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自己肯定感を持てない人ほど〝自分〟との距離が近い

自己肯定感という言葉が
世に広まって久しいですが

その背景には
日本人は特に
自己肯定感が低いと感じている人が
多いから
なんだと思うんです。

自己肯定感というのは
〝自分には強みがある!〟
というような自信とは少し違って

ありのままの自分で良い
とか
ミスしたり欠点がある自分も
否定せずに受け入れられる

という感覚なんですけど
その感覚を持てない人って
とても多い印象があります。


他人と比べてしまったり
失敗した自分を落ち込んだり
他の人より劣っている部分
ばかりが気になって
自分を否定している人
自分を責めている人が
たくさんいる。


でも実は
そういう人って
自分を否定しているようで
自分に対しての期待値が大きくて
自分を特別視していることがあるよね

という話をします。


◯距離感が近過ぎると過干渉になる


昨日の記事にも
ちょろっと書いたんですけど

自分の子供に比べて
よその子供に対して
みんな寛容的じゃないです?

自分の子供が
アイドルになりたいとか
プロ野球選手になりたいと
言った時には

「お前には難しいんじゃないか」
「それよりも資格をとって…」
「まずは良い大学に入って…」

と現実的な話をしたり

命の危険がある仕事や
先行きが見えにくい仕事には
就かせないようにしたり

〝こうあるべき〟
〝やらねばならない〟
思考が強くなるじゃないですか。


でも他人の子供が
同じように話したとしても

「いいんじゃない」
「頑張ってみよう」

と声かけすると思うんです。

他人の子供の夢に対して

「いや、もっと現実的な仕事の方が…」

とか言わないですよね。


この場合
当然ですが
よその子供よりも
自分の子供の方が
距離が近いから

関心が強かったり
愛が強いが故に期待値も
大きくなる
わけです。


つまり
自分のことを考える時間が長かったり
プライドが高い人ほど
自己肯定感が低いのは
それが原因なんですよね。


◯〝自分〟もその他大勢の一部


自分自身に対する関心が強いほど
周りから見られる
〝自分〟という存在の仕方や
印象について
気にしてしまう。


ですが
冷静に考えて
この世に特別な人って
そんなにいないんですよ。

天皇とか
総理大臣とか
そのレベルくらいだと思います。


基本的に人は
その他大勢の一部であり
自分だけに求められている
能力なんてありません。


自己肯定感が低くて
メンタル病んでいる人は

ちょっとだけ
〝自分〟に対する
距離感が近いのかもしれません。

抽象的な表現にはなりますが。

もっといい加減さを
持ってみたり
自分に向けていた意識を
周りに向けてみることで

相対的に
自分自身と向き合う時間が
減るかもしれません。

あまり自分自身と向き合いすぎても
嫌な部分に目が向いたり
不安が強くなったりする
ので

極端な話
自分がどういう人間か?

とか考えなくても良いんですよ。


健康な人が健康について考えず
不健康な人ほど健康について考えるように

自分自身のことを
考え過ぎる人になるのは
あまり健全ではないように思います。

この辺はバランスも大事ですが。


自分も周りの人と同じで
その他大勢いる人の
1人でしかない。

特別な人間ではないよね。

という感覚を
心のどこかで持てていないと
ずっと自分の足りない部分や
劣っている部分にばかり
目が向いてしまう。

自分を大切にする
自分を癒す
自分を否定しない

ということは大事だと思いますが
自分は特別である
とは思わない方が良い。


〝他人の子供〟
くらいに自分自身のことも思えると
あまり余計な悩みを
抱えなくて済むかもしれません😌

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玲/精神科ナース
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