『神モチベーション「やる気」しだいで人生は思い通り』を読んで

はじめに

何かに取り組む際、やる気は非常に重要である。
できるだけコントロールできるよう、やる気の仕組みについて理解する必要がある。


やる気の3段階

やる気には3段階ある
「ハイモチベーション」「アクティブモチベーション」「ギャップモチベーション」である。

ハイモチベーション

何かのきっかけにより、急激にやる気が上がった状態。
例:セミナーを受けたあとや月・週の始まり

急激に上げたモチベーションは、恒常性により、いつも通りに戻ってしまう

アクティブモチベーション

行動することで、脳が刺激され、やる気が上がる状態
例:勉強のやる気がなかったが、机に座って1問解いたらやる気が出てきた

多くの人が、そもそも動き出すやる気や意志を高く持つことができておらず、使いこなすことができていない

ギャップモチベーション

ギャップを埋めるために、勝手に行動する状態
例:夏休み最終日なのに宿題が終わっていない→いつもでは考えられない集中力でなんとか間に合った

本書が最も伝えたいやる気である。
超一流の人はこちらのモチベーションを利用している。

ギャップモチベーションの使い方

ギャップを生み出す、2つの記憶

「現実」「記憶」のギャップを埋めようとしてモチベーションが生まれる。
この記憶には、「未来記憶」「過去記憶」が存在する。

「未来記憶」
こうなりたいなど、強い思いを持って想像した未来の姿のことである。
見たい未来と現実のギャップがあると感じると脳が行動を促す指示を出してくれる。

「過去記憶」
体験してきたことから、現在の立ち位置を理解し、その差がわかる。
この体験の数が、現実とのギャップに気づく数になり、ギャップモチベーションが生まれる機会も多くなる。
多くの経験を積むことが大事である。

例えば、通勤に使う経路だが、いつも同じものを使っていては、経験は溜まっていかない。
ずっと慣れてきたことも少し変えてみるべきである。

やる気の持続方法

①明確な「未来記憶」をイメージする
五感を使い、なるべく正確に詳細にイメージをする。
大袈裟でも良いので、その時想定されることを写真や絵にすると尚良い。

②「いい出来事」を意図的に見つける
人間の脳は、存在している情報の約1000分の1程度しか認識していない。
しかし、認識できる情報にも限りがあるため、情報の質を高めることが必要である。
ここで注意しないといけないことが、ネガティブな情報を無意識に見つけてしまう仕組みとなっている。それは、脳の優先事項が、死なないことであり、危険なことを回避するための情報収集をするようになっているからである。そのため、ニュースなども、ネガティブな内容の方が注目を集めることができ、そのため、そういったニュースが多いとも言われている。

上記のことに気をつけて、良いニュースや良い事象を意図的にピックアップする習慣が重要である。

③「小さな目標・達成」を積み重ねる
大きな目標を立てたが、達成できずネガティブな感情となった人も少なくないだろう。この経験の蓄積で、ギャップを埋めるという認識より、目標を持つことへの苦手意識が生じていく可能性が高い。
確実に実現可能な目標をもつことにより、達成後のイメージが湧きやすい。
最終的な目標は大きくても良いが、そこまでの過程に小さな実現可能な目標を置き、その達成を繰り返すようにする必要がある。

④いつも通りを増やす
脳は考えることにより人間の1日の消費エネルギーの4分の1を消費している。
考えるべきことと考えないこと、ここを明確にわけ、消費を減らすことが繰り返し行うことにおいて重要である。
いつも通りにすることで、思考に使うエネルギーを減らし、必要なところに集中力を持ってくることができる。
簡易的にできる部分がないか模索するもの1つの手法である。


モチベーションのコントロールは難しいが、
味方につけると最強である。
試行錯誤を繰り返し、自己理解を深める必要がある。

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