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#作品紹介
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『彼は私の中の少女を犯し尽くした』のテイラー・マッキューの初期作品2作が日本語化。トランス女性として経験してきたゲート・キーピングの問題を体験する
『彼は私の中の少女を犯し尽くした』(Steam)の作者テイラー・マッキュー(Taylor McCue)の過去作『これがあなたのためだから』(原題:Saving You From Yourself)(Steam/itch)と『Do I Pass?』(itch)が日本語化されました。 翻訳は私、鳥の王国が担当しています。どちらも無料で、itchではブラウザ上でのプレイも可能です。『これがあなたのためだから』はトランスジェンダーの人が医療にアクセスしようとしたときに起こるゲートキー
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【NEWS】そのエレベーターは止まる階によって違う世界の謎へ導く。『MR. ELEVATOR』が2025年の春に発売を予定。新たな謎解きADVのジャンルを切り開く。
ギフトテンインダストリ株式会社は、2025年春に発売を予定している『MR. ELEVATOR』の公式ホームページを公開した。このゲームは同じエレベーターに乗り合わせた男女5人の奇妙な旅路を描く、音をテーマにしたパズルアドベンチャーゲームだ。 カセットテープを使った謎解きゲーム、展示会用のムービー制作、アナログゲームを用いた謎解きの作成…とこのゲームの開発には様々な紆余曲折があった。この記事では『MR.ELEVATOR』の概要と開発ストーリーを紹介する。 構成 / 葛西祝
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【言語】『Sethian』異言語を探ることは世界を広げるということ。 “宇宙人の言葉を探る”ゲームは、ここ10年の架空言語から別世界を知るゲームの流れを先行していた。
▼シーズンテーマ『言語』で特集中のテキストです▼ 架空言語をテーマとしたビデオゲームがこの数年で目立つようになってきた。どこが皮切りになったのかははっきりとは言えないが、さまざまなゲームを振り返ってみれば、2016年の『Sethian』がひとつのターニングポイントだったのではないか。と思う。あらためて、本作を振り返ってみることで、見えてくるものもあるだろう。 構成 / 葛西祝 執筆 / 龍田優貴 『Sethian』は、我々が住む世界のどこにも存在しない「架空言語」をモチ
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海外アートゲームシーンで静かに広がる開発ツール「Decker」の世界——シュールな見た目に留まらない、HyperCardの流れを汲むミニマルゲーム開発に向いたツール
広大なインターネットの世界には、ゲームを制作するためのさまざまな開発ツールが公開されている。UnityやUnreal Engineなど代表的なゲームエンジン以外にも、プログラミングの知識を深く必要とせずともゲームづくりを可能にするものは多く、独自の形式や制約の中からクリエイティブな表現が生み出されることも少なくない。本記事ではそんな開発ツールのひとつであり、アートゲーム的な手法とも親和性が高いDeckerについて、作品の具体例とともに紹介していく。 執筆 / ドラゴンワサビ
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実在するフィリピンの偉人たちによる、まさかのスタイリッシュな 2D対戦格闘ゲーム!『BAYANI:Fighting Game』
『BAYANI:Fighting Game』はフィリピンにまつわる歴史上の偉人たちをモチーフに作られた2D格闘ゲームだ。2019年Steamでアーリーアクセスとしてリリースされており、今年開催されたEVO JAPAN 2024ではアーケードプラットフォーム「exA-Arcadia」での稼働も発表されていた。 筆者が本作と出会ったのは2019年ラスベガスで開催された世界的格闘ゲーム大会「EVO 2019」だった。その会場の中でインディー開発による対戦ゲームが中心に出展されたブ
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▼日常▼ファジーでファンタジーなチャイルドフッドメモリー『Five Years Old Memories』【月の裏側のビデオゲーム】
▲シーズンテーマ『日常』に参加しているテキストです 『Five Years Old Memories』は強く人に勧めたい、だけどできることなら自身の体験として多くを知らないまま触れてほしいと、同時に願いたくなる稀有な作品のひとつだ。まさに「体験」としか呼びようのない本作に漂う独自のプレイフィールは、どんな言葉をあてがおうとも説明し尽くしがたいむず痒い思いを抱かされる。 計7つのチャプターからなる本作は、それぞれに作者である小光氏が友人たちへ聞いた5歳ごろの記憶に関するイン
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▼日常▼膨大な数があるシミュレーターの世界には、なんと電子レンジでマカロニが温められる2分半をただ待つシミュレーターもある。『microwave simulator』【月の裏側のビデオゲーム】
▲シーズンテーマ『日常』に参加しているテキストです 多種多様な要素から構成されるビデオゲームを「時間の体験」という尺度から捉えた際、ある種の極北とも呼べる作品がいくつか存在する。最低限のインタラクティブ性は担保しつつ、プレイヤーが操作可能なインタラクションを「電子レンジのボタンを押す」一点に絞った『microwave simulator』も、そんなゲームのひとつだ。 冷凍食品を温める間の2分半を眺めて過ごす行為がゲームプレイの大部分を占める本作は、長大なボリュームやリッチ
