救い
寝室にて独り
目覚めたら気分が上向きになっている
そう信じてただ眠る
思うに、鬱病患者には信仰心が必要ではないか
神が居ないなら、誰が僕を救えると言うのか
眠るしかない
夜が山のずっと向こうまで繋がっていたとしても
果たして、神が居なかったとしても
数珠繋ぎの絶望だ
どうすれば無になれる
誰か
誰も、神も、居ない
終わりだ
終わりの連続体だ
煙草を吸って
およそ愛と呼べるものは愛飲以外になくなった
終わりの共依存だ
勃起した十字架を潰れるほど握りしめ
お互いにとって利己的なハグをしたい気分だ
僕は僕の、君は君の寛解を祈りながら
了
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