409.【WACK峮峮スピンオフ#9】峮峮(チュンチュン)うさうさんの魔力でついに変身!
大家好。今回は「WACK峮峮スピンオフ#7」の続き、WACK峮峮スピンオフの9回目です。またまた舞台は台中市の洲際球場からノートガルドの街に移ります。「WACK峮峮スピンオフ#7」は次のリンクをご覧ください。
今回もうさうさんに協力していただきました。うさうさん、お忙しい中ありがとうございます。
さて、峮峮(チュンチュン)はうまく変身できるのでしょうか?
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「ごめん。ごめん。待ったぁ?」
「あ、うさうさん。良かった」
どうしていいか困っていた3人。そこに現れたのはうさうさん。
「峮峮、こちら うさうさん」
「はじめまして、峮峮です」
「峮峮さん、はじめまして」
「と、まぁ挨拶が済んだところで、これどうやって動かすの?」
「ボタン押したけど、全然動かない」
峮峮が困惑気味に言う。少し機嫌が直ってきたみたいだ。
「やっぱりこれだけじゃ無理か……。力を使うか」
そううさうさんは言うと、右手を上げて一振り。倉庫が徐々に変わり出した。
倉庫の壁がシールドに覆われ、倉庫の中央に2台の円筒状のタワーが屹立した。そのタワーの胴体は、銅線のコイルでできており、その天辺はドーナツ型の金属がはめ込まれていた。
「テスラコイル!そうか、これを動力とするのか」
「丸武くん、理解早いね。そう、動力が足りなかったから動かなかったの」
うさうさんの説明に納得しつつも、3人はまだ動かし方がわからない。そこで、またうさうさんの魔力、突如キュービクルが現れ、高圧電力の準備が整った。3人とも目を丸くして、ただただ眺めるばかりだった。
「すご~い(厲害)……」
峮峮が呆気にとられてひとりごちた。
「だけど、ここからどうするの?」
「こういうふうに乗るの」
峮峮は恐る恐るポイポイ変身機の上に乗った。それが丈夫に出来ていたので、峮峮は安心して、その上でモデルポーズを取りだして笑顔!
「そうそう、その笑顔がいい!笑顔で応じてくれると、いい変身ができるよっ!」
うさうさんはニコニコして言う。みんなの不安が取り除かれたところで、テスラコイルを稼働させた。
バリバリという激しい放電が起こり、テスラコイルのトロイドから紫のプラズマが放たれる。紫の舌はだんだん長く伸びて、薄暗かった倉庫をまばゆく照らし出した。
うさうさんはポイポイ変身機に近づき、スイッチを操作した。すると、ポイポイ変身機が動き出し、テスラコイルに連動して、火花を散らし、煙が上がった。
一瞬機械が燃えたのかと思ったが、そうではなかった。プラズマと煙は峮峮のいる空間を覆っていき、ついには峮峮が見えないほど包み込んでしまった。
「うまくいった!これで光のチュンチュンが誕生する!」
うさうさんは喜び叫んだ。激しいテスラコイルの放電は、しばらく続いた。プラズマと煙も激しかったが、しばらくすると放電も収まり、峮峮の姿が見えてきた。なんと……
ピカ峮!
峮峮は光のチュンチュンではなく、ピカ峮に変身したのだった!
「え~、なんなのこれ?」
戸惑ううさうさんに、
「ピカ峮だ!なんだかわからないけど、ピカ峮になってる」
峮峮学をかなり勉強してる丸武が言う。
峮峮はポイポイ変身機から両足そろえてポンと降りて言った。
「ピカ、ピカ~」
「あらら、ピカチュウになりきってる……」
みんなが唖然とする中、丸武だけは感慨深そうに言った。
「そうか、テスラコイルを使ったからピカチュウが出てきたのか。理にかなってるなぁ」
「え~、失敗なんだけど」
「いやいや、変身したんだから……」
うさうさんはまだ納得できないで言う。
「ピカチュウはいいけど、なんか弱そう」
「そんなことない。ピカチュウだったら10万ボルトがあるはず」
丸武は峮峮を指さして言った。
「ピカ峮、10万ボルトだ!」
そして峮峮……
「ピカ、ピカ、チュン~!!」
出た~!
なんと出たのは大量のサクランボ🍒 サクランボ大好き峮峮は、一目散にサクランボをかき集める。「あらら~、もったいない」てなことで、丸武とポンちゃんも続いた。
大量のサクランボを集める3人を遠目に見ながら、うさうさんは額に手をやって、首を振りながら言った。
「ダメだこりゃ。……レベル1ってとこね」
まだまだ峮峮の変身は大変そうです。
🍒 🍒 🍒
峮峮をいかに変身させるか、これ考えるの結構大変です。テスラコイルのアイディアを思いついたと思ったら、ピカ峮が出てきて、レベル1!さぁ、これからどうしたらいいのでしょうか😅
いずれにせよ、うさうさんのご協力で、変身1回目が完了しました。これがWACKの良いところでしょう。
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峮峮スピンオフは、のろのろと続きます。。