え、まじ?』と全員なっていて、気が付いたら優勝していました。びっくり)
5.会社でインターン、アルバイト
私は休学後半戦、会社でのインターンやアルバイトもしていました。
丁度半年と少しもの長い間文章を書き続けて、一旦煮詰まってきていたので、新しい刺激を取るために、外に出てみようと思っていたからです。
・法人営業転職支援サービスの会社での文章を書く仕事
もやもやしていたときに丁度、ベストタイミングで法人営業転職に特化した転職支援サービスをやっている企業の社長さんにお目にかかる機会があって、約2か月ほどその会社で文章の仕事をさせて頂きました。
(私が通っている大学で起業・キャリア系の授業を非常勤で担当されている方でした)
会社内部の情報はさすがに書きませんが、私がやっていた仕事は、具体的には新入社員に向けたオンボーディング(新人教育)資料の作成です。
会社の浸透させたい文化や、会社の長期目標に中期や短期の目標がどのように繋がっているのか、そして現在会社全体で行っている業務にはどんなものがあり、相互にどのような役割を果たしているのか、それを一つの本としてまとめる編集&執筆のお仕事です。
一か月で3万字くらいの文章を作成して納めました。
何か文章関連で仕事があれば、連絡ください。鬼の速度で納品します。
・GODIVAでのアルバイト
あとは、クリスマスからホワイトデーにかけての短期でGODIVAでのアルバイトもしていました。
主に、接客、レジ打ち、品出しのお仕事をしていました。あまり具体的なことは書きません。
ただ、GODIVAは品質管理や接客も徹底していたので、『世界でトップ取るようなブランドが、どういう経営をしているのか』を一瞬、部分的にでも覗き見ることが出来たのは良い経験だったなと思います。
また、一つの店舗を毎日回すだけでどれだけ大変なのかを実感を持って理解することが出来たので、これも良かったなと思います。
店長、世の中の大人達すげぇ......。
私が何らかしらの店舗経営をするかどうかは分かりませんが、現場の姿を少しでも見ることが出来たのは今後に繋がる気がしています。
6.同窓会の計画&運営(300人規模)
私は休学中20歳になる年だったので、成人式&同窓会がある年でした。
そして、私は高校の同窓会の幹事長をしていたので、休学始めた頃から少しずつ同窓会に向けていろいろな準備をしてきました。
1学年に400人もいる学校だったので、かなり大きな会場で開催しなければならず、出席を集めたり先生にコンタクトを取ったり、事前に会場見学へ行って担当の方と打ち合わせをしたり、会の進行を考えたり、当日の運営の割り振りを考えたり、本当に脳みそが沸騰するかと思いましたね。
休学していなかたら、確実にパンクしていただろうと思います。
ただ、当日は恩師に会えたり、いろんな人から『お前すげえな』(こんな言い方ではありませんでしたが笑)とたくさんの人に言われたりで、『やってよかったな』と心の底から思えました。
せっかく時間沢山あるので、『これ出来るのかな?』と不安になってくるようなどデカいことにチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
そしたら普通の人には出来ない経験をすることになると思うので、今回の記事みたいに人に共有してあげてください。
言葉にしていくことで、あなたの経験をより深く自分の中に染み込ませていくことが出来ます。
7.普通の旅&一人旅 5か所
試合で県外に行ったついでや、部活のメンバーで長期休暇を利用してのもの、家族がどうせ行くからと付いて行ったり、偶然とはいえいろいろな土地を巡ることになりました。
船に乗っている間に、ちょっとした短い小説のアイデアを思いついて、海の上の展望デッキで『白鯨』という小説を携帯で書きました。
