詩『あの日のサクラ』
斜め向かいの教室に
うたた寝気味の あなたを見つけた
なんだかとても嬉しくて
でもちょっとだけ 照れてしまう
部室から見える サクラ並木
戸惑う私の心を 潤した
涙でかすんでも その美しさは変わらない
淡く くすぐったい毎日に
いつも あなたがいましたね
切ない別れの卒業に
そっと あなたに 告げました
斜め向かいの交差点
時間を気にする あなたを見つけた
違う制服着てたから
声をかけずに すれ違った
柔らかい あの日の思い出には
私だけの あなたがいる
いつも私を潤した サクラ並木をもう一度
本当は 本当は
私は臆病だっただけ
もう戻らない 戸惑いの日々が 愛しかった
あのサクラ色の思い出が 美しすぎたから
淡く 切ない毎日に
いつも あなたがいましたね
今年のサクラは 見ましたか?
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