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『MapFriend』はGoogleストリートビューのいびつな風景が持つ恐ろしさを確認させる、批評的な短編ホラーADV。【月の裏側のビデオゲーム】
いまやGoogleマップは生活や仕事に欠かせないものだ。特にストリートビュー機能は行先を事前に確認するときに重宝している。東京のおいしいカレー屋のチェックから、ベルリンの旅行前に興味深いストリートアート美術館の場所を見ておくところまで頻繁に使っている。 ストリートビューは現実をシミュレーションしたマップとして優れているが、よく見ると違和感があるものを映し出してもいる。地球上の都市部のほとんどを、気づかないうちに路地裏まで360度カメラが撮影し、マップの情報にしている事実もそ
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英語圏を席巻するゲームエンジン「bitsy」のシーンについて——まるで日記や詩を作るみたいに、ゲームを作れるゲームエンジン
シーズンテーマ『日常』で特集しているテキストです bitsyとは、ミニマルなゲームエンジンです。ブラウザ上で動作し、プログラミングの知識もいらず、シンプルな操作でゲームを作れることを特徴としています。bitsyは開発の手軽さから、このエンジンのコミュニティが築かれていることも大きな特徴ですし、決められた期間にゲームを作って持ち寄るゲームジャムにおいてもしばしば利用されています。この記事では、bitsyを使って作られたゲームを「日常」というテーマからいくつか紹介します。 執
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▼日常▼ADHD当事者が生きる世界を、ゲームプレイすることで体験する『ADHDventure』【月の裏側のビデオゲーム】
▲シーズンテーマ『日常』に参加しているテキストです 発達障害の一種であるADHD(注意欠如・多動症)の当事者が生きる世界とは、果たしてどのようなものなのだろうか。『ADHDventure』は、言葉では伝えづらいそうした多様な脳とともにある人々の日常を、ミニゲーム形式のさまざまなタスクに取り組むことで体験するシミュレーションゲームだ。 本作はitch.ioの公式ページからウェブブラウザでプレイでき、クリアまでの時間は10〜15分ほど。日本語への翻訳には対応していないものの、
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▼日常▼ 謎の痛みの原因をいくら医者に聞いても診てもらえない……クリエイター・npckc氏の実話からゲームデザインされた難病診断ライフシム『気のせいだ』
シーズンテーマ『日常』で特集しているテキストです 『気のせいだ(原題:you're just imagining it)』は心をかき乱される一作である。というのも、僕自身が昨年2023年に、本作のクリエイターであるnpckcさんとゲームイベントなどでお話させていただくことが多かったからだ。 npckcさんはさまざまなジェンダーアイデンティティを持つ主人公を描いた『A YEAR OF SPRINGS』や、特殊な開放で切り抜けるホラーの『a pet shop after da
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▼言語▼考古学者が古代言語を解読し、過去の歴史を探るSFアドベンチャー『Heaven's Vault』【月の裏側のビデオゲーム】
シーズンテーマ『言語』で特集中のテキストです 歴史を調べることは、同時にいまの自分の立場にあるかを知ることでもあるという。では歴史家や考古学者は、その調査のなかで自らの立ち位置をいつも思い知らされているものだろうか? 実際そうなのか定かではない。だが少なくとも、『Heaven’s Vault』の主人公アリヤ・エラスラは考古学者として、何万年も前の世界の言語をひとつ解き明かすとともに、自分の存在を確認し続けている。 『Heaven’s Vault』は何万年も過去である古代
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▼日常▼仕事のために生き急ぐな。ゆっくりした歩みから見える景色もある。『Gradually|じょじょに』【月の裏側のビデオゲーム】
▼シーズンテーマ『日常』に参加しているテキストです ランゲームの形式を用いたミニマルな体験を通じて、クリアまでの間にあるプレイの潜在的な豊かさを照らす『Gradually|じょじょに』。目標へ向かって急ぐことに焦りや不安を感じる、そんな人たちに「立ち止まってもいいんだよ」と温かく寄り添う短編ゲームです。 itch.ioの公式ページより、PCのブラウザでプレイできます。クリアまでおよそ5分程度ですが、そこには豊穣な体験に満ちています。 執筆 / ドラゴンワサビポテト 編集
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▼日常▼あのサンフランシスコの電車の中で見た日々は。過ぎ去った日常を情緒的に描く短編『Commute』【月の裏側のビデオゲーム】
シーズンテーマ『日常』で特集しているタイトルです Star St. Germainによるゲーム『Commute』はサンフランシスコを舞台にしたインタラクティブ・フィクションです。リンク先のサイトにて、ブラウザでプレイできる情緒的な短編です。 本作はbitsyというシンプルなゲームエンジンをベースにしていながら、その枠を超えるようなリッチなアートと、ニュアンスに満ちた語りを魅力としています。操作方法はシンプルでありつつ、ゲームならではの効果もはっきりと感じさせる作品であり、同