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運転免許証の更新と今日買った本

 今日は、運転免許証の更新に行ってきました。7月7日までだったので、忘れないようにリビングの目につく場所に更新連絡書を置いておきました。なので、今日無事に更新を終えることができてホッとしています。

 試験場への道順をあまり覚えていなかったので、最初は週末に行けるかどうか、夫に相談したのですが、「今日なら行ける」ということで、急遽、夫に連れて行ってもらいました。何故、今日なら行けるのかは、土曜日に出勤したので今日は振り替え休日だから、ということを後で聞きました。まあ、そんな家の事情はどうでもいいのですが…笑、

 ゴールド免許なので、優良講習を受けてきました。最初に、教習所の先生から、7年間無事故・無違反だということで、皆さんには感謝しています、というようなお話がありました。それからDVDを観たりして、あらためて運転について学んだのですが、自分がゴールド免許だとか、運転が上手いとか下手とかいうことより、貢献できるような運転をこれからも心がけて実践しようと思いました。

 その後、書店に行きました。名越康文先生と光岡英稔先生の新刊「感情の向こうがわ」が欲しかったのですが、まだ入荷されていませんでした。それで、探している時に心理学本のコーナーを見ていたら、こんな本があったので買ってしまいました。

 

  加藤諦三 著 「平気で他人を攻撃する人たち」という本です。「はじめに」の部分に、いきなり、ずっと知りたいと思っていたことが書いてあったので紹介します。

 p4
 実は、怒りの本当の原因は、「あいつ」ではないことが多い。
 本当は別の「あいつ」が許せない。しかし、その「あいつ」が強い。
 そこで、憎みやすい人の些細なことを取り上げて、「お前は許せない」と 
 攻撃性の置き換えをする。

 p5
 「攻撃性の置き換え」とは、ある特定の人への攻撃性が、別の人へ置き換    えられることである。本当の怒りの原因になっている人に仕返しをするならいいが、ときにお門違いな人に仕返しをしている人が多い。
 悩みや嘆きというのは、対象無差別な攻撃性である。

 p5
 なぜ、「攻撃性の置き換え」をするのだろうか?
 攻撃性の本当の対象を認識できないのには、もちろん原因がある。
 そして、その原因を取り除かないかぎり、人は「攻撃性の置き換え」を続ける。
 「攻撃性の置き換え」は、自分が怖れている近い人への怒りに直面することから、自分を守ってくれる。

 ポメラに「胎内」という小説を書いているのですが、その登場人物が、まさに「攻撃性の置き換え」をされているんだ、ということを今日はっきり知ることができました。
 ずっと知りたかったんです。「こういうの、何ていうのかな。名称とかあるのかな?投影とか補償、エディプスコンプレックスみたいな…」と。名称がわからないから調べようにも調べられず…。「感情転移」と同じようなことなのかもしれないけど、「感情転移」の方は、もっと広範囲な気がして、「攻撃性の置き換え」の方が、より的を絞っているような印象が個人的にはあります。

 p6
 たとえば、上司との勝負を避けて妻を非難することにしがみつく男がいる。上司とは勝負できないという真実の問題から自分の神経症的自尊心を守ってくれるのが、妻への非難である。(略)

 p6
 どのようなトラブルであっても、どのような怒りであっても、「この問題の核心は何か」ということをつかまえなければ、真の解決にはならない。
 「この人が嫌い」というとき、本当に憎しみをもっている人は「この人」ではなく、違う人であることがある。
 心理的にラクをしたいから、あえて本当の憎しみの対象を見ないで、別の人に「攻撃性の置き換え」をする。

  小説で、「攻撃性の置き換え」をされる人物を描いていたのですが、心理学的なメカニズムや呼び方・名称についてはずっと疑問だったので、今日、この本に出会えて嬉しいし、やっぱり心理学って面白い…!!と思っています。

 「攻撃性の置き換え、なのだから、攻撃してもいいんだ!」ではなくて、「本当は自分は何に誰に怒っているのか?」について、ちゃんと向き合って、気付いて、どうにかしてその相手に伝えるっていうことは重要だなとあらためて考えています。だってそうじゃないと、たった一度の人生なのに、向き合うべきことに立ち向かえず、関係ない人を傷つけることで逃げ続けるような人生になってしまいます。だから「平気で他人を攻撃する人たち」というタイトルなのでしょう。

p6
どのようなトラブルであっても、どのような怒りであっても、「この問題の核心は何か」ということをつかまなければ、真の解決にはならない。

 この言葉にも、すごく共感します。トラブルや悩み、怒りにおける「問題の核心」はひとつではないかもしれないけど、そのひとつが「攻撃性の置き換え」だということがわかっただけでも、けっこう気持ちが楽になります。

 今日買えなかった、名越先生と光岡先生の「感情の向こうがわ」という本も、かなり核心をつく内容みたいなので、読むのがとても楽しみです。

 これからもいろんな本を読むと思いますが、わたしも自分自身の中にある怒りや攻撃性の核心をつかんだり気付いたりしたいし、人間の心理について学べることに、またわくわくしている今日このごろです。

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