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辛い職場を辞めずに死を選ぶ人の心理

「嫌なら辞めればいいじゃん!」
「死ぬくらいなら逃げろよ!」
「そんな上司のために死ぬなよ!」



仕事を苦に自殺する人を見て
言う人いますよね。

上司の性格が悪くて
いつも嫌味を言われるとか
セクハラが酷いとか

職場の人間関係に悩んで
退職すれば良いと
周りは思うんですけど

当事者だけが
その選択をせずに
残念ながら
自死を選んでしまうことがある。


なぜそんな選択をしてしまうのか?
という理由について書いていきます。


◯自分を嫌ってしまうと逃げ場がない


もちろん
様々なケースがありますから
人それぞれの理由があると思いますが

大きな原因の一つとして
職場や他人が嫌になるのではなく

自分で自分が嫌になるから
辛いんですよね。

私の価値観として

この世で最も辛い人は
自分で自分が嫌いな人
だと思ってるんですね。

だって逃げられないじゃないですか。

自分の人生の主人公は
自分であって
それだけは絶対に変えられない。

他人が何を言おうと
他人のせいにできているうちは
大丈夫なんですけど

他人が言うことを間に受けて
自分のことを
無価値だと思ったり
自己評価を下げてしまうことが
1
番良くない。


学校や職場での
いじめやハラスメントが嫌なだけではなく

それによって
自分で自分を嫌になることが
自死を選ぶ大きな要因だと思います。

そうなると
学校に行かなかろうが
職場を辞めようが
自分からは逃げられないので

自死を選んでしまう。


それが唯一
人生の主人公から
降りる方法ですからね。


環境が嫌なのではなく
自分のことが嫌になるから
仕事や学校ではなく
人生を辞めることが
目的になってしまうのが
大きな原因だと思います。


◯ストレスで視野が狭くなる


よく言われることですが
人はストレスに晒され続けて
精神的に不安定になると
視野が狭くなりやすい。


ストレスに強くなる方法は
物事を様々な角度から
捉えられるようになること
なので

偏った考え方をしてしまう人や
柔軟に考えられない人は

自分の考え方によって
ストレスを生み出してしまう

コップの中に
半分も水が入っている
と捉える人より
半分しか水が入ってない
と捉える人の方が
ストレスを生み出しやすい。

それでいて
打開策も見出しにくくなる。


視野が狭くなると
「職場を変えたって
 同じように意地悪な人がいるから一緒」

とか
「どうせ自分はどこに行ったって
 嫌われるから同じだ」

と救いがないように感じてしまう。

もちろん
どのコミュニティに行っても
変な人はいますし
苦手な人はいます。

もちろん
コミュニティを変えたって
自分の能力が大きく
変わらないかもしれない。


ですが
私の個人的な体験談から言うと
環境を変えることで
今のコミュニティのヤバさを知る
ってよくあるんですよ。

当たり前だと思っていることって
違うコミュニティじゃ
非常識なことも
たくさんある。

医療という職種の中でも
職場が変わると
全く文化も違いますし

死を考えるほどの
環境で耐えてきた人って
違う環境に行くと

「この程度の努力で褒められるのか!」

と思えることもたくさんある。

たぶん私だけじゃなく
こういう経験をした人って
たくさんいると思いますよ。


だけど
ストレスで視野が狭くなると
そういう可能性に目を向けられなくなる。


逃げても何も変わらないと
言う人もいますが

結構変わる可能性がある
私は思いますし

まずは逃げたり
環境を変えることで
色んなものの見方をしてみてから
判断した方が良いと思います。


ただ
自死を本気で考えている人は
自己評価の低さや
自分を嫌っていることが
主な原因になっているので

「環境変えなよ!」
より
「まずは休みなよ!」

とか
「私はあなたを必要としている」
ということを
伝えてあげた方が良い。

もしくは
死にたくなった原因を
一緒に考えたり

それもきつそうな時は
ただ黙って隣にいてあげるだけでも良い。

そういう人の存在で
報われることもありますからね。


ストレス社会の中
1人で生きていくには
過酷すぎるので
お互いに頼りながら
手を差し伸べながら
生きていきましょう😌

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玲/精神科ナース
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