新しい人に出会ったり、新しい土地に行って今までになかった刺激を受けると、予想もしなかった面白いことって、たくさん起きますよね。
私も休学中『たくさん書かねば』と思って躍起になっていたんですが、意外と外に遊びに行って新しい刺激を取りに行った方が、結果的には質の良いものを創れていた気がします。
旅先に関してはあまりダラダラと書いてもしょうがないので、『写真+ひとこと』でサクサク進めていきます。
※あんまりタメになることは書いてないです
ここまでの壮絶な量の『文字壁パンチ』の連打でライフゼロになっている人達、ここで生き返ってください。
・宮城県 仙台市
・東京都
東京のホステルで出会った不思議な2人の大人との話をエッセイにしています。
所持金140円のおじさんとモロッコから来たお兄さんとの話です。
人生自分の手でどうとでも変えていけるし、逆に自分が何をしていたって、最終的に結果がどうなるのかは誰にも分からない。
社会の縮図みたいなものを本の数日の間に実感を持って理解することが出来ました。読むと吹っ切れるきっかけになるかもしれませんね。
(最後に同じリンクを貼っておくので、この記事を読み終わったら覗いてみてください)
・神奈川の横浜(みなとみらい)
私は『SEKAI NO OWARI』が大好きで、中2から信者やらせてもらってるんですが、遂に楽曲『炎と森のカーニバル』の聖地である遊園地、『コスモワールド』を見に行けました。
この遊園地自体はもう既に廃園してしまっているらしいですが、やはり横浜のシンボルだからなのか、ライトアップ(?)は続けられているみたいです。
感激!
小説、『道楽―地獄―』のラストシーンも、横浜のみなとみらいになっています。是非読んでみてくださいね。
・沖縄県
親と『何があっても、親よりは先に死なない』って約束してるので、慎重に降りました(登るな)
・長崎県 対馬
8.面白いと思ったものへの参加 5つ
旅だけではなく、個人的に興味が湧いたものやピンときたものには、時間が許す限り行くようにしました。
5つ紹介しますね!
1.大学仲間のライブ
なんとかっこいい。
福岡県内のいろいろなライブハウスで他のバンドの人達と対バンでやっていたのに4回ぐらい行ったのですが、どれも楽しかったですね。
その影響かライブハウスで歌う人を主人公にした短編(長編にしていく予定)が書けました。
才能の世界で地獄を見ながら戦うアーティスト、天涯孤独の物語です。
2.世界一周コンテスト
TABIPPO(タビッポ)という会社が行っている世界一周のチケットを懸けたプレゼンコンテストも見に行ってきました。
大学の部活が『医学部』のものと、『それ以外すべての学部』のもの含めて2つあるのですが、医学部の方の先輩が誘ってくださって、見に行ってきました。
(キャンパスが離れているので、部活が二つに分かれています)
プレゼンをしている人達も凄かったですし、その後の交流会でも、「オーストラリアをこれから縦断してきます」という人や、自身でビジネスをやっていて、「GAFAを超える」と宣言していた私より一つ年下の子、「教育に革命を起こすために世界中回るジャーナリストになりたい」と言っていた人、恩返しの旅がしたいと言ってコンテスト優勝した人、本当にたくさんの人と出会いました。
然るべきところに、然るべき人達がいる。
素敵な人達が集まるところって、やっぱりあるんですね。
出会いって、本当に大切なんだなと思いました。
3.ラップバトルの大会
私は高校二年生のときにラップバトルに出会って、以来ちょこちょこYouTubeでバトルを見ていたんですが、大学二年生になっての実際に会場まで見に行ったことはありませんでした。
しかし、丁度バトルにハマったばっかりの空手部の仲間が「れいじ、これいかん?」とLINEしてきたので「行く!」と二つ返事で行ってきました。
興味持ってから行動に移すまで早すぎやしないかい?
