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動機を痛みから喜びに切り替えよう
人が行動する理由は大きく分けると2つだそうです。それは、痛みを避けるためか喜びを得るためです。
痛みを避けるために行動するというのは、たとえば怒られるのが嫌だからやるとか、生活できなくなるから働くとか、こんな感じです。
一方の、喜びを得るために行動するというのは、たとえば成長できるからやるとか、お客さんが喜んでくれるから働くとか、こんな感じです。
一般的には痛みを避けるための動機の方が強いと言われています。たとえば、パートナーが欲しいと思いながらも、気になる人に声をかけられないのは、恋に発展していく喜びよりも、断られたときの痛みの方が強いからです。
食後のスイーツを我慢できずに食べてしまうのもそうです。将来健康でいるという喜びよりも、今目の前にあるスイーツを我慢するという痛みの方が強いからです。さらに、スイーツを食べる喜びもありますよね。なので、スイーツを我慢するのは大変なんです。
あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
痛みを避けることは大事ですが、動機がそればかりだとあまり充実した人生は送れないかもしれません。
必ずしも「痛みのない人生=幸せな人生」ではないんです。
痛みを避けるための動機は強力ですが、長続きしないという特徴があります。行動していくうちに痛みが少なくなってくるからです。先生に叱られるから宿題をやる場合、ここまでやれば叱られないというところまでしかやりません。
一方、喜びを得るための動機は長く続きます。やればやるほど楽しくなるからです。問題を解くのが楽しいので、宿題がどんどん進みます。
もし、やりたいことのはずなのになぜか行動が続かないと悩んでいるとしたら、もしかしたら動機が痛みを避けるためになっているかもしれません。
動機を痛みから喜びに切り替えましょう。
何か痛みを避けようとしていませんか?
周りの目を気にしているとか、親が悲しむからとか、見栄を張っているとか、そんな痛みは手放してしまいましょう。
ぜひ、本当にやりたいこと、ワクワクすること、周りのためじゃなくて自分のためになることをやってください。
痛みを避けることが当たり前になっていると、喜びを得るための行動にどこか罪悪感を感じるかもしれません。
でも、自分で自分の好きなことをやらないと、誰も代わりにやってくれないです。喜びを得ることは、普通のことです。決してわがままなことではありません。