難消化性デキストリンって摂っても大丈夫なのか?
いつの間にか当たり前のように使われるようになった難消化性デキストリン
難消化性と聞くと、消化に悪くて腸に残りやすいんじゃないの?なんて思っちゃいます。
こんなフレーズを聞いたことはありませんか。
脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする
何とも魅力的なフレーズではありませんか。
潰瘍性大腸炎とはいえ、健康になれるなら積極的に摂りたいものです。
どんな商品で使われてるのか
代表的なものであれば「からだすこやか茶W」ではないでしょうか。
最近では炭酸飲料でも難消化性デキストリンが使われていますよね。
そもそも何のために作られたのか
1965年ごろから「食の欧米化」によって、野菜を食べない日本人が増えてしまったそうです。
そこで、食物繊維不足を補うために難消化性デキストリンが作られました。
野菜を食べずに食物繊維不足を補えるなんて画期的ですね。
難消化性デキストリンの正体
水溶性食物繊維のことだったんですね。
食物繊維には水溶性・不溶性の2種類あります。
潰瘍性大腸炎の人は「水溶性食物繊維が多めの野菜」を推奨されています。
なので、結論から言ってしまうと難消化性デキストリンを摂ってもOKということになりますね!
水溶性・不溶性食物繊維の違い
では、なぜ潰瘍性大腸炎患者にとって「なぜ水溶性の方が良いのか」簡単に説明します。
まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。
水溶性食物繊維は腸内でゼリー状になるので、胃腸への負担が少ないんです。
さらに下痢まで防止してくれるので、潰瘍性大腸炎にとっては万々歳ですね!
「不溶性が悪い」というわけではなくて要約すると以下のようになります。
1日の摂取上限は?そもそも安全なのか
「難消化性デキストリン」って身体に害があるんじゃないか、って不安になる方もいると思います。
そこで、安全性について調べてみました。
大塚製薬さんのサイトにて、安全性への言及があったので引用しておきます。
過去の安全性を調べたヒト試験では、難消化性デキストリンを1日3回毎食前に10gを16週間にわたり摂取した結果、血圧などの生理学的検査値は変化を認めず、またその他の臨床検査値、特に血清タンパク質およびCa(カルシウム)、Mg(マグネシウム)、Fe(鉄)などのミネラル濃度について、難消化性デキストリン摂取が原因となる変化は認められなかったと報告されています。
難消化性デキストリンを摂るべき人
潰瘍性大腸炎患者にとって、下痢を防げるのはとても魅力的です。
でも、野菜を減らし、あえて難消化性デキストリンを取り入れる必要はあるのでしょうか。
唐突ですけど、ニンジン1本消費するのって難しくないですか?笑
お腹の調子を考えると少量でいいのに、いざ調理すると大量に...なんてことザラにあります。(そして食品ロスに)
ましてや一人暮らしで野菜を消費するなんて無理なので、そんな方は難消化性デキストリンを始めてみるのが良いと思います。
野菜が苦手な方については言わずもがなですね。
難消化性デキストリンを習慣的に摂る方法
実は、難消化性デキストリンだけで商品化されているんです。
以下の商品であれば、500グラム/950円で買えます。
1日あたり小さじスプーン1~2杯なので...
500グラムは100~200日分!!
さいごに
栄養面での懸念はありますが、潰瘍性大腸炎患者にとってメリットの多い食品なのではないでしょうか。
簡単に摂れるからといって、摂りすぎはNGなので注意してくださいね!