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🔶私の好きな奈良:奈良時代建立の本堂が残る唐招提寺 戒律を求めた鑑真の志

唐招提寺といえば、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つです。この資産には、春日山原始林のほか6つの社寺、すなわち東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺と唐招提寺が含まれていますが、奈良時代建立の本堂(金堂=タイトル写真)が今も残っているのは唐招提寺だけです。

唐招提寺には、他の大寺院とは少し違う、特有の厳かな空気を感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。それが何に由来するものか、創建の頃から残る建物の歴史を紹介しながら、見ていきたいと思います。


創建と概略

奈良時代、日本の仏教は隆盛の一途を辿りましたが、それに伴い勝手に僧尼を名乗る私度僧も増えていました。朝廷は、登壇受戒して具足戒を受けなければ僧尼と認めない唐の受戒制度を取り入れるべく、遣唐使を通じて唐僧の派遣を依頼しました。

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奈良のいろいろなところを訪れた記録です。あまり馴染みのない人が読んでも魅力が伝わる様、わかりやすく紹介できればと思います。

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