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読書は心の代弁者

こんにちはMANAです。

みなさん読書は好きですか?わたしは好きでした。
高校生の時は年間で150冊以上を読みました。
本好きのお陰で進路はすぐに決まりました。
図書館司書の資格が取れる短大に行きました。

そして資格を取得。なのにわたしは司書になりませんでした。
たぶんあの時はまだ吃音がわたしの夢の前に立ちはだかっていたからだと思います。どうやっても越えられない壁。
あの当時の図書館は、図書館内でDVDを見るために予約が必要でした。
そして順番が回ってくると、司書さんが館内放送で『○番の方、カウンターへどうぞ』と呼び出すのです。

吃音の方ならわかってくださると思いますが、館内放送なんてバンジージャンプをするよりも恐ろしいことです。
たったそれだけ、吃音というのは夢すらも奪うんです。
だから司書にはなりませんでした。せっかく資格を取ったのだから、形だけの応募はしました。
しかし司書というのはとても待遇のいい仕事。一度入ったら辞める方が少ない職種です。なかなか空きがありませんでした。
その説明を受けた時のわたしの安堵感。わかってくれる方はわかってくれると思います。

こんな理由から司書の夢は諦めました。今のメンタルのまま昔に戻れるなら、たぶん司書になっていたと思います。
そんなふうに立て直すことができたのは、自分を理解して吃音を克服したから。もし克服した経緯が知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

司書になる夢は諦めましたが、それからも本は好きでした。
特に小説が好きでした。推理小説、、ミステリー小説をよく読みました。
図書館に通うきっかけをくれたのは、『赤川次郎』さんの本です。
図書館にある本すべて読んだと思います。
そこから星新一さん。乙一さん。ちょっとダークでユーモアのある方達の本が好きでした。推理小説だと江戸川乱歩。コナンドイルと言った王道をよく読みました。
そこから指輪物語。ナルニア国物語。
そして梨木香歩さんの『裏庭』『西の魔女が死んだ』
ここで梨木香歩さんの大ファンになりました。わたしの読書遍歴はこんな感じです。

小説が好きだったのに、就職を機に読むようになったのは、自己啓発本やビジネス書ばかり。のめり込むように読みました。
すっかり小説の世界から遠ざかってしまいました。

ここ最近また小説を読むようになりました。
きっかけはアニメの『文豪ストレイドッグス』を見てから。
久々に読みたいな、と思って図書館に行きました。
お目当ての本だけ借りようと思っていたのに、目についたのは全く知らなかった作家さん『寺地はるな』さん。

小説は最初の1行を見て読むか読まないか決めるようにしています。
自分と相性がいいかは、そこを見ればわかる。ちょっと自慢です。
この作家さんの本はすぐに相性の良い本だとわかりました。

これはもう感覚の話なのでわかる人にしかわからないと思うので、理解できなければ字だけ読んでください。
まずタイトル。江國香織さんのようなちょっとアンニュイな雰囲気やタイトルから切なさが滲み出ている感じが好きです。
寺地はるなさんの本のタイトルにはどれもそれがありました。

そして肝心の1行目。
静かな映画が始まるような、一瞬で情景が浮かぶ文章はこび。
誰かの日常を伺い見るようなドキドキ感。

なによりこの方の作品が好きだなと思ったのは、わたしが日々感じている言葉にならない感情の蟒蛇を掬い上げてちゃんと言葉にしてくれていることです。とてもしっくりきました。こんなにしっくりきたのは久々です。
その一文がこれ。


もともと、他人と自分の線引きが下手でそれでメンタルが弱くなってたというのがあったのですが、心理学を学んで実行するうちにそれが薄れてきました。でも久々に琴線に触れる文章を読んだ気がします。そうだ、モヤモヤが言葉になった時の爽快感ってこんな感じだったと。

だから小説を読むのって大事だなって思います。
他人の気持ちを理解することができるから、小説はいいと言っている人もいました。でもわたしは、自分の心を代弁してくれる。心を言葉にしてくれるから好きです。物語を通して衝撃的な一文に出会った時。
それだけで本を読んだ価値があったなと思います。

今日は、読書について考えを書かせていただきました。
今スタバでコーヒーを飲みながらこの記事を書いているんですが、本を読む時にはトラベラーズノートのパスポートサイズを片手にメモをしながら読んでます。今日は忘れてしまったので、そのことについてはまた今度。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう!

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