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この料理家のレシピが天才すぎる㉒インド仕込み?のラッシー編/高山惠

私はフリーライターとして仕事をするかたわら、夫と高校生、小学生の子どもとともに生活しています。原稿などの締め切りに追われる毎日ですが、夜になるととりあえず仕事を切り上げ、台所に立って夕食をつくっています。

そんな自分にとって日々助けになっているのが、SNSなどでみかける「誰かが作った美味しそうなレシピ」。簡単で美味しそうなレシピをみつけては「いいね」を押して、いつでも確認できるようにするのがライフワークとなっています。

【高山惠 プロフィール】
ライターとして雑誌「DIME」「BE-PAL」「kufura」(小学館)、「週刊プレイボーイ」(集英社)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版)などに執筆。他さまざまなWEB媒体でも活動。
フードコーディネーターの資格を取得し、「食」のコーディネートも行う。

インドカレー店のラッシー美味しいですよね

ライターとしていろいろな生活まわりの取材をしていると、スーパーフードとして「ヨーグルト」のすごさを目の当たりにすることがあります。どこでも気軽に手に入れることができる食材でありながら、ダイエット効果はもちろん、美容と健康にも確かな効果を発揮する。絶対に食べたほうがいいのだと実感するのですが……私、ヨーグルトがあまり好きではありません。あの酸味が苦手なのです。

しかし例外として、インド料理店でカレーを食べるとラッシーが飲みたくなります。ラッシーはインドで親しまれているヨーグルトドリンク。本場は「ダヒー」と呼ばれるインドのヨーグルトを使っているそうですが、全般的に日本で親しまれている「飲むヨーグルト」に比べると酸味は抑えめです。なので酸味が苦手な私でも美味しく飲むことができるのです。これがもっと簡単に手に入れば、私も日々ヨーグルトを摂取できるのになあ……と思っていたところ、Xでこんなポストを目にしました。

「カレー屋さんでインド人の店員さんから教えてもらったラッシーのレシピ」

“カレー屋さんでインド人の店員さんから教えてもらった”というパンチラインに心つかまれましたが、よく調べてみると、かの有名な「明治ブルガリアヨーグルト」の公式サイトで、ほとんど同じレシピが公開されていました。(https://www.meijibulgariayogurt.com/recipe/detail-4.html

これはもしかしたらインド人の店員さんがこのサイトのレシピをみたのか、それともたまたま被っただけなのか、真偽は分かりません。ついでにX上で調べてみると、いろいろなラッシーのレシピが公開されていることが分かりました。こちらは以前「この料理家のレシピが天才すぎる⑥」で紹介した全農広報部さんのレシピ。

とりあえず今回の件で判明したのは、「ラッシーは飲むヨーグルトや普通のヨーグルトで簡単に作れる」ということ。こうなれば作らない手はありませんよね。

日本のヨーグルトでラッシーを作ってみた!

今回は「飲むヨーグルト」バージョンで作ってみました。材料は飲むヨーグルト、レモン汁、牛乳、そして砂糖。これらを空のペットボトルなどに入れてシェイクします。

我が家は「きび砂糖」を愛用しています
シェイク!

今回一番手間がかかったのは、砂糖が溶け切るまでシェイクすること。といってもせいぜい数分です。簡単なので子どもに手伝ってもらいながら、楽しく作業ができました。

できましたよ!

完成しました! 飲んでみたら、確かにインドカレー屋さんで飲める、あの酸味がまろやかなラッシー。これだったら毎日でもぐびぐびいけます。ここにマンゴージュースをあわせて「マンゴーラッシー」にしてもいいし、いろいろとアレンジができそうです。

バズるレシピのパンチライン

ラッシーのレシピにあった「カレー屋さんでインド人の店員さんから教えてもらった」という言葉。この言葉があるのとないのとでは、同じラッシーのレシピでもまったく訴求力が異なるはずです。こういった表現力が抜群に優れているのは「バズレシピ」でおなじみのリュウジさんや山本ゆりさん。あと前回紹介した東山広樹さんも、表現力が素晴らしいです。

人を惹きつける料理家というのは、言葉の使い方も優れているのだなぁと改めて感じます。レシピだけでなく、そういったレシピを紹介するうえでの表現方法を研究してみるのも面白いかもしれませんね。

 (つづく)

 

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