自己紹介朽葉と申します。 人文系の学問で修士号を持っていますが、アカデミック分野に挫折した人間です。 何故なら社交性がなく、自分に自信の持てないタイプだったから。 学者というのは、本の山に埋もれて好きなことを調べて生きているというイメージがあるかもしれませんが、そんな風に優雅に生きていけるのはごく限られた幸運な人だけ。 学者仲間とのお付き合いをこなし、意見をぶつけ合い、それでも折れない心を持っている人のみが生き残っていけます。 調べること・考えることは大好きなのですが、人
「素人質問で恐縮ですが」 1つのネットミームのようになっている、学会あるあるです。 知識がないはずがない、そのジャンルで有名な学者が、「勉強不足で恐縮なのですが…」と前置きしながら、的確で重い一撃をお見舞いしてくる。 「覚悟しろ、ボコボコにしてやるからな!」のような意味で広まっている言葉で、実際にそういう側面もあるのですが、自分がゼミや学会、勉強会でスピーカーを担当しているとき、質問してくれる人は神様に見えるほどありがたいものです。 自分が何らかの意見を発表した後、誰
大学院入試(修士課程)では、英語と専門科目の試験が行われることが一般的です。 今回は専門科目試験への対策について、私なりのやり方と経験をお伝えしたいと思います。 ▼英語科目についてはこちら 本noteの構成ですが、 前半は“研究室選び”のための一般論について。 後半は、私の行なった専門科目対策についてです。 私の専門科目は日本史でしたが、各分野への応用が可能だと思います。 ゼミ(研究室)選び指導教員はどんな人か 大学院に進学する場合、自分が研究したいと思っていることが
はじめに大学院入試には、それぞれの専門科目以外に英語の試験があるのが一般的です。 修士課程の入試の前、指導教員から と言われました。 私の通っていた大学の場合、英語の試験問題は大学院各専攻共通。問題の作成から採点まで、英語系専攻の先生が全て担当していたようです。 英文学やフランス文学、西洋史など、研究活動に英語を使用する専攻と共通の問題を解くのですから、非英語系の専攻はスコアが低くなります。 専門科目は指導できても、英語についてはどうしようもないということだったので
今回は、大学院での就職活動について、お話ししたいと思います。 様々な就活私の大学院のゼミ仲間には、4年次での教員採用試験をあきらめ、専修免許を取ることを目指している人がいました。 4年次での就職活動に失敗し、もう一度新卒での就活をするために修士課程に進学した人もいました。 同様に修士2年での就職活動を目指していた人がいましたが、その人は途中であっさり中途採用で就職を決め、退学していきました。 大学院での就活について、いくつか例をあげて説明したいと思います。 専門職に
それは、心を強く持つことです。 自分なりの研究に取り組んでいれば学級の徒を自称できますが、それを他者に認めてもらうのはまた別の話。自分の世界で完結しているだけでは、研究者と認められないのです。 “研究する”とはどういうことかというと、 このサイクルをこなすことです。 それぞれの段階に、心の弱い人間を挫折させる要素がぎゅうぎゅうに詰まっています。順番に見ていきましょう。 ①調べる先行研究にあたる 自分が決めたテーマについて、調査をします。 思いついたことを自由に調