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#37 時間は自分で作るもの

「時間がない」

ついつい言ってしまう口癖である。
厳密に言うと、「時間が足りない」という方が正しいか。

責任者を務めるようになってから、仕事が非常に増えた。
やってもやっても終わらない仕事を前にについつい口に出てしまう。

プライベートにおいても言ってしまう。
幸い、僕はやりたいことが多い。
noteだけに焦点を当てても、記事を書きたいし、記事を読みたい。
記事執筆は毎日やれている。
けれど、読むことがなかなかできない……!
これが最近のジレンマである。

その理由は、「時間がない」からである——

と思ってしまう癖を治したい。
やりたいことができていないのは、必ずしも「時間がない」からではないからだ。

伯母からもらった格言

時々だが、母方の伯母とお茶をすることがある。
その中の会話でサラッと言われたことが、僕の意識を変えた。

伯母に「買い物に付き合ってほしいんだけど、今月か来月時間ある?」と聞かれ、僕はやはりこう言ったのだ。
「たぶん大丈夫です。最近、なかなか時間がなくて……」
若き僕は「忙しいアピール」をしたかったのかもしれない。
すると、伯母はすかさずこう言ったのだ。

「忙しいよね。でもね、時間は自分で作るものだよ

優しき伯母は叱ったり、注意したりしなかったけれど、その言葉で僕は気が付いたのだ。
「時間がない、という言葉はただの言い訳に過ぎない」
ということに。

自身のメンターとも言える方が何人かいる。
大学時代の心理学教授と文学教授。
そして、数年前に共に働いていた図書館司書の先輩。
彼らは全員とても忙しい日々を過ごしていたはずだ。
だが、僕との約束をとりつけるときも、他愛もない会話の中でも、
一度として「時間がない」と発した覚えはない。

それは、時間というのは作るものだからなのだろう。

時間割大作戦

伯母からの格言、そしてメンターたちの姿勢。
それらを取り込み、僕は時間を作る方法を考えた。

まずはやることリストを作る。
しかし、これだけでは時間を作ったとはいえない。
そこで僕は、学生時代にヒントを見出した。

時間割だ。

一般的に言うとタイムスケジュールということになるのだろうが、僕はなんとなく「時間割」という言葉の響きが好きなのでそう呼んでいる。

仕事であれば、
1時間目:来週のスタッフ達のタイムシフト作成
2時間目:本の選書
3時間目:本の選定会議の準備
お昼休み

……みたいな感じで必ず朝来て最初にそれを作ることにしている。

そしてこれは休日にも行うことがある。
仕事のない日に時間に縛られたくないという人も多いと思うので、決して薦めるわけではない。
けれど、時間割通りに休日を過ごせると、その日のQOLが全く違う。

ある日の休日の時間割
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全ての休日に作っているわけではない。
以前の記事でも書いたが、自分が充電切れだと感じた場合は時間割など作らずにとにかく何もせず充電をする。
だが、動く元気があり、やりたいことも多い休日はこうして時間割を作るようにしている。
そのおかげで、やりたいと思っていたことが概ねできるようになるのだ。

全ての人が時間を作れる社会になってほしい

家事をやって、仕事に行って、趣味をやって、記事を書いて……
などなど、現代の世の中の人は忙しい人も多いと思う。
とりわけお子様やご家族がいる家庭であれば、時間がないというのは致し方がない部分もある。

だが、そうは言っても時間というのは作るものなのである。

全ての人が、ストレスなく時間を作れる社会になってほしいな……
そうすれば、心に余裕も生まれてくるんじゃないかな……
そう夢想する日々である。

こんなことを書いている小生であるが、時間作りのスキルはまだまだ足りていない。
精進せねばと思いつつも、何かしらで時間を無駄にしている日々である。


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立竹落花
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