短編小説 『まさみとぼく ピーチのお仕事』
まさみは部屋のなかで頭をポリポリ掻きながら、小説を執筆中です。
今日からの三連休の間に、なんとか新作を書き上げようと必死なのです。
「んーっ、ここでこいつが登場するのはまだ早いか......んーっ.....」
などと、気難しい顔をしています。
「まさみ、こんなことわざ知ってる?」
ピーチはにやけ顔で、テーブルの下からまさみを見上げています。
「なに?」
「下手の考え休むに似たり、ってね」
「あんたねーっ! 私が真剣に物語を考えてるのに、なにそれ! はいっ、ピーチ