ベネッセ主催 「大学生の主体的な学びを促す授業・環境のデザイン」 に参加して
この度、ベネッセコーポレーション ベネッセ教育総合研究所が主催するウェビナーにパネリストとして登壇させていただきました。7名の登壇者と200人を超える方が参加したプログラムでした。
その際に私が発表したことや興味深く感じたことを綴りたいと思います。
「大学生の主体的な学びを促す授業・環境のデザイン」
トップバッターとして上記の論題について話させていただきました。
現状、大学生は主体的に学べているのか
大学生における主体的な学びとは、「学生自身が学ぶことに意義を感じて、自ら学習に励むこと」だと私は考えています。
ベネッセ教育総合研究所の調査によると、「興味ある学問分野の大学・学部」に入学した生徒の割合は52.1%でした。逆に言えば半数が興味のない学問を学んでいることを意味しています。それは、近年単位取得が容易な科目、いわゆる「落単」を取る生徒が増えていることの説明になると思います。
どのように大学生の主体性を引き出すか
今回のウェビナーは大学教職員向けであり、「大学生の主体性を議論する上で、教職員、大学側の課題を明らかにし、解決策を考えていくセッション」であったため、落単を取る生徒が多いなか、どのように教員目線から生徒の主体性を引き出すのかを考えました。その上で私が考える興味が湧き、主体性が高まる授業の共通点を挙げました。
先生がつまらなそうに話せば生徒は興味を持ちにくい。
初回から理解できない内容に興味を持つのは難しい。
自分事にできない内容はモチベーションを保つのが難しい。
上記はあくまで多くの生徒が興味を持ち、多くの生徒が主体性を高めるにはどうしたら良いのかを考えた結果です。
近年では先生と生徒、両者の主体性、そして適切な授業運営がなければ、それぞれが教える、学ぶ喜びを享受するのは困難かもしれないと感じました。
桜美林大学 探究入試 Spiral
私以外の6名は、それぞれの取り組みや、それぞれの高校、大学で実践している内容についてお話ししてくださいました。
その中で特に興味深かったのは、桜美林大学 高大連携コーディネーター 今村亮さんがお話ししていた桜美林大学が実施している探究入試 Spiral でした。
総合型選抜は探究学習の延長線だと捉えることもできますが、大学での研究内容が明確でないと合格が厳しい場合もあります。
探究入試とは、大学で何をするのかも重視するが、高校時代の探究学習の成果を基に選抜する入試形式であるとのことです。
その過程で本当にしたいことを見つける生徒もいるため一概に悪いとは言えませんが、苦しむ生徒も一定数いるのも事実です。
そのような点で桜美林大学の新しい入試形式は、新たな風潮を生み出す素晴らしい試みだと感じました。
最後に
ご覧いただきありがとうございました。貴重な体験をさせていただいたため、noteに綴らせていただきました。
後日、ベネッセさんの方からも今回のウェビナーに関する記事が掲載されるとのことなのでぜひそちらもご覧ください!
ありがとうございました。
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