Butterfly Seasons 2022 ~ふゆのやみにひかりをそえる~
みなさん、こんばんは。禧螺です。
今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。
毎日、何かしらのクリスマス気分を味わっている私のnoteですが、みなさんそれぞれの思いを抱えて、迎えておられることを実感します。
特にここ数年の間においては。
ころーぬが相変わらず猛威を振るっているのもそうですし、世界が分断していってるのも、要因なのでしょうか。
せめて、ここで毎日会えるクリエイター様とは、穏やかに日々を過ごせていけたらいいなと思います。
本日は、現在写真の整理をしていて、いずれお披露目しようと思っている、羽化不全の蝶さんについてです。
羽化しないように、極力自然の環境に近い形で、蛹を置いていたのですが、自然の摂理は全く違う形で働くようです。
そこには、人の手も加わっているから。
手を加えていた以上は、3代目蝶の相棒を、最期までお世話させていただくのが務めだと思っています。
というわけで、
「Butterfly Seasons 2022」シリーズ
の日です。
それでは参りましょう。
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はじめに
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無断転載、無断加工等はご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます。
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このマガジンでは室内飼育、また、ほぼ自然に近い状態での飼育記録です。
ので、そうした表現や飼育目的があることに、ご理解くださいますよう、よろしくお願いします。
蝶を題材にするので、虫のお写真・動画が出て来ます。
虫を見ることに関して抵抗がある方には、おすすめできません。
以上を、各クリエイター様でご判断いただき、ご覧いただきますよう、お願い申し上げます。
前回の記事はこちら↓
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~ふゆのやみにひかりをそえる~
3代目相棒は、思わぬ形で生まれていた。
現在、うちで越冬している蝶は、ダンボールの中に入れて、一つの背面をガーゼ素材に変えて置いている。
なるべく、自然の風や露に触れられるように保存したいので、その確認も兼ねて、毎朝・夜に箱の中を見るのだ。
一気に空気が冷え込んだある日、箱の中を見てみると、蛹の中の色が変化している。
しかも、寄生された時の、ぬっとりした黄土色ではなく、色彩がはっきりした黒と黄色が、これから生まれてくる生命の瑞々しさを称えているよう。
でも、よりによって、この時期に生まれてくるなんて。
しかも、今から冬至に向かっていく。
もっと生きにくい環境になる。
「今、まだ起きてはダメだよ」と言葉を残して、その場を後にした。
次、箱を開けると、想定外にも、羽化していた。
ただ、この寒さで箱に捕まる力が出なかったのだろう、落下していて、羽が折れ曲がっていた。
それでも生きるために、なんとか体勢を立て直していて、箱の隅の方で、震えながら自身の身体を支えていたのだ。
その時、前回箱を開けた段階で、羽化できる環境を整えなかったこと、寒いだろうから羽化しないだろうと高を括っていた自分に、激しい罪悪感が襲ってきた。
予測できたはずなのに、対処しなかった自分はダメだ。
そして、自然は人が意図せずとも、その時間がくれば、容赦なくその現象を引き起こす。
自然を制御するという高慢さや、何もできない無力感が込み上げる。
ただ、そんな気持ちでいた私とは別に、羽化不全の蝶は、差し出した手をしっかりとよじ登り、私を見ていた。
「ここは寒いから、はやく温かい所へ行こう?」と言ってくれているようで。
自然に人間の手を加えることは、どうしても、自然にはない想定外のことが起こるもの。
人間にそんな意図はなくとも、自然はちゃんと、その対価を受け取らせてくる。
一言「ごめんね。気付いていたのに、ちゃんと羽化できる環境を整えなかったの、申し訳ない」と言いながら、両手で大切に抱えて、温かい部屋に連れて行った。
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幸運なことに、しばらくはちみつ水をあげると、ぱたぱた羽を動かしてくれるようになった。
足で、肌をぺしぺしと叩いてくれる元気もある。
この嬉しい気持ちと、寒さの中生き延びてくれた力強さを、名前にできないかと考えた。
今年羽化してきた子たちは、鉱石から名前をいただいてきた。
ご存知の方はご存知の通り、石にはそれぞれに力があり、人間はその力を借りて生きている。
これから闇が深まって行く時期に生まれた子。
それを知りつつも、生を全うするために生まれ出た子。
名前を「ベリロナイト」にした。
この名前に出会ったのも運命的で、たまたまどんな名前にするか、ページをめくったところに、その文字が並んでいた。
しかも、今までの羽化した子に対して、全く名付けていないもの。
ベリロナイトが持つキーワードは
「闇の中の光・神の目的・喜び」。
本の内容には
とあった。
私自身や、家そのものには、まさに奇跡のような存在。
この時期、特に、私以外の家族は、寒さに弱かったり、親族を亡くした思い出と重なることがある。
暗闇が怖い、冬が嫌いと言うこともある。
私まで沈んでしまっては、家自体が重い空気を纏ってしまい、動けなくなってしまう。
そんな寒さの中、舞い降りた自然の使いは、冬の日常に華を添えてくれる。
闇に灯る光。
「蝶々ちゃん、今日も生きてる?」
寒い冬の朝、一日の会話は、ここから始まる。
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みなさんからのスキに、いつも嬉しいです。
この記事にお時間をいただき、ありがとうございました。
それでは、今日はここまでです。
みなさん、よき生き物ライフをお過ごしください。
ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿
【おしらせ】
10月から、ワンコインミニセッション(500円)を開設いたしました。
詳しい申し込み方法、セッションの流れは、
に掲載しております。
ご自身のタイミングや縁で、必要になりましたら、ご利用いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
また、セッションのご感想も別記事にて掲載しておりますので、よろしければご覧くださいませ。
上のかわいいお花の絵文字は「なるの推し活」様からお借りしました。
ありがとうございます💐
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アゲハチョウ類を中心に、さまざまな蝶・蛹・幼虫を、記事上で眺めたり、愛でたり、育てたり、動画を見て楽しみながら、生きることを深めるマガジン…
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