4月21日 マルノウチリーディングスタイルnote店
読書と書店を応援するアプリ『ReadeePlus』
こちらをDLして当店をお気に入りに登録お願いします。
マルノウチリーディングスタイルです。
先日、部屋の本棚を整理していた時のこと。
中学生のときに買ったハードカバーが一冊、目に留まりました。
たしか私が中学2年生の頃、直木賞を受賞した角田光代氏の『対岸の彼女』。
直木賞を受賞した本だから買ってみよう、と習い事の帰りに本屋さんで買ったのを覚えています。
その時の私は読み終わっても主人公の考えが理解できなかったし、何に憤って何に苦しんでいるのかが全くわかりませんでした。
大人になって、再び出会い
何の気なしにパラパラと読み始め・・・。
あの時わからなかったことがわかった気がしました。
大人になってからわかること、それは単純に歳を重ねた知識の量だけではなくて
もちろん良いこともズルいことも経験して、擦れっ枯らしになった部分もあるし、何かを諦めたこともたくさんあります。
小さいころは悪と、善の区別が極端だったなあ、と改めて思いました。
そんな中一番驚いたのが、この主人公は他人に思いをぶつける力がものすごいな、ということでした。
私はもう人に対して燃えるように感情をぶつけるということをしなくなってしまった。
それは決して悪いことではないけれど、もうすこし熱く生きてみてもいいんじゃないかな、と思わせてくれました。
だって良いことは一つだけではないですから。
(杉浦かおり)
というわけで本日は、様々な女性の生き方について描かれている本の紹介をさせてください。
冒頭でもお話しした本です。どちらも正しいのに、わかりあえないことが世の中にはあるということを再認識させてくれた一冊。そういう時に私はいったいどういう行動をとるんだろうか。(杉浦)
女性作家による、「女ともだち」の在り方をテーマにした短編集。嫉妬心を胸に抱いたことがない人はいないと思います。読めば「あるある!」と思わず頷いてしまいます。女性には女性同士の「間」というか、そういうものがあるよなあ、と。(杉浦)
しょうがない人がたくさん出てくる小説です。(笑)常にグチグチ心の中で文句を言っちゃう・・・自分のまわりにいる「しょうがない人」と重ねて、ちょっぴり自分とも重なって。昔お母さんがご近所の方々と井戸端会議をしていたころを思い出しました。うわ・・・みんな一方的に違う話ばっかしてる・・・声もデカ・・・と、子供ながらに引いていました。(杉浦)
働いていても、結婚していても・・・女の子はいつまでも「ガール」。男性諸君、「ガール」はめんどくさくて、強くて、弱くて、かっこいいんですよ!ぜひ男性にも読んでいただいて「ガール」を体験してほしいです。(杉浦)
友情に絶対とか一生とかいうものはない。片方が離れても、また一緒にランチに行けることを信じてしがみついていく女性の話。友情とは、決して一方的には成り立たないのだと考えさせられる一冊でした。私は友人たちにいつまでも愛情を注いで生きていきたい!(杉浦)
もうすぐ5月なのにまだまだ肌寒いですね。家の中でも油断した格好だとすぐ熱を持っていかれそうです。
それではまた、夕方にお会いしましょう~
マルノウチリーディングスタイルは、東京駅出てすぐ、KITTE内4Fにあります。営業再開後のご来店お待ちしています!