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詩『愛を綴る物語』

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愛をテーマにした詩を綴っていきたいと思います。 日常の愛、少し歪な愛、いろんな角度から表現したいです。
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#詩

詩『甘美な傷』

詩『甘美な傷』

この傷は癒えなくてもいい

あなたが刻み込んだ 私の胸に

流れ出るあなたとの甘い日々
傷口をこの手で さらに引き裂いて
あなたのせいで
すっかり溶けたハートを 取り出したい

取り出してしまえば
もう 自分を見失う事も無い

流れ出るそのものを
懐かしく思う事も無い

一瞬でも
確かに感じた永遠を
再び願う事も無い

でもこの傷だけは
永遠に癒えなくてもいい

癒えてしまったら終るから
甘美な夢

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詩『薬指の思い出』

詩『薬指の思い出』

ある日の帰り道

数年の時を超え 
懐かしいあなたを見かけた

悪い思い出じゃ無かったよね
ちゃんと二人で決めた別れだったもの

だから 幸せに暮らす私を
きっと 喜んでくれるよね

でもね でもね
とっさに隠してしまったの

生涯を誓った人から貰った
薬指に光る エンゲージリング

かつて あなたとのペアリングが
同じ指で 輝いていた

胸の鼓動が 早まる 高まる 呼びかける

蘇る思い出を 打

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詩『あなたコレクター』

詩『あなたコレクター』

こう見えて、

私はちょっとしたコレクター。

高校時代は洋楽集めて、

短大時代は香水集めて、

社会に出たら、ブランドバッグを身に付けた。

見てみて、この部屋。

分かるかな、このコレクション。

洋楽CDはクローゼットの中で眠ってるし、

香水は色が変わって元の香りを失って、

ブランドバッグは流行遅れ、使えない。

そんなんじゃないよ、このコレクション。

カタチあるものは、壊れるし、

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詩『満足貯金』

詩『満足貯金』

大きな口  美味しそうに食べる顔

切れ長の瞳は 長いまつげの おまけ付き

まぁるい心  心からの言葉

小さな未来  本当に見えたの

私があなたを好きになるのに

理由はあまりに 多過ぎる

寝起きの口調  ふとんからはみ出た足

朝食用の 度のきついメガネ ずれちゃう低い鼻

背もたれ代わりの あなたの胸

肘掛代わりの あなたの腕  

両方とも 温もりの おまけ付き

私があなたを愛す

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詩『あの日のサクラ』

詩『あの日のサクラ』

斜め向かいの教室に

うたた寝気味の あなたを見つけた

なんだかとても嬉しくて

でもちょっとだけ 照れてしまう

部室から見える サクラ並木

戸惑う私の心を 潤した

涙でかすんでも その美しさは変わらない

淡く くすぐったい毎日に

いつも あなたがいましたね

切ない別れの卒業に

そっと あなたに 告げました

斜め向かいの交差点

時間を気にする あなたを見つけた

違う制服着てた

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詩『ともしびボタン』

詩『ともしびボタン』

ボタン1つで 部屋の明かりをつける様に

人の心に 明かりを灯すことは 難しい

そんな都合のいいボタン 人は持ってなどいない

東から昇った太陽が ゆっくり私達を跨ぎ

ゆっくり 温もりと明るさを届けてくれる

西に沈む太陽と 私達は毎日確かな約束を交わす

また明日 また明日

きっと また逢えるのね

去っていく温もりと明るさを

裏切りの無い安堵を感じながら ここから見送る

それだけが 

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