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5冊読了(3/7〜3/23)

1『マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座)』
トニー・ブザン/ ディスカヴァー・トゥエンティワン (2008年12月20日発売)

2『戦後事件史データファイル―社会を震撼させた数々の重大事件を通して、戦後60年の日本の歩みを徹底検証!』
日高恒太朗/新人物往来社 (2005年5月1日発売)

3『まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法』
小林弘幸、一色美穂/イースト・プレス (2017年6月14日発売)

4『悩みと上手につきあう脳科学の言葉』
中野信子/プレジデント社 (2020年1月1日発売)

5『途方に暮れて、人生論』
保坂和志/草思社 (2006年4月21日発売)


どうでもいいんですけど、写真に違和感あるの気がつきますかね?
実は左の2冊は合成して貼り付けている画像なのです。
この記事に載せるための5冊並べる写真を撮る前に、間違えて左の2冊を古本屋さんに売ってしまって、現物が手元になくなってしまったんです。

やばいッ!どうしよう、、!!
ってそれほど焦ったわけでもないんですが、わりとすぐ対処法が見つかって良かったです。
物凄く簡易的な合成をしたにしては意外と違和感ないというか、パッと見では気づかないんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
合成の出来に変な満足感を覚えつつ、本の感想を書いていきます。


マインドマップという言葉を最近よく聞くので、1を読んでみました。
マインドマップについて解説してる本は色々出ていると思うのですが、たぶん一番簡単ですぐ読める本です。
書き方や書くメリットは把握できると思うので、軽く概要を知っておきたいくらいならこれ一冊で十分かと思います。

要は新しいメモの取り方ってことですよね。
仕事の予定やその内容を普通に箇条書きしたりスケジューリングするよりも、より効率的に印象強く書いて残しておけるツールのようです。
何にでも応用できて、記憶に残りやすいし、あとから見てパッと思い出せたり、新しい発想が生まれやすいらしいです。

イラストを描いたり色ペンを使わなきゃいけなかったり、最初はちょっと訓練が必要になるみたいなのですぐに実用しようとは思えませんでしたが、でもそういう新しくて効率的なメモの取り方があるんだなぁということが新鮮で面白かったです。


2は2005年の発売当時に購入して、実家にずっと積読してあった本です。
内容はタイトルの通りですね。
戦後から2004年までの重大事件を総ざらいしていく本です。

日米安保闘争とか吉展ちゃん事件とか三億円事件とかあさま山荘事件とかグリコ・森永事件とか日航ジャンボ機墜落事故とか地下鉄サリン事件とか色々です。
ぎりぎり昭和生まれの自分でも知っている大きな出来事もあれば、全然知らない出来事も載っていて興味深かったです。

社会科の授業で習う歴史よりは、こういう近代史からの方が現代に通ずる学ぶべき点が多いように感じます。
過去に世間を賑わせ社会を変えた大きな出来事は、概略でもいいから知っておくべきかなと思って読みました。

読むのに3ヶ月ほどかかりました。
毎日1事件ずつ読んでいったからです。
読み終えた時はなかなか感慨深かったです。
間違えてすぐ売っちゃったんですけど。


3は自律神経の整え方をわからせてくれる漫画です。
タイトルの通りですね。
これ系のコミックは親しみやすくてわかりやすくてとても良いのでよく読みます。
結構女性向けっぽいのが多いですけど。
このジャンルは一言でいうとなんなんですかね。
紹介文を書く時いつも迷うんですけど。
実用系コミック? 教養漫画? イラスト学術本?
なんか共通で一括りのジャンル名があるといいんですけどね。

この本も例に漏れず、可愛らしいイラストで易しく解説してくれていてよかったです。
この本の漫画家さん自身が主人公で、お医者さんに日々の健康の診断をしてもらう形式でストーリーが進んでいきます。

原因が明確でない体調不良とか疲れとかイライラとか不安感とかは、自律神経の乱れからきているみたいです。
自律神経の乱れは、交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れることで起こるみたいです。
それを整えるには、やはり食事と睡眠と運動が重要みたいです。

それらを改善していくためにはどうしたら良いかということを具体的に紹介してくれています。
姿勢とか呼吸とか水分とか笑顔とか、大事らしいです。
どれも聞いたことのあるような内容ですけど、改めてそういう暮らしの中での基本的な注意事項が提示されると意識しなきゃってなりますね。


4はまた脳科学者・中野信子さんの本です。短い文章で日常の悩みに関することを脳科学の観点で解説してくれるこのシリーズは良いですね。
「カリスマの言葉シリーズ」というものらしいです。
何冊か読んでますが今初めて知りました。
色んな方が書かれているんですね。
学者さんとかお坊さんとか占い師の方とかビジネスで成功された方とか。
それぞれの専門的な観点から、より良い人生を送るためのヒントになるような言葉が書かれているみたいです。
へー、そういうシリーズだったんだ。

中野信子さんは、多くの人が抱える悩みについて、単なる精神論ではなく科学的根拠に基づいた対処法を教えてくれるのでとても良いです。

またドーパミンやらオキシトシンやらセロトニンやらが出てきます。
そろそろ僕もこういう用語を覚えてきても良いと思うのですが、一向に覚えられませんね。
言葉が出てくるたびになんだっけとなります。
まあなんとなく知っておけばいいと思っているので、ちゃんと一生懸命覚える必要もないんですけどね。
でもやはり脳科学は興味深くて面白いなぁと感じます。


5は芥川賞作家・保坂和志さんのエッセイです。日常の出来事やTVで見たもの、読んだ文献などから思考を巡らせて書き綴った人生論です。
やはり賢くて思慮深い方の考えることは独特で難しくて面白いです。
動物や自然を愛し、無闇矢鱈な文明の発展に懐疑的なところも親しみやすくてお人柄に好感が持てます。

保坂さんの小説はなんてことない日常を描写したものが多く、基本的に劇的な出来事は何一つとして起こらないみたいです。
僕もかなり以前に『プレーンソング』だけ読みましたが確かにそんな内容でした。
でもなぜかとても面白く感じたのを覚えています。

保坂さんの小説もエッセイも、何気ない日常の中にこそ人生における大切な発見があって、言語化できない部分にこそ思考を向けるべきなのだということが示されているように感じます。
保坂さんの書くものは小説もエッセイも同じ読後感や教養を得られるのかもと思いました。
とても珍しいタイプの作家さんだと思います。
また別の小説もエッセイも読んでいきたいと思います。

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