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映画「恋人たちの予感」 は史上最高のロマンティックコメディ💫男女の友情は本当に成立するか?

私の映画人生の原点作品で
今も尚、心にずっと居続ける映画だ。

是非、Voicy音声配信でお聴きください♪

この作品のメグ・ライアンが、私にとって初めてのロマコメ・ヒロインであり、ある意味、女性の理想像として10代ずっと君臨してきた。

正直、その後の恋愛観にかなり影響されて生きてきた。

最初に観たのは中学入ったばかりの頃。
私は頭でっかち、恋愛経験0の脳内だけませた子供だった。

まだ恋愛もしたことないのに、10才も年の離れた姉の結婚生活の悩みをひたすら聴き、完全な耳年増になっていて、男女の機微は難しいものだぜ、なんて呟いていた気持ち悪い少年だった 笑

そんな時、姉とこの映画を観て夢中になった。

中学3年の時、リバイバル上映で、一度も話したこともない離れたクラスの憧れの女子を誘ったら、なぜかデートに応じてくれて高田馬場に観に行った。
恋愛指数0の私は、鑑賞後にこの映画の素晴らしさを熱く語る余り、彼女が完全に引いてしまっていることに気づかなかったのだが 笑

もちろん、恋愛に至るはずもなく。。

高校に入ると、録音した恋人たちの予感をリスニング教材にして登校中よく聴いていた。
たまに友達に聴かせて気持ち悪がられていた 笑 

この作品は、離婚して傷ついていたロブライナー監督と女友達作家ノーラエフロンが紡ぎあげた作品。
テーマは男女の友情と恋愛。

男と女の間には、’セックス’が邪魔をして友達関係は成り立つか? というもの。

このテーマだけで何時間も語れると思う。
私にも大学時代から続く女友達がいるが、2人はなんでも語り合える親友と言える。

ただ、その長きに渡る友情の中にセクシーな瞬間が全く無かったかと言えば、嘘になろう。

でも一線を超えたら恋愛に移行したか、もしくは距離ができてしまったかもしれない。

友情を大切にするためにそういう感覚はオフにすることが自然な暗黙の協定のようにも思えた。
今はもっと男女の関係性は多様性に満ちているのかもしれない。

肉食系男子が多かった20年前よりもしかしたら今の方が、男女の友情は芽生えやすいのかもしれない。本当のことはわからないけど。

私はこのテーマに無理に答えを出そうとは思っていない。

ただそこはかとなくロマンティックな可能性をはらんだ男女の友情もまた素敵だと思う。

そのどちらに振れるかわからない可能性。

この映画を見れば、男女の友情の楽しさや危うげさどちらも感じられると思う。

この作品では、秋のセントラルパークや雪化粧の街並みといったニューヨークの詩季織々の美しい景色も大きな魅力だ。

そんな中、楽天家のサリーとネガティブなハリーの絶妙な会話のやりとりを楽しみ、感情表現豊かなメグライアンの表情は見飽きない。

また、なんといってもレストランのあの名シーン(下の写真)は幼き自分に、女性には敵わないという畏敬の念を起こさせた 笑

ハリーコニックJr.のジャズナンバーも心踊る。
名作カサブランカをお互いの家で見つつ、電話で語り合う二分割画面シーンもいい。

そしてクライマックスのハリーの告白は大好きなシーン!

ロブライナー×ノーラエフロンの紡いだロマコメとして最高に素敵な台詞だと思って、当時撃ち抜かれた。ハリー、決して男前じゃないけど、男前!
せっかくなのでその台詞の英語と和訳を載せよう。

I love that it takes you an hour and a half to order a sandwich, I love that you get a little crinkle above your nose when you’re looking at me like I’m nuts, I love that after I spend a day with you I can still smell your perfume on my clothes and I love that you are the last person I want to talk to before I go to sleep at night.

サンドイッチを注文するのに一時間半かかる君が大好きだ。君が俺のことをバカだなぁと思いながら見るとき、鼻にちょっとシワを寄せるのが大好きだ。一日君と過ごした日は、俺の服に君の香りが残っているのが大好きだ。夜寝る前、一日の最後に話したい相手は君だ。

そして、この名場面の動画ですが、未見の方は映画をご覧になってから視聴がお奨めです。

今思うと96分という短い上映時間に思えない濃厚な2人の11年のストーリーにすっぽりはまっていた。

「恋人たちの予感」は私にとって全てのシーンが脳内リバイバルできる映画で、今まで観てきた約3500作品中、No.1の恋愛映画だ。

映画は人生を左右するとも言うが、私はこの映画に左右され過ぎた。

私はこの映画を見てから10年くらい、現実恋愛世界にうまく適応できない時期が長引いたので、皆さん映画の見過ぎには気をつけましょう 笑 

でもこの映画のおかげで私は映画を仕事にする夢を描けた。

今でもこの映画の様々な場面を思い出すと
胸の奥がキューンと締め付けられような感覚になる。

とても親密で、とても大切な映画だ。
これからの人生でも何度でも観たいと思っている。


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