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本と映画と、エトセトラ。

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読んだ本・観た映画について気まぐれに。 (photo by tomoko morishige)
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2017年8月の記事一覧

そこに、大義はあるか。

そこに、大義はあるか。

ヴィクトール・E・フランクルは、『夜と霧』の中で「わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているのかが問題なのだ」と言った。

私たちはいつも、人生から「君たちはどう生きるか」と問われている。

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吉野源三郎の名作『君たちはどう生きるか』が漫画化したと聞き、久しぶりにこの作品を手に取った。

以前読んだときよりもはるかに心に

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好意は、距離に比例する。

好意は、距離に比例する。

ついこないだまで面白おかしく悪口を言っていた芸能人と直接会ったり話したりしたあと、すっかりファンになってしまったという経験はないだろうか。

こうした変化を人は「面と向かって何も言えない奴」とバカにするけれど、それは人の弱さというよりも、直接会うと好意が増すという法則が影響しているのではないかと思う。

人は、直接会った相手のことを公の場では悪く言えないようにできている。

関係が近づきすぎれば、

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「たそがれ」を書けるようになる日まで

「たそがれ」を書けるようになる日まで

読み終わった瞬間、「ああ、これは私には書けない」と思った。
若松英輔の『悲しみの秘儀』を読了したあと、一番はじめに持った感想だ。

「書けない」とは、技量の問題ではない。
自分の中に存在するものは、訓練さえすればいつか書ける。

逆に言えば、自分の中にない感情は書けない。絶対に。

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「人生には悲しみを通じてしか開かない扉がある。」
第1章に書かれたこの言葉を皮ぎりに、私たちは彼の悲しみの

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沈黙の先にあるもの

沈黙の先にあるもの

大人の条件のひとつは、「沈黙に苦手意識をもたなくなったとき」なんじゃないかと思う。

昔は会話が途切れると焦って話題を探していたけれど、最近「沈黙の時間も会話のうち」と考えられるようになってから、ふとそう思った。

そして大切なのはきっと会話が途切れないことじゃなく、途切れた後の話の接ぎ穂に何をもってくるかなんじゃないか、とも。

沈黙がうまれたとき、たいていの人は何か話題を提供しなければ、と焦る

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「嫁ブロック」の陰に隠れた「彼氏キャップ」の罠

「嫁ブロック」の陰に隠れた「彼氏キャップ」の罠

「嫁ブロック」とは、言わずと知れた「嫁が夫の転職や独立に反対し、阻止すること」の意味であり、もはやネットスラングの域を超えて一般的なワードになりつつあるように思う。

あるある!という状況を的確に集約した素晴らしいワードである。

ただ、個人的には「本当にブロックするのは嫁だけか?」という疑問も持っている。

むしろ女性の場合は表立ってブロックされない分、自分たちでも気づかないうちに勝手にキャップ

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あなたが「あなた」になるまでの道のり

あなたが「あなた」になるまでの道のり

「私の場合、相手の少年時代のことやふるさとの話を聞きたくなったら、あ、恋かなと思う。」

こう言ったのは俵万智だった。

それからは、人とふるさとの話をするたび、この一文を思い出す。

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恋愛に限らず、人として好きな人たちとは、それぞれの地元の話をしたくなる。

前述のエッセイで俵万智も言っていたけれど、きっとそれが一番その人の芯や核となるものだからだと思う。

同じような田舎に見えてもそ

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