見出し画像

映画

季節はもう夏。
それは春の事だった。

企画の次の日、疲れ果てて眠ったつもりが6時間ぐらいで目が覚めた。
9時間は寝るつもりだった。

何も気にすることが無い。
今日を過ごしてまた眠るだけだ。
そんな感じで企画の不安から解放されたわたしは安堵していた。

映画を見よう。
数日前からそう決めていた。

持ってるレンタルカードが死ぬほどボロボロなので宅配レンタルを使って予め3本ほど。

「仮面ライダーZO」
「天使の涙」
「ゴールデンスランバー」

夜、弟と2本見た。
仮面ライダーZO。
平成初期の特撮は今ではできない独特の絵のタッチがあって好きだ。
尚ツッコミどころは満載だった、普通に笑った。

昨日の疲れが残ってて眠くなりながら天使の涙も見た、香港映画だ。
SNSでその美しい映像がインスタとかでよく回ってきてて(バズってた?)ずっと気になってる映画だった。

いわゆる雰囲気映画というやつでストーリーが面白いとかエンタメ要素は無い。
例えるならば夜行バスで何時間も窓の外を見ているような感覚だ。

あとから調べたらこの映画はノワール映画というジャンルらしい。

ただ流れる景色を弟と口を挟みながら見た。
面白い?と聞かれると「いや、そういう映画じゃない」と答えたくなる。
だが、自分には良い映画の定義があって、それは「もう一度見たいと思えるか」である。
そしてこの映画はそう思えた。
淡々としたストーリーの中で映る映像がいちいち美しく、ハッとさせられる。

企画の次の日の余韻の中見たのもあって、とにかくエモーショナルでどこか切ない感覚がとれない匂いみたいに心中に充満していた。

弟と見終わったあと「心に残る映画だった」と話した。
その時の部屋の照明、気持ち、忘れられない思い出になった。

良い映画って長い夢から覚めたあとみたいに、見終わったあとの現実が何か物語の続きみたいな変な感覚になる。

映画って素晴らしい。
映画を見よう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?