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レジスタントスターチについて(2022.8.25)

 レジスタントスターチとは

 レジスタントスターチは、でんぷんをベースとした食物繊維の一種です。腸内で発酵し、短鎖脂肪酸を作る働きがあります。
 また、胃や小腸で消化・吸収されないため、腸の働きを良くし、善玉菌のエサになるという特徴があります。

 摂取する方法

 基本的には、糖質の多い食材を一度加熱してから冷やすと生成されます。
 また、一度冷やした後は再度加熱してもレジスタントスターチは残ります。(70℃以上にはしない方がいい)
 具体的に食事から摂る方法は下記のとおりです。

 ・白米
 白米の重さの3%のココナッツオイル(脂質であればなんでも良い)を入れて普通に炊き、冷蔵庫で12時間以上冷やす。
 ・ジャガイモ
 ジャガイモを柔らかくなるまで茹でるか蒸し、そのまま放置して冷やす。再度加熱する際は、70℃を超えないようにする。
 ・グリーンバナナ
 あまり聞き馴染みがない食材だと思いますが、要するに熟す前のバナナです。
 1回茹でて冷蔵庫で6時間以上冷やす。
 ・その他のレジスタントスターチが多い食材
にんじん、さつまいも、株、ビーツ、かぼちゃ、マッシュルーム、りんご、アボカド

 食べると良いこと

 ・腸内環境を改善する

 腸内細菌がレジスタントスターチを発酵させて、「酪酸」を生み出します。
 この酪酸が腸壁の細胞を増殖・活性化させる為、腸壁のバリア機能が修復されます。
 また、腸内細菌(乳酸菌やビフィズス菌)のエサになるので善玉菌の増加・活性化に繋がります。

 ・慢性炎症の抑制

 酪酸が腸粘液の分泌を促進させるため、バリア機能の修復に伴い、病原菌などの毒素が吸収されにくくなることで、体内の炎症が抑えられます。

 ・大腸癌のリスクが下がる

 酪酸には、がん化細胞の自然死を促す効果があるため、大腸癌のリスクが下がります。

 ・アレルギー、花粉症の改善

 腸内環境が改善されることで、免疫機能が最適化されアレルギーの改善につながる。

 ・食欲を適正にする

 酪酸を生み出すことによりレプチン(食欲抑制ホルモン)が生成され食欲が最適化される。

 ・便通が良くなる

 酪酸により腸壁の細胞が活性化されると、大腸の蠕動(ぜんどう)運動が活性化されるため、便通の改善につながります。

 まとめ

 ・酪酸はすごい
 
 ・糖質の多い野菜を加熱してから冷やすと生まれる

 ・腸の働きを良くする(便通が良くなる)

 ・腸内細菌のエサになる

 ・腸のバリア機能を修復する

 ・慢性炎症を抑える

 ・大腸癌のリスクが下がる

 ・アレルギー、花粉症が改善される

 ・食欲が抑えられる

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