1年越しに花開く縁。
――希望ともいえない僅かな光を頼りにして、とにかく動いてみた先で、夢も愛も出逢いも全部待っていることが分かりました。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「1年越しに花開く縁」というテーマで話していこうと思います。
最近、過去の出来事が今につながっているなあと感じることが増えてきました。経験したその時点ではどんな未来につながってくるのか分かっていません。もしかしたら、何も生まずに枯れていく種だってあるかもしれない。それでも、きっといつかの「今」につながっていると信じて、動いてみる。そんなことをこの1、2年繰り返してきたように思います。
一昨日、ちょうど1年くらい前に出逢った星野さんから仕事をいただくことになりました。星野さんとそのパートナーさんは来年結婚式を挙げるそうなんですが、そのときの引き出物としてふたりの出逢いや馴れ初めを物語りにした本をつくることになったんです。
人生に勝る物語はない。ならば、それを1冊にした本こそ最高傑作といえるのではないか。そんな思いから、いつか人生を物語りにするサービスを展開していきたいと考えていたんです。それに向けてちょこちょこ動いてきたんですが、大きく前進することはありませんでした。
この度、ちゃんと動き始める予感がしました。せっかくの機会ですから、ゲストの方に喜んでもらえるような引き出物を、おふたりの物語をつくっていくつもりです。
そんな星野さんと出逢ったのは、星野さんが大学時代の友人である茨城ギャル(Tiktoker)と共同開催したセミナーに、僕が参加したことがきっかけでした。正直特別凄く惹かれたわけではないんですが、セミナーの内容に興味があったし、何よりも人とつながりたいという欲が高まっていた頃でしたから、とりあえず参加してみることにしたんです。
そのセミナーは有意義なものでしたし、その後の交流会も面白いものでした。そのとき星野さんと隣の席で、話の流れで僕が本を書いていることを知って、『Message』を買ってくれたんです。さらに、星野さんがパーソナリティをしているラジオ番組への出演をオファーしてくださいました。
後日、僕はラジオに出演し、さらに月日が流れ、星野さんから「パーソナリティとして活動しませんか?」とお誘いがありました。二つ返事で快諾した僕は、ラジオパーソナリティとして活動することになったんです。今も続けているお仕事のひとつです。
あのとき、どうしてセミナーに参加しようと思ったのか本当によく分かりませんが、よく分からないけどとりあえず行ったれ精神で臨んだ結果、僕の今を支えている仕事になっているし、僕がずっとやりたかったことと再び向き合うきっかけをつくってくれたんです。
きっといつか意味が分かる。
そう信じて伸ばした手は、確かな今を掴んだのです。
僕はいろんなことを考えがちで、長く考えて一歩を踏み出せないことがあります。もちろん長く考えたからこそとっておきのアイデアに出逢えることもあります。ただ、とりあえず動いてみた結果、後から出逢いや気付きや成果が追いかけてくることもあるんです。
僕は大学4年生のとき、「はちとご」という住み開きシェアハウスに通っていたんです。家屋の一部を地域に開放している場所で、住人だけでなく日々いろんな人がやってきていました。星野さんとの出逢いも元をただせば、このはちとごと出逢っていなければなかったでしょう。それくらいに、人が集まり、つながりが生まれる場所なんです。
そこに属することでどんな未来が生まれるのかなんて知る由もなかったけれど、きっと面白い未来が待っているはずだと信じて、足繁く通うことにしたんです。
結果、星野さんをはじめ、いろんな人とつながることができたし、新たにやりたいことも増えました。
はちとごの住人のゆうき君からも仕事をいただきまして、ゆうき君の活動報告の記事を作成しているんです。先日、5月分のヒヤリングが終わったので、なるはやで記事を作成しないといけません。ただ、6月半ばくらいにリリースできればいいとという声はいただいているので、それには間に合わせるつもりです。
また、僕が今、木の家ゲストハウスで働いているのも、オーナーの宮田さんが運営していたクラフトビールバーに足繁く通っていたことが大きく影響している気がします。
宮田さんは「The FAVORITE」というコワーキングスペースを間借りして、クラフトビールバーを運営していたんです。内装がめちゃくちゃ良いし、知り合いが集まる場所だったので、よく通っていましたが、特別大きな理由はありませんでした。面白い人たちが集まる場所には、きっと何か面白い未来が芽吹くはず。そんな希望を抱いていたくらいでした。
結果、宮田さんから「うち来る?」と声をかけてもらって、大学卒業後、僕は木の家ゲストハウスのマネージャーとして活動することになったんです。
そんな風に、希望ともいえない僅かな光を頼りにしてとにかく動いてみた先で、夢も愛も出逢いも全部待っていることが分かりました。それこそ、今日、僕は水戸マルシェというイベントに出店したきたんですが、その主催の和田さんとも1年くらい前に会って知り合った仲で、これまでに何度かお世話になりました。
過去のつながりが今に生きている。
そんなことを強く思います。だからこそ、今も、これからも、とにかく人に会って、つながって、より彩り豊かな未来が花開くように種を蒔いていこうと思いました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240609 横山黎