酒と運動と日光浴
我々の生活において行動変容が迫られ、実は「○○がいつもより足りない」ことによって身体へと様々な影響が生じていることが明らかとなってきています。
酒
お酒を扱うことを生業になさっている方は、物凄く大変な目に遭っていることかと思います。
そして飲酒や酒宴の場でコミュニケーションを図ったり、ストレス発散や息抜きを習慣としていた方にとっては、その「愉しみ」を奪われてしまったわけです。
それでもお酒を飲みたいと思う気持ちは当然ありますので、御自宅で飲むということになるのですが、酒量が増えてしまい、これまでよりも女性や高齢者のアルコール依存症が増加しているようです。
会話やコミュニケーションの場の存在が、酒量を適量に保っていたとすれば、ここで不足しているものとは、
『酒を呑み交わす場』が足りない
といえるでしょう。
運動
新型コロナウイルスに感染した場合の重症化リスクとして運動不足が挙げられています。
近頃では、若者の「痛風」への罹患が急増しているようです。
ご存知のように「風が吹いても痛い」といわれるような「痛風」ですが、酒の飲み過ぎや贅沢な食事をしているどちらかといえば「オジサマ」が罹る病気とお思いではないでしょうか。
先に挙げた酒量の増加も原因の1つであると考えられますが、外出自粛による『運動不足』も要因となり、これまで余り罹ることのなかった若者の痛風が増えているようなのです。
つまりここでの不足としては、
『運動』が足りない
ということになります。
日光浴
コロナ禍による手指消毒など衛生的な行動が功を奏して、インフルエンザの感染者が激減していることは周知の通りです。
一方で猛威を奮っているのが『RSウイルス』です。乳幼児が罹患すると呼吸器系に支障をきたします。
感染増大だけでなく、重症化患者も増えているようです。
多くは保育園などでの他者との接触で免疫を獲得するようですが、いまはその機会が減ってしまったことが要因の1つと挙げられます。
しかし別の要因もわかってきました。
我々が日光に当たると体内にビタミンDがつくられます。
このビタミンDは骨代謝だけでなく、感染症に対する防御機構の調節にも関わり、欠乏すると自然免疫および獲得免疫の働きが抑制されてしまうおそれがあるというのです。
家にいる時間が増えると、当然ですが赤ちゃんが外に出る機会も減り、お日様を浴びることも無くなってしまう。
その結果、重症化のリスクが増加している可能性があるようなのです。
したがいましてここでは、
『日光浴』が足りない
あるいは
『ビタミンD』が足りない
といえるでしょう。
おわりに
変化した生活での不自由さや悪影響のニュース(本記事も同様)が日夜多く報道されていますが、原因がわかれば、思い当たるフシを生活のなかから見直してみる。
例えば
・少しだけ筋トレしてから、ご褒美にビールを飲む
・何回に一度はノンアルコールビールや炭酸水を飲むようにしてみる
・朝の暑くないうちに外へ散歩に出掛ける(小さなお子さんがいらっしゃる方は連れて外出する)
全ての結果は累積なので、逆に原因を取り除く習慣を身につければリスクを激減させることが可能だと思います。
おしまい