いつの日だって、「美味しいね」と笑い合いたいから
今年6月、職場からとある物が渡された。
歯科定期検診の受診券だ。
ついに、この時が来たか。
そう思った。
実は、わたしが長らく「行かないといけない」と、頭の片隅で思い続けていた場所が、歯医者だった。
これは、病院への受診を後回しにしがちな人が歯科受診にたどり着くまでの物語である。
わたしは大の病院嫌い。
コロナ前は結婚式を控えて、人から見られる立場にあったということもモチベーションになり、定期的に歯医者へ通っていた。
コロナ禍になり、なんとなく自粛傾向が深まったこと、結婚式も終わったら、仕事の忙しさを口実として、歯科への受診を一切しなくなった。
さらに、引っ越しをして、住むエリアまで変わった。
より歯医者への受診は、遠のいた。
新しい場所に飛び込むことと病院全般苦手なわたしは、自分に合う病院を探すのもひと苦労だ。
歯の健康は、とても大切。
健康維持のために、行かなくてはいけない。
そう分かっていても、その一歩がなかなか出ない。
この病院嫌いという価値観が根強いわたしが、新しく住み始めたエリアで歯医者に出向くには、何か物理的なきっかけが必要だった。
そんなタイミングで届いた、歯科受診のススメ。
検診という形で、歯医者に繋がれる、わたしにとっては絶好のチャンス。
この歯科検診の受診券は、期間が決まっている。
この期間を逃したら、歯医者へのつながりという物理的なきっかけは喪失し、かつ今の職場で在職していることの恩恵を受けられなくなる。
有効期限が、残り1ヶ月強となったとある日。
重い腰をあげて、ようやく動き始めたのだった。
そうして訪れた、歯科検診
歯科受診券は、渡された一覧の中から、自分で選ぶ方式だったため、リストの中から最も近い歯医者を選んだ。
毎日車で、その病院の前は通っていたため、気になっていた病院だ。
初めてお伺いするこの歯科は、地域に開けている病院のよう。
久しぶりの歯医者。
あの独特の席に着席すると、されるがままに、口腔内のチェックが入る。
虫歯はできにくいタイプみたいですね。でも…
今回の目的の歯科検診は、簡単なチェックのもの。基本的に治療が必要であれば次回以降ということになる。
歯科医からは、以下のように言われた。
『今回は、勇気を出して来てくれてありがとう。おそらく、長く受診しなくて済んだのは、虫歯ができにくいタイプだと思うけど、歯ぐきの状態だとか、まだこれから長く生きるためにケアが必要。よければ、また来てもらえませんか?』
それは、こちらが申し訳なくなるくらいの低姿勢なお誘いだった。
自分からは動くことができなかった。
病院から誘ってもらえることは、ありがたい。
病院は嫌いだけど。
わたしは、歯科検診をきっかけにして、受診を継続することを決めた。
定期受診は大事。日頃のケアはもっと大切。
歯科検診をきっかけとして、歯のことを考えてみた。
当たり前のように1日3食ご飯を食べて、お菓子も食べて、食事の時間が楽しいと思える。
これまで、深く考えたことはなかったけれど、こんな日常を過ごすことができるのも、健康な歯があってこそであるということ。
歯の状態や、口腔内の状態がいいから、美味しいものを美味しいと思える機会に恵まれること。
当たり前のように感じていたけれども、実は、葉の健康が守られるからできること。
明日も、明後日も、いつの日だって、美味しいものを食べて、身近な人と「美味しいね」って言いながら、笑い合いたい。
日常を振り返って、心からそう思うようになった。
「おいしいね」と、あなたと笑い合い続けるためにできること
歯磨きやフロスを使った自宅でできるケアは、日頃からできる健康管理であり、自分を大切にするということにつながる。
加えて、定期的な歯科受診の継続が、とても大切だ。
仕事や家事、育児や介護をしながら、病院受診の時間を確保することは、大変なことでもあるけれども、予防や未然防止、できるだけ初期に対応していただけることが、生活の質を高めることになると実感した。
自宅でできるケアを継続することはもちろん、定期的な歯科受診は、これからも続けていきたい。
わたしの未来の歯産を作る日々は、今始まったばかり。
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