あなたは今どこにいる?
最近めっきりレコードを聴かなくなった。
カセットも、聴かなくなった。
音楽は深夜適当にネットサーフィンする時にスマホから垂れ流してる。
部屋の電気を消しても薄暗いのは青いライトをつけてるから。
夜と混ざってる感じがして居心地が良い。
部屋で一人。
一人は好きだ。
テレビはつけているが、見ていないことが多い。
通販番組の音が微かに聴こえると一人ぼっちになった気がする。
XXXtentacion / Jocelyn Flores
昔、夜はもっと寝苦しいものだった。
孤独はとにかく退屈で、Twitterでよくボヤいてた記憶がある。
言葉のゴミ箱だった。
今はもうTwitterの使い方がよくわからない。
しょっちょう呟いてたその時の感覚を忘れたみたいだ。
なにより、SNSは人間を試されているような気がする。
何かを投稿しようとする時は大抵くだらない愚痴がほとんどだ。
タイムラインは汚れすぎていて、もう何処が汚れなのかわからなくなって、かえって無機質に感じる。
面白いことがしたい、面白いものが見たい。
そういうことにはもう向いていないコンテンツなのかもしれない。
実際、単なる新聞代わりになってる。
5年前、バンドではじめて自主企画を行った。
思い出すと顰め面をしたくなるような、苦い記憶が沢山ある。
その時のバンドもほとんど見なくなった。
知ってるアイコンが本当に片手で数えるほどになって、でも何が減ったのかほとんど覚えてなくて、亡霊すらいない廃墟になってるSNS。
新しい場所に向かいたい。
新しい場所に向かえ。
きっと自分の人生がそう言ってる。
"あなたは今どこにいる?"
わたしは。
ある日何かのきっかけで思い出した。
「そうだ、オレは夢の中にいたんだ。」
レコードもカセットも聴く機会が減っても、音楽熱が冷めたとかそういう訳じゃない。
違うフォームを身に付けただけだ。
聴く音楽の量はむしろ膨大に増えたし、欲望は加速してる。
両手じゃ抱えきれない夢がある。
"あなたは今どこにいる?"
風は教えてくれないって言うけど。
風はあなたの中で吹いているよ。
オレたちに知っていることは無い。
わかっていることしかないんだ。
オレは未来を信じてる。
信じることしかできなくなったら、それは愚かなことか?
答えは多分、まあ「YES」だろう。
でもそれで良いってPUNKは教えてくれたんだよ。
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