続•アドラーの授業「あの夏は帰ってこない」
前回の続き。前回の記事を読まれて無い方はコチラもどうぞ▽
アドラー心理学入門の研修会に参加して得た知識を「お稽古」、実践して授業をしてみました。前回は夏休みの思い出を発表し、Padletを使ってグループワークをした所まで記事にしました。今回授業を行ったのは主に2年生のクラスです。ここまでで【10分】。いよいよ展開、まとめです。
展開①主観と客観について【5分】
アドラー心理学の基本前提の1つ、認知論(=仮想論)。人の見方は十人十色でありまず主観的側面と客観的側面を分けて考えることが重要です。自分独自の色メガネを誰もがはめていてついつい主観と客観がごちゃ混ぜになってしまいます。生徒たちに「主観とは何ですか?じゃあ客観とは何ですか?」と発問しそれぞれ答えを出してもらい書き出しました。
展開②ある30代前半の女性の悩みを読んで【10分】
これは八巻教授のワークを参考に文章や女性の設定を高校生がわかりやすく変更して提示しました。自分の人生に悩んでいる架空の女性がカウンセラーに相談に来て話した内容を読み、客観的事実のみにアンダーラインを引くというワークです。それぞれChromebookを中心にグループで話し合い線を引いていました。線を引き終わったら1つのグループを指名してそのグループのMetaMojiの画面をプロジェクターで映し、読み上げてもらいます。そして自分たちのグループとの違いを見つけ、必要であれば追加で他のグループの意見を言ってもらいます。特に生徒たちの反応がよかったのは「職場で出会い仲良くなった患者さんと」という文章の「仲良くなった」は主観かもしれないねと伝えるとクスクス笑っていました😁
展開3 この女性のここまでの人生をどう思うか【10分】
次に全体に「この女性の人生は幸せだと思いますか?それとも不幸せだと思いますか?」と発問してみました。すると8割ほどの生徒が「不幸せ」という方に挙手をしました。生徒たちの中には「大変な境遇だから鬱のような症状を患っているようです。だから不幸せだと思います」という意見もありました。
これも八巻教授のワークであった内容ですが「この文章を読み、彼女が良かった点や恵まれていた点はありますか?グループで相談してその部分を赤いペンで丸く囲みましょう」と指示しました。すると「看護師になるという夢を叶えたこと」や「結婚し2人の子どもに恵まれたこと」、「身寄りが無い中でも親戚の方が救いの手を差し伸べてくれたこと」などを挙げてくれました。
ここで実際に僕が参加した研修会のワークをしている時に他の参加者の方から出た意見の「鬱のような症状を患いながらも自分の人生についてカウンセラーに聞いてもらえる場を見つけられたことも恵まれているのではないか?」を生徒たちに伝えると「確かに」とうなずいてくれていました。自分の身に起きた出来事や事実を変えることはできません。しかし主観で起きた事柄を悪く考えることも良く考えることもできます。「意味付けを変えれば未来は変えることができる」ということを生徒に伝えました。
思いの外、書く内容が多く最後の展開そしてまとめが入りきりませんでした😢好評であれば続続・アドラーの授業「あの夏は帰ってこない」でお会いしましょう🖐
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