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心に残る上司の言葉

社会人として働く中で、上司からの言葉は私たちの成長や自信に大きな影響を与えます。
時には厳しい指導や叱責を受けることもありますが、それらも含めて貴重な経験となります。

しかし今回は、私の心に深く刻まれたポジティブな言葉について書きたいと思います。

「社会保険はお前に任せる」

前職で労務管理のシェアードサービスを提供する会社に勤めていた頃のことです。
一番大きなお客様である親会社が分社化することになりました。
人事や労務の観点から様々な対応や手続きが必要となる中、上司から「社会保険は全部お前に任せる」という言葉をいただきました。
この一言には、年金事務所、健康保険組合、労働基準監督署、ハローワーク、HRの基幹システム(社会保険部分)に関する全ての手続きを任せるという意味が込められていました。
それまで積み重ねてきた経験や知識が認められ、信頼されたという実感が湧き、大きな喜びを感じたことを今でも鮮明に覚えています。
この言葉が特に印象に残っている理由は、単に仕事を任されたということだけではありません。
それは、私の専門性や能力が上司に認められたという証でもあったのです。
労務管理、特に社会保険に関する業務は、法律や制度の理解、細かい手続きの知識、そして正確性が求められます。
そのような重要な業務を任されたことは、私の仕事に対する姿勢や努力が評価されたことを意味していました。
同時に、この言葉は大きな責任を伴うものでもありました。
親会社の分社化という重要な局面で、社会保険に関する全ての業務を任されるということは、ミスが許されない重圧もありました。
しかし、その責任感が私のモチベーションをさらに高めてくれました。
「信頼に応えなければ」という思いが、より一層の努力と集中力を引き出してくれたのです。
この経験は、私にとって大きな成長の機会となりました。
社会保険に関する深い知識を得られただけでなく、プロジェクト管理能力や問題解決能力も向上させることができたと思っています。
また、この経験を通じて、自分の可能性を信じることの大切さも学びました。
上司の信頼に応えようと全力を尽くすことで、自分自身の能力の限界を押し広げることができたのです。

もう一つ、心に深く残っている言葉があります。

「もっと自信を持っていい」

私は生来かなりネガティブな性格で、特に自分自身への自信が持てないタイプでした。
そのため、些細なことでも上司に確認を取る癖がありました。
おそらく上司にとっては「面倒くさい」と感じただけかもしれません。
しかし、上司は私のそんな性格を理解した上で、こう言ってくれたのです。
「君の能力や知識はグループ会社も含めて右に出る者はいないから、自信を持って対応すればいいよ」
この言葉は、私の中にあった自信のなさという壁を打ち破ってくれました。
自分の能力を客観的に評価してくれる人がいる。
そして、その人が私の上司であり、私の仕事ぶりを日々見ている人だという事実が、大きな励みとなりました。
これらの言葉は、単なる励ましを超えて、私の仕事に対する姿勢を大きく変えました。

  1. 責任感の向上:任せられることで、より一層責任感を持って仕事に取り組むようになりました。

  2. 自信の獲得:自分の能力を信じることで、より積極的に課題に取り組めるようになりました。

  3. 効率の改善:些細な確認を減らすことで、仕事の効率が大幅に向上しました。

  4. 創造性の発揮:自信を持つことで、新しいアイデアを提案する勇気も生まれました。

言葉はプレゼント

上司からの「社会保険はお前に任せる」「もっと自信を持っていい」という言葉は、私のキャリアと自己認識に大きな影響を与えました。
これらの経験から、適切な言葉かけが個人の成長と組織の発展にいかに重要かを学びました。
自信を持つことは、単に自己満足ではありません。
それは、自分の能力を最大限に発揮し、組織に貢献するための重要な要素なのです。
今後、私自身が指導的立場に立った時には、この経験を活かし、部下や後輩の潜在能力を引き出す言葉かけを心がけたいと思います。
そして、自分自身に対しても、もっと自信を持ち、挑戦し続ける姿勢を忘れないようにしたいと思います。
言葉には人を動かし、成長させる力があります。
私たち一人一人が、お互いを高め合える言葉を意識して使うことで、より良い職場環境と個人の成長につながるのではないでしょうか。

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