最近ではバトルだけではなく、音源もいろいろ聞くようになりました。
やっぱり、音楽というかアーティストというか、生きざまがかっこいい人、輝いている人を見ると憧れますよね。
ヒップホップの音源聞いてダサいとかいう人いるんですが、ヒップホップがダサいんじゃなくて、ダサい人とかっこいい人がいるだけだと思います。
かっこいい人は本当にかっこいいですよ。
4.大学の仲間がやっている学生団体への参加
学部の友達が創った学生団体に入れて貰って、少し活動していました。
それほど大きな仕事を中心的なメンバーとしてやっていたわけではありませんが、いろいろな楽しく働く大人の人達からの話を聞くことが出来て、凄く刺激になりました。
5.本屋さんのイベントへの出店
↓ 出店時の様子 ↓
大学の仲間が本屋さんをやっています。
All Books Considered(通称ABC)という本屋さんなのですが、ABCが定期的に開催しているZINEと服のイベント、『文渦』に完成したばかりの小説を引っ提げて参加してきました。
『道楽—地獄—』を印刷会社に依頼て製本して持って行ったのですが、初めて目の前で実際に読んでもらったり、買ってくれたりするという経験をすることが出来ました。
その場で買って読んでくれて、のめり込むように読んでいく人が多かったので、この半年頑張って本当に良かったと心の底から思いました。
執筆活動は一生続けると固く誓った日になりました。
※番外編 散歩
あとは、小学校の頃毎日歩いていた通学路とか、サッカー習いに行っていた公園とか、そういった愛し懐かしの土地をゆっくり散歩するのも気が向いたらやっていましたね。
昔の自分とは全く異なる、少し成長した自分を実感することが出来ます。
「あぁ、ちょっとは大人になったんだな」
「少しは成長したな」
と、前向きな気持ちになったり、懐かしの感情を思い出したりします。
大抵そういう時、大事にしたい考えや面白いアイデアが歩いているときに浮かんだりします。
歩いているときに人の創造性は上がると、科学的にも証明されているようです。
実際私も、たくさんのエッセイや小説のアイデアの種を意図的に作ろうとしていた時は、大学から家まで5キロぐらい歩いて帰っていました。
休学中大量の時間があるので、よく寝てよく食べてちゃんと運動してという『健康維持』をちゃんとしておきましょう。健全な思考ができるように、自分を管理しておきましょう。
※番外編 作家としての生活
私は大学生活で心身の疲労の限界を感じて二か月間引き籠るまでは「作家になりたい」なんて微塵も思っていませんでしたし、多読をしていたわけでも小説などを書いた経験もある訳ではありませんが、これらの経験を基に『作家志望向けの記事』を書きました。
結構好評で、とても丁寧に分かりやすく初心者でも作品を作れるように、気合入れて書いているので気になる人は読んでみてくださいね。
作家としての生活をしていると、どんなに嫌なことが起きても「ネタきたぁぁぁぁぁ」って思えるのでいいですよ。笑
いいものはなるべく胸の内に閉まっておきたいけれど。
この部分は特に関係ないです。
ここまでで『私が休学して何をしていたのか?』は以上です。
自著の宣伝
この一年で私が休学して魂こめて作った作品が3つあるので、一応紹介しておきます。
『道楽―地獄―』(小説)
本物の希望を持つためには、絶望を知らなければならない。
真に持続的な幸福をこの社会で手に入れるためには何をすればいいのか、その答えを模索しました。
正解のない時代を生き抜く人たちが直面する地獄と、この社会でどう生きていけばいいのか、私の中にある全てをぶつけて書きました。
休学中に読んでね(ボソッ……)
冒頭部分、プロローグの試し読みも出来ますので是非読んでみてください。
『随想録—御伽の森—』
初めてお化け(幽霊)を見たときの話や、幼い頃抱いていた夢の話、お父さんが迷子になった話など、日常に根差した軽快なエッセイです。
ハワイに行ったときの話や、東京で出会った不思議な二人の大人についての話も書いています。
『俺の聖書』
エッセイを執筆していると少しずつ書いていることが哲学的になってきたので、少し高度な文章になってしまったものは全てこちらにまとめました。
収録されている文章はこちらの記事にまとめてあるので、覗いてみてください。(こちらもこの記事の最後にもう一度同じリンクを貼っておきます。)
休学していると自身の今後について深く考えることが沢山あると思うので、ちょっと気になれば参考にしてみてください。
ではまた!