夏をかじった。 太陽の味がした。 朝に起きてるなんて何年ぶりだ? 普段寝てる時間に家を出る。 オレにとっては昼夜逆転だ。 初のスタジオライブで暴走気味だった。 記憶が曖昧だ。 りるげろのライブ中に飲んでたストロングゼロのせいだな。 あれは都会の悪夢だ。 でもバイブス上げる為にたまに飲みたくなる。 エモーショナルとは違くて、ただ楽しく、ただはしゃぎ、そこには市民プールで遊ぶ小学生のオレがいたのだ。 やはりパンクに含まれる"爆笑"ってやつがオレは好きみたいだ。 スタジオラ
季節はもう夏。 それは春の事だった。 企画の次の日、疲れ果てて眠ったつもりが6時間ぐらいで目が覚めた。 9時間は寝るつもりだった。 何も気にすることが無い。 今日を過ごしてまた眠るだけだ。 そんな感じで企画の不安から解放されたわたしは安堵していた。 映画を見よう。 数日前からそう決めていた。 持ってるレンタルカードが死ぬほどボロボロなので宅配レンタルを使って予め3本ほど。 「仮面ライダーZO」 「天使の涙」 「ゴールデンスランバー」 夜、弟と2本見た。 仮面ライダ
去年の春、渋谷のスクランブル交差点にいた。 イヤホンからdipの13階段が流れてる。 雑踏はスローモーションに見えた。 人混みの中であの時のオレがこっちを見て立ってる。 自分の未来がどうなったのか知りたがってる。 まだ何も答えられないでいた。 自主企画"BLADE"が終了してもうすぐ二週間になる。 その間に色々とあって長く感じた。 今多分人生でいちばん元気だ。 以前と比べて自分がこんなにポジティブな人間になっているのが不思議で、それを更に上に押し上げるような最高のライ
最近めっきりレコードを聴かなくなった。 カセットも、聴かなくなった。 音楽は深夜適当にネットサーフィンする時にスマホから垂れ流してる。 部屋の電気を消しても薄暗いのは青いライトをつけてるから。 夜と混ざってる感じがして居心地が良い。 部屋で一人。 一人は好きだ。 テレビはつけているが、見ていないことが多い。 通販番組の音が微かに聴こえると一人ぼっちになった気がする。 XXXtentacion / Jocelyn Flores 昔、夜はもっと寝苦しいものだった。 孤
13年。 今日で震災からそんな年月が経つ。 それは若者だった者が親に。 子供だった者が青年になる、そんな時間だ。 段々遠くなる過去で、みんな忙しく当時はなかった最新の悩みで頭がいっぱいなのかもしれない。 実際時代は常にうねっているし、もうあの日のことを思い出す機会も減ってしまっただろう。 去年Netflixで「THE DAYS」というドラマを見た。 3.11をテーマに原発事故の生々しい様相を、多分かなり忠実に再現している。 メインキャストに役所広司、竹野内豊、小日向文世
朝に洗濯物を出す時に薄着だったからか。 髪を染めるために上裸になっていたからか。 気温差が激しくなってきたので何となく気分もセンチメンタルになりやすい感じがする。 起きたら17:00。 空は真っ暗でカーテンから光は無い。 日没が早くなった。 オレは夜型人間で、仕事も夕方からだからこの時間は自分にとって朝だ。 朝に光が無いと少し心細い感じがする。 体がだるい。 熱はないけど喉か鼻を軽くやられた感じがするが、よくわからない、なんとなく本調子じゃない気がする。 病院に
アイスが速攻で溶けるような暑い日だった。 イヤホンからはbloodthirsty butchersが流れている。 演奏が終わって静寂になる曲間、外が騒がしい。 イヤホンを外すと、セミの鳴き声が聞こえた。 7月。 ある休日の午後、外に出ていた。 ジリジリと上がる体温、光のシャワーを浴びている感覚だ。 目を閉じると、瞼に染み込んだ光が、肉を透明にして赤い光が見える。 自分と外界の境界線が薄くなっている気がする。 生きている感じもするし、死に近付いている感じもする。 ああ