マガジンのカバー画像

日記

444
柳流水の日記です。
運営しているクリエイター

#自分

【日記】古い新しいもの

 佐々木敦の『新しい小説のために』を、読み始めた。
 以前に読んだと書いた、山本浩貴の『新たな距離』、かなりの部分この二人は同じ視点を持っているように見える、その前哨のような本だ。実際にこの中に引用されていて、書名は聞いていて気になったので図書館で借りてみた。
 金井美恵子が、けっこう前に出した本で、『小説論』というのがある、という引用から始まる……。「新しい」とは何だろうか。新しいものが出てきた

もっとみる

【日記】今後のnoteの展望について

 昨日、昨日だか一昨日だかもう忘れてしまったが、何度目かわからないけれども、長く続いていた毎日更新が、途絶えてしまった。
 八十二日間、たしか続けていた。もう記録にも残っていない。
 もうやめだ! 毎日更新は、さすがに無理だ。
 と、いうことで、今後は「毎週更新」に切り替えることにした。
 私生活の話をすれば、自分は週二回の休みをもらっている。何かイベントがなければ、その日はほとんど空いている。

もっとみる

【日記】新人賞

 とある文芸雑誌の、とある新人賞受賞作を読んだけれども、自分にはまるでピンと来なかった。ホモセクシュアルな視線から始まること、美を大時代的に語ること、その他こまかい感触から、これは頭の芯まで三島由紀夫のコピーをしたいのだな、とそう感じるような小説だった。
 なんだか現代の小説というものに絶望してしまった。
 しかし、次の作品を読んで、こんな小説もあるのかと、希望が湧いてきた。
 その新人賞は同時受

もっとみる

【日記】明治維新

 なんの因果か、明治維新周りのできごとについて、教科書みたいな本を読んで学んでいる。
 この、教科書選びというのが、難しい。明治維新って、いわば、天皇の権限の変更にかかわることが起きたので、天皇をどう捉えるかによって、記述や、事実の叙述の仕方が変わる。
 これは、どれだけ「公平に」といっても、そうなるものでもないので、どれが自分の読むべきものであるか判定するのは、自分の感覚に頼るしかない。
 これ

もっとみる

【日記】味ではなく、値段に舌鼓を打つ

 よく見なければいけない、どこまでが戯画で、どこまでが自分の姿に染み込んでいるものなのかを。

 スローライフ的なものが流行るわけだ。お金さえあれば、誰にでも手に入るもののむなしさを解消するには、「その場にしかない」「自分が生み出した」「工業製品的ではない」などという、おそらく表層に留まる認識なのだろう、そういった考えに縋らざるをえない。

 今の、なにが価値となるのか、全く判断がつかないような幻

もっとみる

【日記】ベル・フックス『アート・オン・マイ・マインド』より、自分を拷問する道具にすら、芸術的意匠を施すような情熱をもって、なにかを作ることが出来るだろうか?

「このような天与の才の認識」とは、黒人に伝わる、「芸術の才能を自分の中に見つけたのであれば、それをできる限り発揮しなければならない」というようなもの。
 与えられたら、もう、それを拒否するとか、ないがしろにするということは許されない、そういうレベルでの芸術。
 我々は、そこから外れた社会にいるかもしれない。

【日記】プロレス

 プール通いを再開した。冬にプール、とも思ったが、公共の、温水プールであれば安いしそれほど寒くもなく、膝を痛めないいい運動になって身体にいい。じっさい、久しぶりにプールに行ってから、翌日の仕事で、何だかすこぶる体調が良くて、この体調が良いか悪いかということに、中年を過ぎると、本当に振り回される。今はどんな貴金属より健康が大事だ。
 元気があれば何でもできる。何の流れか、動画のおすすめで、アントニオ

もっとみる

【日記】マイルス・デイヴィス

 マイルス・デイヴィスの曲を、改めて聞き直している。
 自分が注目しているのは、中・後期の音で、これも師匠の受け売りみたいで気恥ずかしいけれども、「オン・ザ・コーナー」のサウンドが一番いいと思っている。
 エレクトリック・マイルスと呼ばれる時期がある。とくにロックだろう、その他いろんなジャンルの音楽を呑み込んだであろう末に生まれたサウンドだと、僕は思っている。
「マイルス・イン・ザ・スカイ」という

もっとみる

【日記】自分自身の、震災に対する反応

 この日記は、実は何日か先まで書き溜めている状態で、日々更新されているので、テレビで収録番組を見ているのと同じような具合で、少し時差がある。
 いま、一月の四日で、石川県を中心とした頻発する地震の被害から、約三日過ぎたところだ。
 いろいろと思う所があり、またいろいろな人と、この地震について喋った。

 発生した日のこと。まさに自分は仕事中で、移動している最中だったので、東京まで揺れたという話だっ

もっとみる

【日記】久しぶりに見た伊集院光

 伊集院光が、ナイツ塙のユーチューブに出演して、ラジオとは、話芸とはという話をしていた。
 私は、ずいぶん長く伊集院光のラジオを聞いていた。高校時代、兄に勧められてから、少なくとも十年は、毎週欠かさず聞いていた。
 伊集院光の深夜のラジオ、当時は「伊集院光のUP's」(アップス)と呼んでおり、すぐに「伊集院光 深夜の馬鹿力」という名前に変わって、それが現在まで続いている。やっていることは一緒で、毎

もっとみる

【日記】いい季節

 昨日、寝ぼけてnoteを書いたら、題名もつけずに公開してしまっていた。
 何かが終わっている。

 妻に買って、さまざまなセッティングをしたパソコンを使いこなして、日々書き物をしている。
 順調に稼働しているようで、良い買い物をしたなという気分でいる。
 文章を、少しではなくたくさん書くという点においては、タブレットやスマートフォンはまったく代替できていないと思う。フリック入力で何か入力すると、

もっとみる

【日記】キークロン

 また毎日更新を逃した。もう無理かもしれない。

 奥さんに新しいパソコンを買った。彼女は別に買うタイミングではないと言っていたが、今使っているものの性能的に、本当に全く使えなくなるのも秒読みと思えていたので、自分は緊急性が高いと感じていた。そんな中で、一昨日くらいの夜、中途覚醒をした頭でニュースサイトを見ていたら、ミニPCが激安の二万円台で売っている、しかも性能はブラウジングなどやるには十二分で

もっとみる

【日記】トルコ考

 トルコの、国教としてのイスラム教の強度は、とても弱いらしい。いちばんヨーロッパに近い、イスラム教国家の発展の仕方だった。近代化が世界的に進む流れで、イスラム教を国教から外したらしい。今は、国教ではないのだろうか。だとしたら、「国教としての~~」というのは、違ったかもしれない。
 トルコの人自身が、その国民に対しての宗教の働き方が、日本人の仏教との関係と似ている、と言っていたので、多かれ少なかれ、

もっとみる

【日記】熱意の消失?

 これは何回かに分けて書きたいのだが、先日、前の職場の仲間、自分を合わせて七人で、泊りがけの旅行に行く機会があった。なかなかこの人数、社会人になってから、旅行に行くなんていうことは難しい。それぞれ、そこまで変わった人でもないのだが、いや、職場に忽然と居たら、それぞれに変わっていると言いうるのかもしれないが、それでも日常性を超えるほどのものはない。ないのだが、何だか、その時のことをことあるごとに振り

もっとみる